記者発表資料平成 27 年 12 月 1 1 日（公財）横浜市緑の協会野毛山動物園野毛山動物園のチンパンジー「ミラクル」が国内 8 例目の双子の赤ちゃんを出産しましたが、残念ながら死亡しました。野毛山動物園のチンパンジー（メス、14 歳、愛称：ミラクル）が、平成 27 年 12 月 5 日（土）朝、双子の赤ちゃんを出産しましたが、残念ながら 2 頭とも死亡しました。２月中旬～下旬ごろに出産予定でしたが、早産により 2 頭とも標準的な出生時の体重の 1800ｇ程度を下回る約 740ｇの未熟児でした。双子のうち１頭は死産でしたが、もう１頭は生存状態で生まれたため、飼育係員と獣医による 24 時間体制の点滴や酸素吸入など、できる限りの注意を払って人工哺育を行っておりましたが、残念ながら平成 27 年 12 月 8 日（火）23 時 15 分頃に死亡を確認しました。死因については解剖の結果、肺炎によるものと判明しました。双子の出産例は国内においては大変数が少なく、野毛山動物園の事例が 8 例目となります。赤ちゃんチンパンジーの人工哺育の様子 ◆ 死亡した出産個体について（１）出生日：平成 27 年 12 月 5 日（土） ※当初の出産予定日：2 月中旬～下旬（２）母親の妊娠期間：136 日（３）子の体重：1 頭目 740ｇ（人工哺育） ◆ 2 頭目 730ｇ（死産）一般的な出産状況について（１）母親の妊娠期間：約 230 日（２）子の体重：約 1800ｇ野毛山動物園野毛山動物園指定管理者：（公財）横浜市緑の協会お問合せ先園長鈴木浩 ℡045-231-1307 【参考資料】１チンパンジーについて ◆学名：Pan troglodytes ◆英名：Western ◆分類：霊長目 verus Chimpanzee ヒト科 ◆分布：アフリカ中西部の樹林帯 ◆形態：体長約 80 ㎝体重約 25 ㎏～70 ㎏ ◆国際自然保護連合（IUCN）レッドリスト：絶滅危惧ⅠB 類（EN）近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。 ◆ワシントン条約（CITES）：附属書Ⅰ 絶滅のおそれのある種で取引による影響を受けている又は受けるおそれのあるもの。 ◆生態：森や川辺の林に数 10 頭の群れで暮らす。バリエーション豊かな音声、顔の表情、しぐさで、仲間とコミュニケーションをとる。道具を利用し、木の枝でアリを釣ったり、石で木の実を割ることもある。２当園でのチンパンジー飼育数 ◆オス１頭、メス３頭３個体情報 ◆父親愛称：コブヘイ平成 7 年 12 月 30 日平成 14 年 10 月 15 日 ◆母親愛称：ミラクル秋田市大森山動物園生まれ（19 歳）野毛山動物園来園平成 13 年 2 月 11 日旭川市旭山動物園生まれ（14 歳）平成 20 年 3 月 25 日野毛山動物園平成 22 年 1 月 22 日コブヘイとの間に第１子が生まれる（同年来園 3 月 14 日肺炎により死亡）平成 23 年 1 月 20 日コブヘイとの間に第２子（愛称：ルイ）が生まれる平成 26 年 11 月 26 日コブヘイとの間に第３子が生まれる（死産） ※ミラクルは、今回が 4 回目の出産でした。チンパンジーの妊娠期間は約 230 日で、今年 8 月にヒト用妊娠検査薬で検査をしたところ妊娠が判明しました。４野毛山動物園について ◆入園料：無料 ◆開園時間：9:30～16:30（入園は 16:00 まで） ◆休園日：毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29～1/1 ◆交通：JR 根岸線・横浜市営地下鉄「桜木町」駅下車徒歩 15 分、または市営バス 89 系統「一本松小学校」行き「野毛山動物園前」下車すぐ京浜急行「日ノ出町」駅下車徒歩 10 分 ◆住所：横浜市西区老松町 63－10 ◆問合せ先：045-231-1307 2