「しゃがむ」「まっすぐ腕を上げる」できますか?

運動遊び通信 VOL.5(3,4,5 歳児保護者向け)
げんキッズ
平成27年 3月13 日(金) 発行
豊岡市教育委員会
こども育成課
暦の上では、もう春です。桜がきれいな季節がやってきますね。また、
今年度も終わりが近づいてきています。ちょうど一年前のお子様の姿を
思い浮かべると、身も心もお兄さんやお姉さんになっておられるのでは
ないでしょうか。パワーアップした姿をみせてくれる子どもたちと運動
遊びをしているととても微笑ましい気持ちになります。
こども育成課 仲義健・榎本紗代
うひひ!
この QR コードを
読み取ってみてね。
豊岡市の運動遊びの
HP にとんでいくよ♪
「しゃがむ」「まっすぐ腕を上げる」できますか?
~子どもの体に何が起こっている!?~
ご卒園・ご進級 おめでとうございます
「かかとを着けたまましゃがむ」「耳の真横までまっすぐ
しゃがんでみよう♪
腕を上げる」ということが難しいイラストのような子どもた
ちが増えてきているという報告があります。
おやおや!!
なんと!!
これは大変じゃ!
なぜ、これが「大変」なのでしょうか。
本来、子どもは軟骨の部分が多く筋肉などが柔らかく、体
まっすぐ手を上げてみよう♪
が柔軟にできています。しかし、最近では子どもの運動器の
機能不全が増加しています。例えば、体が硬くなっていたり、
関節の可動範囲が狭まったりしているのです。
これは、様々なバリエーションの「動的な遊び」が足りな
いことや、体に過度の負担をかけてしまったり、決まったカ
所の筋肉しか使わなかったりすることが原因ではないかと
考えられています。
このままだと、うちの子
どうなっちゃうの?!
~小学校のトイレ事情~
小学校のトイレは、和式トイレが多く取り入れら
子どもの段階で運動器の機能不
全が起こってくると、これから先
れています。しかし、和式トイレの経験がない子や、
「足腰が痛い」
「手すりにつかまら
しゃがむことができずに和式トイレが使えない子が
ないと階段が上がれない」
「関節や
いるのをご存じですか。そのような子どもたちは、
筋肉の運動器の疾患」などになる
学校でトイレに行くのをがまんしてしまうこともあ
リスクがあるのじゃ。
ります。
運動遊び事業が始まり、丸8年となりました。
各園の子どもたちと一緒に運動遊びをしていると、事業が始まったころと比べると、動きがずいぶん良く
なったなあ、ということを感じています。そして、もう一つ、運動遊びに対する表情や態度がずいぶん変わ
ってきたなぁ、ということを感じています。
最近の5歳児の長縄遊びでは「二人組の連続くぐり抜け」というものを実施しています。友だちと二人で
手をつなぎ、連続で何回くぐり抜けられるかというものです。挑戦中の子どもたちの表情は大人顔負けの“真
剣”なものです。参観された保護者の方は分かると思いますが。
ワッハッハ!と笑う“楽しさ”ももちろん大切ですし、5歳児では、友だちと共に力や心を合わせて、何
か一つのことに一生懸命に挑戦する“楽しさ”を経験することもとても大切なことだと思います。
そんな有意義な時間を子どもたちと共有させていただいていることに感謝しております。
今後、親子と、家族と、友だちと、地域の方々とそして、未来に出会うであろうたくさんの人たちと、そ
んな体験・経験をこれからの人生でたくさん積み重ねていってほしいなあ、と強く思っています。
今春、小学校に入学される園児の保護者の皆様、ご卒園おめでとうございます。就学後におかれましても、
ますます「心」も「体」も健やかにご成長されますことを心から願っております。
また、次年度も引き続き、子どもたちがますます元気いっぱい
楽しく体を動かして遊べるよう事業展開していきたいと思ってお
ります。
至らない点が多々あり、ご迷惑をたくさんおかけしましたが、
1年間、本当にありがとうございました。
こども育成課 仲義 健(なかぎ たける)
「みてー!」
「できるようになったで!」と園に行くたび、教えてくれる子どもたちの目の輝き。鉄棒や
跳び箱など色々なことに勇気を出して挑戦する一所懸命な姿。また、できたときのあの笑顔。一つ一つが
じゃあ、どうすれば
いいの??
最高の瞬間でした。
子ども本来の柔軟な体に欠かせないことは、
日常生活の中で子どもたちの動きのバリエーショ
ンを増やし、多様性のある動きを経験することな
「体を動かすことって楽しいね」と感じてくれたらと願いながら1年間子どもたちと運動遊びをさせて
いただきました。楽しんでもらいたいと思いながら、一番楽しませてもらったのは私の方ではないかと思
ってしまうくらい、子どもたちの運動遊びの姿からたくさん笑顔をもらいました。また、子どもの「やっ
てみたい!」の気持ちには、圧倒されっぱなしでした。その中で、運動面だけでなくて、友だちを自然と
のじゃ。つまり、体いっぱい動かして色々な遊び
応援する姿や、友だちを思いやる姿もたくさんありました。一緒に頑張り、楽しめる仲間がいるからこそ
をすることが大切なのじゃな!
「体を動かす楽しさ」が倍増するのだろうな、と子どもたちの姿から学ばせていただきました。
1日5分
心
が変わる
体
参考文献:NHK クローズアップ現代「子どもの体に異変あり」
URL http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3489_all.html
が変わる 親子でふれあい運動遊び
子どもたち、保護者の方々、また園の先生方との素敵なご縁をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱ
いです。
私自身、初めての 1 年で、至らない点が多々ありご迷惑をおかけしましたが、本当にありがとうござい
難しいことをする必要は全くありません。親子のスキンシップを兼ねて毎日少しの時間でも続けてみましょう!
~「子どもと遊んであげる」のではなく、
「子どもが自分と遊んでくれる」のは今だけです~
ました。
こども育成課 榎本 紗代(えのもと さよ)