10月 - 東白川村

東白川村地域おこし協力隊
東白川村地域おこし協力隊
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樋口銀二郎の部屋
村の秋、東の白川の秋 10月編~
樋口
銀二郎
1975 年生まれ。愛知県一宮市生まれ岐阜県養老町育ち。
デザイン専門学校卒業後、主に接客業に従事する。食、
環境に興味を持ち様々なイベントに関わる。平成 24 年
度は岐阜県農業研修に一年間参加。また、岐阜県フット
サル社会人1部リーグ在籍。全日本フットサル選手権岐
阜県大会 3 位、東海2部リーグ昇格など。とにかくワイ
ン好き。
こんにちは。平成25年度4月末から、東白川村地域おこし協力隊として岐阜県養老町から移住
しました。役場の総務課企画財政係で空き家対策を担当しています。現在、空き家バンク創設に
むけて、取り組んでいます。
10月8日に地域づくり講演会が、はなのき別館ふれあいホールで行われました。櫻井常矢先
生による「これからの地域づくりに求められるもの」という演題で、東日本大震災復興支援の話
もまじえながら中山間地域の集落は、これから次の世代にどのような地域を残すのか?新たな社
会の豊かさとは何か?を基軸に住民主体の地域づくりのお話を聴講しました。住民の話し合いか
ら生まれる地域の課題からの目標づくりは、各世代男女全員参加による話し合いがとても大切だ
と強調されていました。また、話し合いへの工夫も大切で発言することが苦手な方のため、また
発言したことが残るよう、
「書く」ことが大切だとも。日本全体が人口減少しているなかで地域の
くらしを支える(地域づくり)ために、地域の外とのつながりが重要になってきます。山里での
これからの生きる豊かさ・都市部でのこれからの生きる豊かさとは、人と人との交流を中心に考
えていきたいと感じました。
茶の里東白川で生活していることから、以前テレビ番組で知った茶師 前田文男氏を思い出し、
再度彼の言葉に触れました。
「思わずうなってしまうような特別なお茶は、欠点は多いが磨けば伸
びる茶葉から生まれることが多い。また、欠点のある茶同士を組み合わせると、なぜか欠点が消
える。合組の不思議である。」「品質の高さが保証されている茶葉ばかり探していると、茶の表面
的なところしか見えなくなる」
人と人、地域と地域、その組み合わせも茶葉の真価を見つめ続けた前田氏の言葉に当てはまる
のではないでしょうか。長所ばかりではない人や地域。もちろんそれぞれ短所はあります。互い
の短所も違いと尊重し相手を知ろうとする対話や交流、また人や地域の表面的長所にとらわれず、
欠点を認識し可能性を見つめ、さらなる交流を進めていけば、特別なお茶のように、豊かな人の
繋がりや地域ができるのではないかと想いました。