地域パートナーHOT 情報〔山口県〕「花燃ゆ」文のゆかりの地防府～防府競輪で共同通信社杯を開催～小川恭宏（産業人材政策課長） [email protected] TEL 082-224-5683 ５月発行の「地域パートナーＨＯＴ情報」では富岡製糸場に触れましたが、同じタイミングで世界遺産に関する吉報が入りました。ＩＣＯＭＯＳにより「明治日本の産業革命遺産製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の世界遺産一覧表への記載勧告がなされ、その中には萩市の城下町、反射炉、造船所跡地、たたら製鉄遺跡、そして松下村塾も含まれています。大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台と重なり注目を集める萩市ですが、防府市も主人公の文こと楫取美和子とその夫となる楫取素彦にゆかりの深い場所です。文は防府市で３０年間暮らし、男爵楫取素彦は防府市初代市長ともいえる三田尻管掌を務めています。防府市桑山には楫取夫妻の墓がある大楽寺があります。大楽寺楫取素彦夫妻の墓また、この大楽寺には２７歳という若さで亡くなられた女優、夏目雅子さんの墓もあります。夫であった伊集院静さんの生家の菩提寺でひまわりに囲まれ眠っておられます。夏目雅子さんの墓旬レポ中国地域 2015 年 6 月号 1 作家である伊集院静さんは競輪にも造詣が深く、著書に「夢は枯れ野を－競輪躁鬱旅行－」というエッセイ集があります。全国の競輪場を巡る旅について雑誌に連載されたものをまとめた作品で、競輪と競輪選手への愛情に溢れており、地元、防府が周防の国の国府であったことや全国でも小さな規模の防府競輪場についても紹介されています。その防府競輪で、４月末に大きなレースが開催されました。共同通信社杯は、グランプリ、ＧⅠに次ぐＧⅡグレードのレースで、全国からトップ選手が参加します。場内では、競輪解説者によるトークショーや子ども向けのショーなど、各種のイベントが開催され、多くのお客様で賑わいました。私もイベントの一つ、サイクルタイムトライアルに挑戦しました。防府競輪場は防府天満宮の隣に立地しています。日本で最初に創建された天神様で、毎年１１月に行われる御神幸祭（裸坊祭）は西日本屈指の荒祭りとして有名です。４月２９日には「幸せますフェスタ」が開催され、おんなみこし連合渡御やまちの駅「うめてらす」の誕生祭も行われました。右下の写真の花は、防府市にある山口県立農業大学校が指導し、市内の中学校が協力して半年以上の月日をかけ育成したものです。防府天満宮大石段花回廊（幸せます）経済産業省中国経済産業局広報誌旬レポ中国地域 2015 年 6 月号 Copyright 2015 Chugoku Bureau of Economy , Trade and Industry. 2