No.4988(67-02) 2015.07.17 (金) 原子力平和利用三原則 -公開・民主・自主-を守ろう 日本原子力研究開発機構労働組合 原研労組中執ニュース 〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方白根 2-4 Tel. 029 (282) 5413, 5414 Fax. 029 (284) 0568 「動燃から続く不当差別是正訴訟を 支援する会」結成への呼びかけ 日本原子力研究開発機構労働組合(原研労組) 旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)では、仕事の進め方や安全問題についての 発言が圧迫され、自分の意見を言う職員が不当な差別を受けました。それは旧 動燃が核燃料サイクル開発機構を経て、行政改革により旧日本原子力研究所と 廃止統合され、日本原子力研究開発機構(原子力機構)になった今でも続いていま す。 差別の対象者は、「仕事の進め方に批判的な意見を言う者」、「それを支持 する人」、さらには「そういう人と個人的な付き合いがある人」などです。差 別は、「重要な仕事をさせない」、「研修や出張の機会を与えない」、「他の 職員と分断する」、「長年遠隔地に山送りする」のみならず、「結婚式の妨 害」など個人生活にまで及びました。さらに、昇格差別によって賃金でも大き な差別をしてきました。以上の内容は、旧動燃幹部の故西村成生氏が保管して いた資料などからも客観的に明らかになっています。 これまで原研労組は、原子力機構当局に対して不当な差別処遇を是正するよ う要求してきましたが、当局は「証拠が出てこない」として誠実な対応を拒み 続けています。そのため、差別処遇の当事者である 4 人の現・元組合員、小松 﨑賢治さん、椎名定さん、高野真一さん、菅原薫さんが裁判で争うことを決断 し、水戸地方裁判所に提訴しました。 原研労組は、これまでとおり、労組の立場から彼らを支援すると共に、裁判 の行方を注視していきます。原研労組では、この問題は単に原告の人達の差別 を是正させる闘いとしてだけではなく、職場で自由に発言できるような環境を つくる闘いであると位置づけています。 この裁判闘争を支えるため、「動燃から続く不当差別是正訴訟を支援する 会」が発足します。別紙のように結成総会を行います。多数のご参加をお待ち しています。 原研労組に加入し、労働条件の改善と働きがいある職場をともにめざしましょう。( 内線 Tel. 81-5413, 81-5414 ) URL http://orange.zero.jp/genkenrouso.wing/ E-mail [email protected] 【 あゆみ速報 No. 4988 (67-02) 2015.07.17 】p.2 中央委員会の開催 今期に入って初めての中央委員会(第 472 回)を下記の要領で開催します。中央委員 の方は万障繰り合わせの上、出席して下さい。 記 日時: 2015 年 7 月 22 日(水) 場所: 原研労組組合事務所 議題: 最近の活動報告等 承認事項等: 18:30~ 選挙管理委員の選出 外部役員の選出 書記局員の承認 その他 以上 ************************************* 外部団体の大会 科学技術産業労働組合協議会(科労協)の定期大会が 7 月 25 日(土)に開催さ れます。各支部からの代議員の選出をお願いします。また、オブザーバーとしての 参加が可能ですので、興味がある方は最寄りの執行委員までご連絡下さい。 場所:東京 八重洲ホール(東京駅・八重洲口) 時間:10 時から 16 時頃まで ************************************* 本日、拡大窓口が開催されます 議 題:核融合並びに量子ビーム部門の移管統合について (人事・給与関係) 【 あゆみ速報 No. 4988 (67-02) 2015.07.17 】p.3 第 66 期中央執行委員の方にこれまでの一年を振り返っていただきました。 (順不同) 第 66 期 中央執行委員 会計・教育宣伝 小松﨑 賢治 66 期を振り返りますと苦しいと感じる暇もなく過ぎ去った想いになります。団 交や窓口などにおける声を起こし、あゆみ速報に掲載してきたのですが、時々、そ れがおもしろいという声が聞こえてきます。そのような声を聞くと、アメリカの作 家だと記憶しているのですが、「真実の中にこそ笑いがある」と述べた方の言葉を 想い起します。機構の問題、個人の問題など、一つ一つの問題について真剣に議 論・協議を積み重ね、機構と真剣に交渉するなかで真実が見えるからこそおもしろ いのだと思います。そのような意味で、今期も継続して真剣に取り組みたいと思い ます。 また、65 期から取り組んで来ました「動燃から続く不当差別是正」問題では、 組合員皆さまのご理解をいただきながら進めてきました。おかげさまで7月6日に 水戸地裁に提訴することとなり、この場を借りて、組合員の皆さまに感謝を申し上 げます。私は、旧サイクルと原研が統合される前は、旧サイクルの組合に加入して いたのですが、「個人の問題は取り組まない」組合で、差別されても我慢していた のが現実でした。しかし、統合後は、原研労の組合員として今も活動できること を、心の底から喜んでいます。何故ならば、組合の原点である「一人はみんなのた め、みんなは一人のため」と真剣に対応していただける組合と実感できるからで す。そのような原則を尊重して、今期も誠実に労組活動に励んで行きたいと考えま す。そのような意味から、個人的な思いとしては、人間性を取り戻しつつあると実 感しています。本当にありがとうございます。 一方、機構の問題として、6 級職の超勤未払い・7 級職の絶対評価による「C 評 価」・エリア勤務制度による10%削減・放医研との統合問題などと、誠実に機構 と理にかなった交渉を行いたいと考えていますので、遠慮なく不満の声を上げて行 きましょう。 組合員の利益にかなう運動を進められように微力ながら務めます。今期もよろし くお願いします。 【 あゆみ速報 No. 4988 (67-02) 2015.07.17 】p.4 第 66 期 中央執行委員 総務・組織 高橋 聖 初めての中執で、経験不足のために他のメンバーに迷惑をかけ個人的にもきつい 一年でしたが、なにかと勉強にもなりました。移管・統合やもんじゅ問題などにつ いて、担当者から直接話を聞くなど普通に働いていては知ることのできないことを 多く知ることができました。差別処遇是正に関する活動では、機構の闇の部分をか いま見ました。 一年を振り返って最も心残りなのは、組合員の減少、組織率の低下問題です。年 配の方が抜けていくのはやむを得ませんが、若い方の脱退や加入躊躇の理由の多く が、「組合員であることの(個人的な)メリットがない」ことだったのが残念で す。組合費を払って組合員やっても非組合員と処遇は一緒、悪くなる一方、という ことですが、原研労は目先の損得より重要なことをやっています。最近の機構の状 況、機構を取り巻く状況から、原子力機構で働く上での不安・不満を感じている方 は多くいると思います。そういった方に加入してもらうために原研労の活動や成果 を十分にアピールできなかったと反省しています。 また、原研労の活動内容に賛同しかねる、との意見も聞きました。中執になって 感じたのは、原研労は活動方針に反する組合員の声にも耳を傾け柔軟に意見を取り 込んでいく雰囲気があることです。原研労自体が、自由な発言のできる職場を機構 に要求している立場なので当たり前なのですが、今後の執行部もこの良い面を継続 していただきたいと思います。組合員のみなさんも、何か違う、と感じたときには どんどん意見した方が良いです。 今後原研労組の組織率が少しずつでも上がっていくことを期待します。 第 66 期 中央執行委員 副委員長 篠崎 信一 これまで、支部執行委員としての活動は経験があったものの、中央執行委員は今 回が初めてでした。しかし、(66 期の)花島委員長はじめ中央執行委員のみなさん、 そして各支部執行委員のみなさんと、原子力機構の職場環境や原子力を取り巻く情 勢等について深く議論できたことはとても有意義でした。 特に人事諸制度の中で「エリア勤務制度」については、制度そのものは運用が適 正に行われれば決して悪くない制度と考えますが、本人の意思とは無関係な(例え ば家族の介護等)理由の場合、常に 10%削減され続けるのは余りにも厳しく他の理 由とは切り離して考えるべきと感じ交渉し続けました。 機構側からは、削減率の具体的な数値の見直しについては進展がありませんでし たが、「近いうちに検討する」との返答もあり、今後も注視する必要があると感じ ます。 67 期の方々の活躍を期待しつつ、微力ながら協力していきたいと思います。 ありがとうございました。 掲載しきれませんので次号につづく
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