平成 27 年度 国土交通省税制改正概要について 平成 27 年度税制改正大綱が閣議決定されましたが、国土交通省からは関係税制 をまとめた「平成27年度国土交通省税制改正概要」が発表されています。 つきましては、その中から自動車関連部分の抜粋を下記掲載致します。 ※ 税制改正大綱の詳細は財務省HPへ↓ http://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/workflow/ ※ 国土交通省税制改正概要の詳細は国交省HPへ↓ http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_003581.html 記 <平成 27 年度国土交通省税制改正概要抜粋> Ⅲ.クリーンで安全・安心な社会の実現 1.自動車の車体課税の見直し ① 自動車取得税・自動車重量税のエコカー減税の見直し・延長、軽自動車税の グリーン化特例(軽課)の導入等を行う。 ・ 自動車取得税・自動車重量税については、排出ガス性能及び燃費性能に応じ た特例措置(いわゆる「自動車取得税・自動車重量税のエコカー減税」)につ いて、対象自動車に係る燃費性能に関する要件等の見直しを行った上、その 適用期限を 2 年間延長するとともに、自動車重量税の本則税率の適用となる 対象自動車の範囲の拡大を行う。 ・ 軽自動車税については、平成 27 年度に新規取得した軽自動車(新車に限る。) に対して、排出ガス性能及び燃費性能に応じた特例措置(いわゆる「軽自動 車税のグリーン化特例(軽課)」 )を導入する。 ② 先進安全自動車(ASV)技術の装置を搭載した車両に係る特例措置(自動 車重量税:初回 50%軽減、自動車取得税:取得価額から 350 万円控除)につ いて、対象要件の拡充等(対象装置に車両安定性制御装置を、対象車両に車両 総重量 3.5 トン超 8 トン以下のトラック及び 5 トン以下のバスを追加するこ と等)を行った上で、自動車重量税の特例措置は 3 年間、自動車取得税の特例 措置は 2 年間延長(詳細は省略。車体課税の見直し内容をまとめたものを掲載 しますのでご参照下さい。) 【参考】 軽自動車税については、平成 26 年度税制大綱にありますように下記表の税 率となりますが、グリーン化特例対象車は軽減措置が適用される予定です。 なお、原付及び二輪車についての適用開始は1年間延期となっています。 税率(年額) 車種区分 四輪 以上 貨物用 新税率 平成 28 年度から (平成 27 年 3 月 31 日ま (平成 27 年 4 月 1 日以後に最初 (最初の新規検査から 13 年 でに登録済みの車両) の新規検査を受ける車両) を経過した車両) 3,100 3,900 4,600 自家用 7,200 10,800 12,900 営業用 5,500 6,900 8,200 自家用 4,000 5,000 6,000 営業用 3,000 3,800 4,500 三 輪 乗 用 現行税率 車体課税の見直し (自動車取得税・軽自動車税・自動車重量税等) 車体課税については、自動車取得税・自動車重量税のエコカー減税の見直し・延長、軽自動車税のグリーン化特例(軽課)の導入等を行う。 自動車取得税 ○平成27年4月以降 <エコカー減税の見直し>(H27.4~H29.3) 対象車 内容 地方税 電気自動車 等 対象車 内容 電気自動車 等 非課税 非課税 H27年度燃費基準+20%達成 H32年度燃費基準+20%達成 H27年度燃費基準+10%達成 ▲80% H32年度燃費基準+10%達成 ▲80% H27年度燃費基準達成 H32年度燃費基準達成 ▲60% H27年度燃費基準+5%達成 H27年度 燃費基準 +10%達成 H27年度 燃費基準 +5%達成 ▲60% H27年度燃費基準+10%達成 ▲40% 31 ○消費税率10%引上げ時 <自動車取得税の廃止> <環境性能割の導入> 内容 対象車 電気自動車 等 【乗用車等の例】 対象車 軽自動車税 【重量車の例】 ▲20% H27年度 燃費基準 達成 電気自動車 等 NOx・PM 10%低減 低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 非課税 国 税 ※ H27年度 燃費基準 +10%達成 対象車 初回 車検 電気自動車 等 免税 ※ H27年度燃費基準+20%達成 H32年度燃費基準+20%達成 H27年度燃費基準+10%達成 ▲75% H32年度燃費基準+10%達成 ▲75% H27年度燃費基準達成 H32年度燃費基準達成 ※初回車検免税の場合は、 2回目も免税 ▲80% 10%低減 H21年 年 排ガス規制 ▲60% NOx・PM 10%低減 H27年度 燃費基準 +5%達成 内容 電気自動車 等 【乗用車等の例】 免税 ▲50% NOx・PM H21年 排ガス規制 NOx PM NOx・PM 10%低減 H27年度 年度 燃費基準 達成 対象車 ○平成27年5月以降 <エコカー減税の見直し>(H27.5~H29.4) 電気自動車 等 H21年 排ガス規制 ▲80% ― 非課税 H21年 排ガス規制 ▲60% ▲50% H27年度燃費基準+5%達成 ▲25% H27年度 燃費基準 +10%達成 H27年度 燃費基準 +5%達成 H27年度 燃費基準 達成 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 ※ 免税 対象車 ▲40% 内容(※2) 電気自動車 天然ガス自動車(※3) 概ね▲75% H32年度燃費基準 +20%達成 20%達成(※4) 概ね▲50% H32年度燃費基準 達成(※4) 概ね▲25% 新規取得した軽四輪等(三輪以上の軽自動車)に限る 平成28年度分を軽減 平成21年排ガス規制NOx10%低減 平成17年排ガス規制NOx等75%低減 ・自動車税・軽自動車税における環境性能割 の導入の際に自動車税のグリーン化特例 (軽課)とあわせて見直す - 内容 ※ H27年度 燃費基準 +15%達成 H27年度 燃費基準 +10%達成 ▲50% ・消費税率10%への引上げ時の環境性能割の導入にあわせ、エコカー減税の対象範囲を、平成32年度燃費基準の下で、政策イン センティブ機能を回復する観点から見直すとともに、基本構造を恒久化 ・平成25年度及び平成26年度与党税制改正大綱に則り、原因者負担・受益者負担の性格等を踏まえる 対象車(※1) <本則税率適用車見直し> (H27.5~H29.4) 電気自動車 等 ▲75% ▲ ― (H27.4~H28.3) 【乗用車の例】 ※1 ※2 ※3 ※4 【重量車の例】 自動車重量税 初回 車検 NOx・PM 10%低減 低減 H27年度 燃費基準 +15%達成 ・自動車取得税のグリーン化機能を維持・強化するもの ・省エネ法に基づく燃費基準値の達成度に応じて、税率が0~3%の間で変動する仕組み ・H28年度以後の税制改正において具体的な結論を得る 対象車 ○平成27年4月以降 <グリーン化特例(軽課)の導入> 内容 H27年度 燃費基準 +5%達成 H27年度 燃費基準 達成 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 NOx・PM 10%低減 H21年 排ガス規制 免税 対象車 エコカー減税対象車 ▲75% ▲50% 対象車 ・エコカー減税対象車 ・エコカ 減税対象車 ▲25% - ・H27年度燃費基準達成車 (新車に限る)※ ※平成17年排ガス規制NOx等75%低減
© Copyright 2024 ExpyDoc