がんと生活習慣・食べ物の科学的根拠

膵癌
がんの予防法として国立がん研究センターを中心とした研究班により科学的根拠
が示された生活習慣要因とがんについて発表されています。
・喫煙は確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・糖尿病はほぼ確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・癌のリスクを下げるといわれているものは特にありません
肺癌
・喫煙は確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・受動喫煙・職業性アスベストはほぼ確実に癌のリスクを上げるといわれ
ています。
・肺結核は癌のリスクを上げる可能性がある
・果物は癌のリスクを下げる可能性があります
大腸癌(厳密には結腸癌と直腸癌で違いがあります)
・飲酒は確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・肥満はほぼ確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・喫煙は癌のリスクを上げる可能性があるといわれています。
・運動はほぼ確実に癌のリスクを下げるといわれています。
・コーヒー・魚油でリスクを下げる可能性があります。
胃癌
・喫煙・Hピロリ菌は確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・食塩はほぼ確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・野菜・果物は癌のリスクを下げる可能性があります。
・緑茶は女性のみリスクを下げる可能性があります。男性はデータ不十分
食道癌
・喫煙・飲酒は確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・野菜・果物はほぼ確実に癌のリスクを下げるといわれています。
肝癌
・飲酒・B型ウイルス・C型ウイルスは確実に癌のリスクを上げるといわ
れています。
・喫煙・肥満・糖尿病はほぼ確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・コーヒーはほぼ確実に癌のリスクを下げるといわれています。
乳癌
・(閉経後)肥満は確実に癌のリスクを上げるといわれています。
・喫煙は癌のリスクを上げる可能性がある
・授乳・大豆・イソフラボンは癌のリスクを下げる可能性があります。
子宮頚癌
・喫煙・ヒトパピローマウイルス 16・18 型は確実に癌のリスクを上
げるといわれています。
・魚で癌のリスクを下げる可能性があります。
子宮体癌
・肥満は癌のリスクを上げる可能性があるといわれています
・健康食品は、科学的根拠となる研究データが存在しません。
前立腺癌
・癌のリスクを上げるといわれているものは特にありません
・大豆・イソフラボンで癌のリスクを下げる可能性があります。
・良いものは多く取るほど効果が上がるという直線的な関連になるとは限りません。
・がん予防のための一つの目安と考えましょう
国立がん研究センター 日本人のためのがん予防法より
公立甲賀病院 がん化学療法チーム