『経済と政策』コースの紹介 Course of Economics and Policy

『経済と政策』コースの紹介
Course of Economics and Policy
現代の日本や地域が抱える諸課題を解決できる人材になろう
1. コースの教育目標
経済学の専門知識とその応用能力を基に、現代の日本や地域が抱える諸課題を、
国内及び海外との関係も踏まえ相対的に捉えて解決できる人材を育成します。
私たちの社会には景気や雇用、地域再生や国家財政など、多くの経済問題
がひしめいています。このコースでは、これらの課題を論理的に解き明かし、
分析し、道を探ります。
そのためにこのコースでは、体系的・標準的な経済学全体を有機的に学ぶ
のはもちろん、企業の「商い(あきない)」や行政に関する多岐にわたる法律
も学ぶことができます。これらにより、初めて現代社会のシステムが見えて
きます。そして企業人を目指す学生はもちろん、行政マンを目指す学生にも
法知識と経営感覚で切り込む能力を付加します。
カリキュラムは公務員試験や企業内での専門職試験でも有利です。また柔
軟で多角的な視点と、理論に基づいて企画や政策を立案する力は卒業後もい
ろいろな場面で活用できます。それはどこでも通用する能力です。
2.カリキュラムの特徴
経済学というのは複雑な社会的現象を読み解くための、いわば文法みたいなも
のです。このコースでは経済学の重要な概念や知識を無理なく学び進めること
ができます。そして公務員試験・専門職試験・大学院進学はもちろんのこと、
現代のビジネスパースンや地域に貢献する人材にとって必要な、体系的な経済
学と法制度の知識、そして素養とセンスを身につけることができます。
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今、学部モジュール科目で学んでいる「経済概論」、
「経営概論」、
「金融概論」、
「国際関係概論(GSR 論)」、
「法学概論」、
「経済数学入門」、そしてこれから学び
始める学部共通科目である「ミクロ経済学Ⅰ」、「マクロ経済学Ⅰ」、「経営学」、
「経済数学」、「統計学」などが、一つも無駄にならず、学んだことが繰り返し
登場します(「簿記」は必須の素養として学びましょう)。
他のコースでは、これらの科目の内容は「知っておいて欲しい」という知識
である場合もあります。しかし本コースではこれらの科目で用いられた考え方、
言葉(専門用語)あるいは得られた結果が、今後も何度も繰り返し登場するこ
とになります。
さらに、コース科目では、求められる人材へのニーズを先取りした斬新なカ
リキュラムへと進んでいきます。
① 経済学のエッセンシャルから応用へ
経済活動は、社会生活の基盤を成します。国際化・情報化等の進展により、
我々の営む経済活動も日々高度化
経済政策 A・経済政策 B
計量経済学Ⅰ・計量経済学Ⅱ
ミクロ経済学Ⅱ・マクロ経済学Ⅱ
公共経済学・産業構造論・労働経済学
日本経済論・世界経済論
経済史・世界経済史
日本経済史Ⅰ・日本経済史Ⅱ
を続けています。
本コースでは、まず現代社会シス
テムの論理構造を現代経済学の手
法で明らかにし、個々の経済問題を
分析する体系的な手段と問題解決
の方法を学びます。
②法律と経済社会
さらに本コースでは、現代社会を法律
も含めた多角的視点から分析する能力を
養成し、多様な問題を解決できる実践能
力を磨くことができます。
これらの科目群では、私法学・公法学
憲法
民法Ⅰ・民法Ⅱ
商法Ⅰ・商法Ⅱ
租税法・債権法
独占禁止法 A・独占禁止法 B
行政法
の原理的な科目を基礎として、さらにそ
れらの系列的科目まで幅広く提供します。とくに企業法、経済法分野が充実
しており、経済学部の強みを生かしつつ実践的な法律を学べます。
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③地域経済への素養と基礎
また地域というキーワードはいわゆ
金融論Ⅰ・金融論Ⅱ
現代ポートフォリオ理論・保険論
経営戦略論・マーケティング
マーケティング・リサーチ
応用数理Ⅰ・数理計画法・経営情報論
財政学 A・財政学 B
開発経済学Ⅰ・中小企業論
地方財政論・地域経済論
る地域経済や地域行政のためだけに
とどまりません。ヒト・モノ・カネ
が出入りする組織とエリアならば、
地方自治体どころか国際的な経済機
構から過疎地の限界集落まですべて
対象になるでしょう。そこで活躍する
ためには経済や法のみならずファイナンス、マネージメント、マーケティン
グに至る幅広い素養が必須です。そういった人材へのニーズを先取りした斬
新なカリキュラムです。
④コース科目に含まれる国際ビジネス(plus)プログラム科目群
グローバル社会における、経済
Introduction to Academic Reading ☆
Introduction to Academic Writing ☆
Academic Presentation & Discussion ☆
Intermediate Academic Reading and
Writing ☆
Economics
Management
Exercises in Microeconomics
Exercises in Macroeconomics
Exercises in Management
Global Business Communication Ⅰ
Global Business Communication Ⅱ
Global Business Communication Ⅲ
学・経営学の基礎知識と高度な英
語運用能力を学ぶべく、すでにコ
ース科目内に多くの国際ビジネス
(plus)プログラム科目群が包摂さ
れています。
もう、これは経済学部の中の集約され
た経済学部です。本学部がひとつのケー
キとすれば、真ん中の生クリームだけを
すくい取ってなめてしまう、という感覚
です。
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3.キャリア・プラン(どのような就職先が考えられるか)
基本的にはいわゆる経済学部の卒業生の就職先が考えられます。どこでも行
けるので、「つぶしがきく」という言われ方をされているのは知っていますね。
でも、本当はヒト・モノ・カネの動かし方を徹底的に繰り返して勉強するこ
とによって、いつの間にか必須の人材に生まれ変わっているからなのです(自
信を持ちましょう)。
また公務員志望の学生は、本コースで修得しておくと有利でしょう。さらに
経済系の大学院を志望する学生は、試験もさることながら、入学後に必要とさ
れる学力を獲得することができます。
また、本コースで学ぶ内容は標準的なものが中心ですので、海外の大学院を
目指す人にとってもお勧めでしょう。
4.おまけ
経済学検定試験(ERE)をご存じですか?
標準的な経済学の学力を測る判
定試験です。そこでの科目は、ミクロ経済学・マクロ経済学・金融論・財政学・
統計学、国際経済です。本コースが標準的であることがわかると思います。ま
た、ミクロ経済学・マクロ経済学の2科目のみの受験も用意されています(ERE
ミクロ・マクロ)。
http://www.ere.or.jp/ (日本経済学教育協会ホームページ)
この試験の成果を「経済学部生として学んだ成果の証明」として就職活動で
アピールしてもよいでしょう。公認会計士などの資格試験、公務員受験者にと
っても、自分の実力を測る良い指標になります。
また本学の大学院経済学研究科の入試でも、ERE ミクロ・マクロの得点スコ
ア(B+以上)で専門科目試験の免除が受けられるようになっています。知って
いましたか?
他の多くの国立大学経済系大学院でも同様の制度があります。
本コースを担当されている教員による勉強会(ERE 対策講座)では、ERE を
一つの目標として指導がなされています。1・2年生でも、他コース志望者でも、
途中からでも受講できます。
経済と政策コース、経済学検定試験(ERE)、長崎大学大学院経済学研究科を
組み合わせて公務員試験のための長期計画を考えるのもひとつの作戦です。
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