特集 「音楽が好き。岩城が好き。だから僕らは歌い続ける」

お っ ち ゃ ん ず の 結 成 は、 メ ン
さ ん も 村 上 さ ん も 同 じ ギ タ ー で、
バーの前田正剛さんと村上吉古さ ﹁ ギ タ ー2 本 じ ゃ さ び し い ﹂ と い
うことで、岩城洋楽部のほかのメ
ンバーをまきこみ、メンバーを増
んが高校生だった約 年前にさか
のぼります。
当時は﹁エレキギター
やしました。
現 在 の メ ン バ ー は、 前 田 さ ん、
は不良がやるもの、という時代で
校長先生も厳しくバンド活動をな
ん、加納利幸さん、西本亮生さん、
村上さん、黒瀬寿貴さん、藤田純
相談すると﹁アコースティックギ
沼 田 智 祥 さ ん、 藤 本 愛 由 美 さ ん。
かなか認めてもらえなかった﹂と
ターなら大丈夫だろう﹂とアドバ
バンドのメンバーが増え、前田さ
矢さん、浦安裕也さん、福岡求さ
イスをもらいました。それから秘
んは﹁今が本当に楽しくてしょう
前田さん。そこで、音楽の先生に
密で練習し、文化祭のときに飛び
がない﹂と目を輝かせます。
活動でもっとも印象に残っている
前田さんにとって、これまでの
入りで演奏したのがおっちゃんず
の原点となりました。
以来、前田さんと村上さんの二
︶年に行
われたかみじま音楽祭で、BEG
のは、2013︵平成
ざまな場所で数え切れないほどの
INのライブの際にステージに上
人からなるおっちゃんずは、さま
ライブを行ってきました。そんな
事前に打ち合わせなどはなく
がったこと。
バ ー は﹁ 岩 城 で 音 楽 を や る 人 に
話します。これまでの長い活動に
が裾野を広げてくれたおかげ﹂と
らが音楽をできるのもこの人たち
いんじゃないかとも思った。最初
た。ステージに上がったらいけな
いなと思っていたら突然呼ばれ
演奏の合間にしてもらってうれし
とって原点のような存在。今、僕 ﹁ 前 日 に 一 緒 に 飲 ん だ と き の 話 を
ついて前田さんは﹁ただ、好きだ
は 心 臓 が バ ク バ ク い っ て い た が、
返ります。
いみたいに歌えた﹂と当時を振り
機材がいいのか、自分の声じゃな
から続けてこられた﹂と振り返り
ます。
今年に入ってからおっちゃんず
に大きな変化がありました。前田
2015年8月 2
40
二人について、岩城洋楽部のメン
25
岩城洋学部「おっちゃんず」
特集
「音楽が好き。岩城が好き。だから僕らは歌い続ける」
かみじま音楽祭、ウオシマックスライブと数多くのイベントに出演するな
ど、上島町を代表するバンド岩城洋楽部「おっちゃんず」
。皆さんもイベン
ト会場で、あるいはケーブルテレビの放送で、そのパフォーマンスを一度は
目にしたことがあるのではないでしょうか。そのおっちゃんずが今、新たに
「しまうた」を制作しています。今回の特集では、
「しまうた」制作に挑むおっ
ちゃんずについて、しまうた制作のきっかけから、バンドの歴史、そして直
近のライブ情報までくわしくご紹介します。
IN と の 交 流 が ﹁ し ま う た ﹂ 制 作
このかみじま音楽祭でのBEG
今年で
20 15 で 見 る こ と が で き ま す。
に行われるラブ& ビートライブ
回目を迎える、上島の夏
につ な が り ま し た 。
さん が 何 気 な く ﹁ 曲 を 作 っ て く だ
ホームともいえるライブ。ラブ&
おっちゃんずにとっては活動の
を 代 表 す る 音 楽 イ ベ ン ト で あ り、
さい﹂とお願いすると、BEGI
ビートは、もともと岩城で夏に開
音楽祭前日の飲み会の席で前田
N から﹁協力はするけれど、自分
となり、自分たちの音楽を披露す
た ち で つ く ら な い と 意 味 が な い ﹂ 催されていた音楽イベントが中止
と返 答 さ れ ま し た 。 そ こ か ら ﹁ し
る場がほしいということから、そ
れに代わるものとして生まれまし
まう た ﹂ 制 作 が 始 ま り ま し た 。
BEGIN の﹁島人ぬ宝﹂が子
中学3年生の子どもたちに詞を書
いうことで岩城の小学校4年生∼
とい う こ と か ら 、 自 分 た ち も 、 と
イブという名前で始まり、途中で
ということで、ビアガーデン&ラ
分たちの音楽を聴いてもらえれば
夕涼みがてら、ビール片手に自
た。
いて も ら う よ う 学 校 を 通 し て 依 頼
ラブ&ビートと改名して現在に至
ども た ち に 歌 詞 を 作 っ て も ら っ た
しま し た 。
さん で も ら え た り 、 ラ イ ブ の 時 に
ふれ る 詞 を ま と め ﹁ み ん な に 口 ず
た、 ふ る さ と 岩 城 を 想 う 気 持 ち あ
トとして、同じ場所、同じスタイ
が手を広げた範囲でできるイベン
く続いた理由について﹁自分たち
イベントが約 年にもわたり長
おっちゃんずのみなさま
始めて皆さんとお会いしたの
は岩城で開催された、第1回か
みじま音楽祭でした。和やかで
年季の入ったステージを見て衝
撃 を 受 け た の を 覚 え て い ま す。
音 楽 だ け で な く 岩 城 へ の 想 い、
メンバーの想いがヒシヒシと伝
わる温かいライブでした。
5年前からウオシマックスラ
イ ブ に も 毎 年 ご 参 加 く だ さ り、
ステージを盛り上げてくださっ
ています。音楽という橋でつな
がった私達の交流がずっとずっ
と続きますように⋮。
ウオシマックス2015
メンバー一同
ウオシマックスから
おっちゃんずへ
2015年8月 3
ります。
は掛 け 声 が 入 る よ う な う た が つ く
ルをずっと守り続けてきたことが
良かった﹂と前田さん。
音楽への真摯な思いがつまった
んずの〝今〟をぜひご覧ください。
日時:8月22日(土)18時開演
会場:岩城漁協横
恒例となった岩城洋楽部主催の野
外ライブイベント。潮風を浴びなが
ら、多彩なジャンルの音楽を楽し
め ま す。 今 年 の 出 演 バ ン ド は、 ウ
オ シ マ ッ ク ス、ANGE、PHNOM
PENH、TSUYATSUYA NIGHT、
AVALANCHE、 伯 方 バ ン ド、
STRAWBERRY CHOUCREAM、
おっちゃんず。出店もありますので、
ビール片手に、夏の夜をお楽しみく
ださい。
この子どもたちから届けられ
りた い ﹂ と 前 田 さ ん 。
藤田さんは﹁メンバーそれぞれ
に思 い は あ る と 思 う け れ ど 、 岩 城
足を運び、バンド活動 年を経て
のいいところだけではなく悪いと ﹁ラブ&ビート﹂。みなさん会場に
ころ も 、 今 の 岩 城 の 姿 を 正 直 に 捉
40
ウオシマックス…おっちゃんずとともに上島町を代表する、
魚島を拠点に活動するバンド
昨年度のライブ
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えて表現したい﹂と意気込みます。 なお、輝きを増し続けるおっちゃ
おっちゃんずのライブは、8月
ラブ&ビートライブ
2015
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