Vol.38 2015.03.18 抱え込まないことで、生まれる縁 今号はまず、吉報とお礼から。スタッフの山口 張やこわばりも緩んでいる……なんてことを繰り はるかさんが 2 月に女の子を出産されました。 返していくのだと思います。今回も 50 人を超す そして、52 人もの方々に資金応援をいただいた 方々が寄付をしてくださり、フォロの宝物が赤 産休カンパは目標額に達し、運営会計は赤字であ ちゃんとともに、またひとつ増えました。 るにもかかわらず、産休手当を無事に支払うこと ともすれば、自己責任を問われる昨今ですが、 もできました。みなさん、ご協力、応援、見守り がんばりすぎなくて大丈夫。気持ちに正直に生 を本当にありがとうございます。 き、ご縁のあった人とはていねいにおつきあいし ていきたいです。フォロには、子どもや若い人た ところで、「 産休手当に、カンパ? 」 と思う人 ちがつながっていてくれるから、なおのこと、そ もおられたことでしょう。 れを地でいきたいと思います。 フォロが日々取り組む仕事は、もともと社会全 体で担うべき課題や問題です。14 年前のフォロ 一方で、フリースクール支援策の報道などがあ 設立時に、私自身にも 1 歳になったばかりの子 ると、ふと下心(?)がくすぐられます。「 もし どもがおり、みんなに家族ごと育ててもらってき かして、フォロも資金繰りに明け暮れる日々から ました。その経験は 「 NPOで活動すること自体 抜け出せるかも知れない 」 などと、ちょっと妄想 が社会的な活動でもあり、子どものいる暮らしや してみたり(笑)。しかし、いやいや……。こん 介護なども、法人 ・ スタッフ個人やその家族のみ なにもがっぷり四つで、まっとうに人どうし関わ で何とかしようとがんばりすぎなくて良いのだ 」 ろうとする場、つまり、こんなに人との関わりに という大きな気づきにつながりました。 手間ひまかける場は、ひろく社会全体の応援がな これはNPOにかぎらず、ケア(手助け)の必 いと維持しえないのです。経費節減などのできう 要な家族と暮らす立場のみなさんとシェアしたい る努力はもちろんやり続けます。それでもなお、 ことで、ケアされる人の年齢や、子どもが学校に 「 効率化 」 のもっとも対極にある手間ひまかかる 行かない ・ 行く云々、障がいや病気の有無などの 営みを、私たちはこれからも続けていくことで 問題ではありません。内々で抱え込まないことで しょう。 初めて 「 縁 」 が生まれ、ありがたいことに、たい そんなわけで、どうぞみなさん、これからもできる ていの場合 「 それだったら 」 と知恵や力を貸して かたちの応援を、よろしくお願いいたします。 くれる人がいます。そこでたいへんさやキツさを 2015 年 3 月 18 日 ちょっと軽くして元気をもらい、持ちつ持たれつ 特定非営利活動法人フォロ しながら、気づかないうちに身にまとっていた緊 代表理事 花井紀子 1 Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) 日々の活動に充実感 大忙しだった 2014 年度上半期のフリースクー ル。しばらくはまったり日常を楽しもうと、しみ じみ思った子どもたちでしたが、この冬のようす はといいますと……? まずは、まったりといえば水曜日。子どもたち に、水曜日の魅力を聞いてみました! 卵せんべい作り(11/10) ・まったりのんびりできる ・人が多過ぎなくて、落ち着ける ・静かなのが、私には最適 ・ひま! といった声があがりました。最後のは、ある意 味究極のぜいたくとも言えるでしょうか? そし て、ふだんのフォロがどれほどにぎやかなのか、 想像していただけると幸いです。水曜のフォロ クリスマス会(12/19) は、自分のペースでじっくり勉強できるほか、こ たつを囲んでおしゃべりやカードゲームをしたり と、なんともほっこりした曜日になっています。 さらに最近は、みんなで観たい映画を出し合って プロジェクターとスクリーンで上映会をしたり、 カラオケやねこカフェなど、いっしょにお出かけ したりして、のんびりしつつも充実感たっぷりに なってきています。たまにちがった活動をする と、日々のおしゃべりもさらに弾んでくる気がし ますね。 おばけやしき作り(2/27) そしてもちろん水曜以外も盛り上がっていま す。一日一日の活動をゆったりと楽しむようにし ロオリジナルの人気キャラクターも登場。クリエ てみると、また新しいアイデアが子どもたちから イティブなメンバーの多いフォロですが、それぞ たくさん出てきました。印象的だったのは、フォ れのセンスを持ち寄り、楽しいおばけやしきがで ロの大きな部屋いっぱいに作ったおばけやしき。 きあがりました! 大きな企画には参加しなかっ おばけ役には、夏の全国合宿やフリースクール た子たちとも、こうしてひとつのことをめいっぱ フェスティバルで脚光を浴びた、あの(!?)フォ い楽しめた、いい機会でした! (浅野康弘) 2 Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) 成を受け、《親が元気になるプロジェクト》と題 して、ほっとサロン(子どもがフリースクール会 親も活動してます 員でもそうでなくても参加できる親の会、毎月第 フォロでは、いろんな立場の人たちとのつなが 3 水曜日 10 時 30 分~ 12 時 30 分と奇数月第 1 りを大切にした活動をしています。今回は親の方 金曜日 18 時 30 分~ 20 時 30 分に開催)に来ら たちの活動を紹介します。 れている方たちが中心となり、親が楽しめたり、 学んだり、情報を得たりしてパワーアップできる 親フォロ「かぴばら」 ような企画を立てて進めています。 (フリースクール会員の子どもをもつ親の集い) 今は、たくさん出された案を、この人の話が聞 きたいというもの、ある立場の人の話が聞きたい 2014 年 3 月に 1 回目の〈(仮称)保護者の集い〉 というもの、どこかに出かけたいというものに分 を開催しました。2 回目(10 月)には、参加さ 類し、情報を集め、候補の方に打診をするという れた方々の話し合いで正式名称が〈親フォロ「か 作業に入っています。親たち自身で企画、立案、 ぴばら」〉と決まりました。名前の由来は、「フォ 準備、進行、そして参加するのは、なにか難しそ ロで子どもたちがのびのび自分らしく過ごしてい うに思えますが、過去 9 回やってきたフリーマー るように、親たちにも同じような場があってもよ ケット(バザー)の経験を活かし、それぞれが、 いのではないか、マイペースでのんびりした(よ やりたいことをできる範囲で持ち寄ることで、で うに見える)カピバラのように、ということだっ きあがっていくのではないか、そのプロセス自体 たと記憶しています。 を楽しめるのではないかという予感があります。 この集いでは、スタッフから子どもたちのフォ スケジュールが決まり次第、チラシやメール、H ロでのようすをお知らせしたり、フォロの運営の Pなどでお知らせします。ご興味のあるものがあ 状況を話したり、ふだんいっしょに過ごしている れば、ぜひふるってご参加ください。 子どもたちの親の方どうしが交流されたり、今気 になっていることを出し合ったり、ざっくばらん メールマガジン なおしゃべりをしました。 2011 年より、問い合わせのあった方、説明会 3 回目は、3 月 22 日(日)午後 1 時 30 分~ 3 に参加された方、学習会、講演会などに参加され 時 30 分です。参加される親の方たちは、学校の た方、フリースクール会員の親の方、ほっとサ 懇談会とはちがって遠方であっても時間を作って ロンに参加された方などに、親向けのお知らせ 来てくださるので、子どもたちがいつもどのよう (ほっとサロンや学習会、イベント、講演会など) な気持ちでフォロに通っているのか、どのように を月に1~2回配信しています。現在登録者数は 過ごしているのかを共に感じ、今の気持ちを出し 156 件になりました。このニューズレターを読ま 合ったり、情報交換したり、お菓子をつまみなが れてメールマガジンをご希望の方は、info@foro. ら楽しいひとときを過ごしていただければと考え jp まで「メルマガ希望」とお書きの上、お名前、 ています。 メールアドレスを送信してください。また、登録 したはずだが届いていない、配信を中止してほし いなどありましたら、ご連絡ください。 親が元気になるプロジェクト (里中和子) 2015 年度は、社会福祉事業研究開発基金の助 3 Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) この間の資金面での応援報告とお礼 のカンパや支援会費の応援を、昨秋よりこれまで ・( 特活 ) イエロー ・エンジェルから、昨年に引き続 にいただいています。 き、年末カンパとして 30 万円いただきました。また、 (株)ブロードエンタープライズ、カレーハウス CoCo ・大阪NPOセンター主催の 「 CB/CSOアワード 壱番屋の方々とのご縁を結んでくださいました。 2014」 にて、奨励賞(副賞 10 万円)を受賞しました。 ・(株)ブロードエンタープライズより同じく 50 万 ・「Gooddo( グッドゥ )」 という、WEB 募金に年末か 円をいただきました。また、同社からは 12 月以降の らフォロも登録しています。毎日 1 回、ポチッとする 毎月カンパをはじめ社員さんたちの貯金箱カンパな だけで、フォロへの寄付応援になります ( 資金は広 ど、資金面で大きく助けてもらっています。さらに、 告企業が負担する仕組みです )。すでに、5,000 人を 持ち寄りの日用品や食品の寄贈、会社の得意分野を 超える閲覧で 2 万円以上が集まりました。 活かしたサイト改修などの応援もいただき、今後も ……いずれも、厳しい運営が続くなか、たいへ 継続してご支援いただくことになっています。 ん助けられています。本当にありがとうございま す! また 「Gooddo( グッドゥ )」 へのクリック ・カレーハウス CoCo 壱番屋西関西オーナー会有 は、日課にしてご協力ください! 日々のフォロ 志のみなさんはじめ、同フランチャイズ店舗ご の最新のようすも見ていただけます。 と、もしくは店長個人名で、計 17 口 167,372 円 http://gooddo.jp/gd/group/foro/ 《NPO・ 支援会員、保護者会員、寄付など資金協力のみなさん》 暁子、 林雅子、 樋口広子、 平岡聡、 平綱長太郎、 平綱浩子、 藤井郁子、 2014 年 11 月 10 日~ 15 年 3 月 10 日 藤井素子、藤本美奈子、藤原真理、船槻さやか、古谷香、( 株 ) ブ 吾郷一二実、浅野とも子、足立裕美、新川英樹、有重晶子、有馬 ロードエンタープライズ、 本田典子、 前川博、 真島陽子、 松下和実、 楓乃、有馬直美、 (特活)イエロー ・ エンジェル、伊藤君人、伊藤 松谷裕子、水谷綾、水野絵里子、光葉啓一、峯本耕治、宮野善靖、 紀子、 稲村高、 井場勝子、 井場良裕、 今井満彦、 今村恭子、 今村弘子、 宮本千晴、宮本廣子、宗次德二、村上悦子、村山みのり、森英俊、 井宮陽子、岩國良枝、岩本怜美、植田圭子、上野貴子、江夏清子、 森建二、森由紀子、森岡弘子、森下裕隆、森田次朗、盛田直樹、森 おーまきちまき、 大久保栄人、 大阪NPOセンター、 大澤佐和子、 本昌裕、 森山泰久、 柳晴美、 山口くみ子、 山口はるか、 山口美恵子、 太田知実、大谷雅子、大西阿弥、大野悦子、大村有子、奥地重雄、 山口由美子、 山下克吉、 山下耕平、 山下修作、 山下裕子、 山根節美、 奥村泉、奥村健、奥村百合子、陰浦恵永子、笠原麻央、加藤直人、 山野吉英、 山本侑佳里、 山本里絵、 湯上俊男、 匿名希望の H.K、 H.Y、 加藤芳子、門脇裕子、金澤ますみ、金子由起子、金城桃子、亀井 K.Y、 M.K、 M.M、 M.Y、 S.M、 T.K、 U.Y さん、 そして活動費寄付、 フリー 順一、 カレーハウス CoCo 壱番屋西関西オーナー会有志、 カレー スクール会員、なるにわサロン参加、ほっとサロンやづら研 ・ 交 ハウス CoCo 壱番屋浪速区難波中一丁目店、川畑恵子、川本典 流会ほか、催しに参加くださったみなさん、支えられました! 子(児童虐待防止協会)、川端里美、菊池亨子、岸本暁、北留美、 木原万樹子、PN. ぐーちゃん、久下明美、久保桂子、窪田真由美、 《物品 ・ 食品寄贈協力のみなさん》 倉林京子、桑原明生、児玉幸子、胡摩﨑ゆう子、斎藤晃、才村眞 足立裕美、( 特活 ) イエロー ・ エンジェル、伊藤優香、上野貴子、 理、堺公美、酒田和久、阪口かおり、坂斎恵美子、佐々木幸子、佐 江夏清子、大久保栄人、大阪 NPO センター、大久保栄人、大澤 藤美津子、里中和子、佐野朋子、塩治毅士、嶋田香弥子、島野加 佐和子、おーまきちまき、尾崎恭世、鬼塚直美、陰浦恵永子、片 代子、下城かよ子、下村小夜子、新徳一恵、大東市障害者生活支 岡次雄、 亀井順一、 河田みき子、 岸本暁、 PN.ぐーちゃん、 国松裕子、 援センター (西滝憲彦) 、 髙橋京美、 武田志保、 武村歩、 谷口志津江、 倉林京子、 倉林佑希、 斎藤晃、 斎藤則子、 里中和子、 すまいるサポー 谷口玲央奈、 谷本千恵、 田村すみこ、 辻正矩、 坪倉彩子、 出野彩佳、 ト CLUB、 髙橋京美、 高橋優斗、 竹林ゆか、 谷口玲央奈、 出野彩佳、 出野朋子、土井一輝、冨田直子、長尾尊子、中尾安余、中岡隆、中 出野朋子、中嶋千賀、中嶋優子、中谷範子(カモミール) 、鍋島昌 川町子、中嶋千賀、中嶋優子、中田英伸、中根博、中村惠俊、中村 美、西井道代、橋本章子、橋本鮎、花井國子、馬場英雄、平綱長太 美律子、南雲和子、鍋島昌美、新居友利子、西井道代、西内淳子、 郎、藤原紀代子、( 株 ) ブロードエンタープライズ、真島陽子、松 西内友梨、西尾典子、西岡光治、西岡美江、西川淳子、西嶋敦子、 田晃治、松田孝恵、宮野善靖、宗次德二、森下裕隆、山下誠子、山 西野成治、西村秀明、西本佐和子、西山徳子、 日本マッサージ師 村ゆみ、安田佑衣、匿名希望の S.M、S.N、T.K さん、 ライフロード 支援協会、野澤恵、野田彩花、唄真由美、唄義樹、橋本あかね、橋 や交流会参加のみなさん、ありがとうございました。 本章子、畑美穂、花井紀子、馬場英雄、浜口ひとみ、濱野里緒、林 (次ページにつづく) 4 Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) ケースカンファレンスを開催するところまで今年度 は実施することができました。ケースカンファレンス 相談事業部では、2014 年度、 「不登校の子ども・ では、弁護士や精神科クリニックの精神保健福祉士 家庭をサポートする社会資源ネットワークの構築事 などの専門家をスーパーバイザーに迎えて開催する 業」 (通称:さぽねっと)を展開してきました(大阪 ことができました。 市ボランティア活動振興基金助成事業)。これは、 今後の課題として、何より、このケースカンファレ 2012 年に三菱財団から助成を受けて取り組んだ「フ ンスを継続的に実施することです。さらに、ケースカ リースクールにおけるスクールソーシャルワーク基盤 ンファレンスでの事例を掘り下げると、子どもや家庭 整備事業」の続編としての取り組みです。 の背景に精神保健福祉分野の支援を必要とするこ 三菱財団の助成事業では、成果を冊子にしてPD とが多いので、今後は精神保健福祉分野との連携を Fでフォロのホームページからフリーにダウンロード 強化する取り組みが必要であると考えています。 できるようにし、ほかのフリースクールでも活用でき このような実践を積み重ね、他機関と連携できる るようにしたのですが、実際に個々のフリースクール ようなスキルとスキームを構築し、地域の社会資源 が抱えている事情を顧みると、どのフリースクールも として、さまざまな分野においてフリースクールの認 日々の運営に追われて、課題を感じていながらも、 知度を高め、信頼されるところまで底上げすること 単独でなかなか新しいことに取り組み始める余裕が だと考えています。 ないという状況がありました。 不登校に関する考えやニーズも多様化しているな そこで、ソーシャルワークの考えを基盤にしたケー かで、これまで当事者性に基づいて積み上げてきた スカンファレンスの取り組みをフォロだけでなく、ほ フリースクールの取り組みをブラッシュアップし、地 かのフリースクールと共有して実践するネットワーク 域に根ざしたネットワークを構築することが、この事 を構築しようと思い、この事業に着手した次第です。 業の長期的な課題であり、“さぽねっと”のメンバー一 実際に始めるに当たって、 まず、 個々のフリースクー 同で取り組んでいきたい所存です。 ルがどんな問題を抱えているのか聞き取り、研修を 関係者のみなさま、今後ともどうぞよろしくお願い 通じて問題意識を共有するところから始め、何度か します。 (加藤直人) 《スタッフ・ボランティア・講師、活動、広報などに協力くださった みなさん》 淺野康弘、東奈穂、伊藤書佳、井上芳子 ( エルムおおさか )、 伊庭徹子、岩國由花、岩國良枝、上野貴子、大阪NPOセン ター、大阪市こころの健康センター、大阪市ボランティア ・ 市民活動センター、大阪市社会福祉協議会、大阪商工信用金 庫、大阪府こころの健康総合センター、大阪ボランティア協 会、岡田加代子、太田知実、大谷雅子、小野史絵 ( 藤井クリ ニック )、オルタナティブな学び実践交流研究集会実行委員 会、笠原麻央、学校に行かない子と親の会 ( 大阪 )、勝村洋 太郎、勝山実、加藤直人、亀井順一、川嵜修平、北田あかね、 貴戸理恵、木原万樹子、倉林京子、倉林佑希、子ども情報研 究センター、斎藤晃、斎藤則子、阪本病院なかまの家、阪本 悠太、里中和子、さぽねっとのみなさん、志塾フリースクー ルラヴニール、谷本千恵、坪倉彩子、寺脇未倖、中嶋千賀、 中林希望、西岡美江、橋本鮎、畑美穂、馬場英雄、坂東希、 藤根雅之、( 株 ) ブロードエンタープライズ、フリースクー ル全国ネットワーク、ふりーすくーりんぐ、フリースクール みなも、松田晃治、松田孝恵、丸山康彦、峯本耕治、安田佑衣、 山口はるか、山下聖一、山根節美、結空間、湯上俊男……時 間や手間、力を貸してくださりありがとうございました。 5 ※紙数の都合で敬称は略させていただきました。細心を払った はずですが、万一お名前が抜けていた方がいらしたら、ごめん なさい。逆に、掲載することでご迷惑がかかる方、遠慮なくお知 らせください。両方とも、以後できるだけ気をつけます。 ※このレターは、フォロ HP にそのままアップしています。 お名前がネット上に出ることが心配な方は、ご連絡くださ い。匿名にいたします。 ※支援会員さんの年会員更新時期には、必ず個別に更新の お願いメモを入れます。メモが入っていたら、手続きをよろ しくお願いします。なお、ニューズレターを郵送の際には、 更新時期に限らずいつでも、フォロの振込用紙を同封してい ます。これは、どなたでもいつでも何回でも、できる時に資 金協力をしていただけたら、という思いからです。ご理解と 協力をよろしくお願いします。 (花井紀子) Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) なるにわより 昨年 4 月から、それまでの「コムニタス・フォ ロ」を「なるにわ」とあらためて、1 年。この「に わ」には、いろんな活動が芽吹きつつあります。 ・『もじにわ』創刊 まず、前回のニューズレターで企画中としてい た「はじこみ(仮称)」――取材活動などもして ミニコミ誌を発行、ネットも活用して情報発信し ある日のなるにわ晩ご飯(ポトフなど) ていこうという企画――は、『もじにわ』という 名前で、創刊号を出すことになりました。創刊号 めは、学校や仕事が始まる時期で、ひきこもって の特集は、伊藤書佳さん(編集者)と勝山実さん いる人にはつらい時期でもあります。昨年、その (ひきこもり名人)へのインタビュー。生きづら 4 月 1 日を「全国ひきこもりデー」としたことに さ短歌会(づらたん)と連動した短歌欄もありま ついて、反響は大きく、ツイッターなどを通じ す。3 月末に創刊予定で、現在、編集作業中です! て、文字通り全国各地の多くの人から賛同を得ま 今後も継続して刊行していく予定(頻度は未 した。 定)ですので、取材や活字での情報発信に関心の 今回は呼びかけ範囲を大きく広げ、「世界ひき ある方は、ぜひご参加ください。 こもりデー」としました。呼びかけ文では、「い ろんな国、いろんな場所にひきこもり中の人がい ・なるにわラジオ るはず。取り巻く事情はちがえど、ひきこもりで そして、ネットでラジオも放送しようという話 あるという点でみれば仲間」「世界各国に点在す が持ち上がり、4 月 1 日オンエア予定で、現在、 る仲間に思いをはせながら、みなさまの『こもり 準備中です。コーナーもいろいろ企画中(くわし 場』で、この日を過ごしてみては」と、ひきこもっ くは放送をお楽しみに)ですが、ちょっとだけ紹 たまま参加できるイベントとして、世界中に呼び 介すると、「言いづら研」(ふだん言いにくいこ かけています(英訳もあり)。 とをラジオで読み上げてもらうコーナー)などが 「ひきこもりデー」なので、取り立ててするこ あります。準備を進めながら、なるにわ自体、放 とはないですが、1 日午前 1 時に「なるにわラジ 送にたとえるならゴールデンタイムではなく深夜 オ」を放送するほか、当日はツイッターのハッ 放送的な場で、ラジオとは相性がよいかもしれな シュタグ #HikkyDay で、ツイートを募っていま いと感じています。放送は、なるにわのブログか す。 ら聴けます。今後、毎月 1 回は放送できたらよ いと思ってます。 なるにわは、「なにものか」でなくともよい場 http://foro.blog.shinobi.jp/ 所、お庭として開いています。さまざまな人が集 い、いろんなことがありつつも、芽吹いてきた枝 ・ひきこもりデー が枝葉を茂らせていけるよう、今後も活動してい 4 月 1 日は、昨年に引き続き、今年も「ひきこ きたいと思ってます。(山下耕平) もりデー」を呼びかけます。春、とくに 4 月初 6 Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) これからの子育て・教育を考えるフォーラム 2 月 7 日~ 8 日、大阪府立大学のサテライト「i-site なんば」にて「これからの子育て ・教育を考えるフォー ラム~第 2 回オルタナティブな学び実践交流研究集 会 in 関西」が開催され、フォロも協力団体として参 加しました。これは全国の多様な居場所や学び場、 オルタナティブスクールなどが一堂に会し、実践を 発表したり交流をもったりするフォーラムです。 みかん狩り(11/21) 第 1 回目は昨年 2 月に東京で、「普通教育」 の多様な中身を提示し合い“新たな”普通教育の概 念・内容を想像していくことを目的に開かれまし た。この第 2 回目を関西で行おうという運びと なり、私は実行委員として約 1 年間にわたる準 備に関わってきました。 私たちがよく知っている学校ではない「学校」 があってもいいと思う。 学校に行って育ってもいいし、学校に行かずに 育ってもいいと思う。 学校に行っていても行っていなくても、学びた フリースクールフェスティバルにて(11/8) いときに学びたいことを学びやすいやり方で、自 分自身が試行錯誤して学ぶことが容認されてい た。参加者からは、医療機関や福祉機関と連携す る、そんな社会にしたい。 るときの用語や伝え方、手順など具体的なノウハ そんな考えを少しでも多くの人と共有できたらと ウについての質問が多くあがりました。フォロの 思い、このフォーラムの成功に力を注ぎました。 ほかにも、さまざまな視点からの独自の発表があ 1 日目は、清水眞砂子さんをお呼びしての基調 り、とてもおもしろい分科会でした。 講演のあと、実践団体の紹介やグループディス 1 日目 181 名、2 日目 235 名、延べ 416 名もの カッションを行いました。清水さんのお話の中で 参加があり、大盛況のうちに終えることができま 「学校は個を育てることをしてこなかった」とい した。最後のフォーラム全体の振り返りのとき、 う言葉があり、改めてはっとさせられました。こ あるお母さんが「子どもが不登校になって、目の のような感覚をお持ちの方がいらっしゃって、声 前が真っ暗になっていたが、このフォーラムに参 を発してくださることに力づけられた気持ちがし 加して、学校以外に選択肢があることがわかっ ました。 た。希望の光がみえた」とおっしゃったことに、 2 日目は、「政策提言」「研究発表」「実践発 今までの労が報われた思いがしました。 表」の 3 つの分科会に分かれました。「研究発表」 今回の熱気を糧に、日々の子どもとの関わりを では、フォロが三菱財団の助成金を受けて実施し 変わらずに続けながら、少しでも生きやすい世の た「フリースクールにおけるスクールソーシャル 中になるような動きを創っていけたらと思いま ワーク導入の基盤整備事業」について発表しまし す。 ( 中嶋千賀 ) 7 Foro News Letter 第 38 号 2015 年 03 月 18 日(水) ◎ボランティアさん募集してます! 事務局より 20 歳以上の方で、フォロの趣旨に賛同いただけ る方。くわしくは、電話かメールにてフォロまで ・引き続き、資金のご協力を ご連絡ください。 4 ~ 5 面に報告させていただいた通り、フォロ は、ほんとうに多くの方々のご支援で支えていた ◎ください! だいています。あらためて深く感謝申し上げると ・郵便書簡、切手、長3封筒、カッター、A 4用紙、 ともに、今後も、なるべく受益者負担を軽減し、 ・米、小麦粉、塩、 しょうゆ、菓子類、胡椒、インスタン 敷居を低く、開かれた場にしていきたいと考えて トコーヒー、コーヒー豆、コーヒーフレッシュ、スティック います。 シュガー、ティーバック、 ただ、働いているスタッフの待遇は改善しない ・クッキングシート、紙皿・紙コップ、 台所用スポンジ、 といけない課題でもありますし、財政的には、今 食品用ラップ、ゴミ袋(45L)、スリッパ、タオル、ティッ 年も厳しい状況が続いています。2 月末までで、 シュ、トイレットペーパー 50 万円超の赤字です。年度末までに、少しでも ・図書カード、 掃除機、扇風機、 鉄道模型 (Nゲージ) 、 改善できればと思っています。引き続き、ご支援・ ゲーム類、レゴブロック、フリスビー etc... ご協力のほど、お願い申し上げる次第です。 いつも、この欄に「ください!」とお願いすると、いろんな ・総会&フォロまつりのお知らせ 方が物資を届けてくださり、ほんとうに助かっています。 フォロの通常総会は、今年は 6 月 21 日 ( 日 ) お金だけではなくて、現物でも支えていただいているこ 午前を予定しています。NPO会員の方以外で と、ありがたいかぎりです。こちらも、あらためて感謝申し も、オブザーバー参加できますので、よかった 上げるとともに、引き続き、よろしくお願いいたします。 ら、ご参加ください。 また、総会のあと、午後は例年どおり「フォロ まつり」を開きます。ふだんフォロに関わってい る方、ひさしぶりに顔を出してにようかなという 方、初めてようすをのぞいてみたいという方な ど、どなたでも参加できますので、気軽にお越し ください。 ・文科省の動きなど 現在、文科省が「フリースクール等検討会議」 アイススケート(2/20) を開いているほか、超党派の議員連盟が「普通教 育支援法(仮称)」の議員立法を検討するなど、 Foro News Letter 第 38 号 「フリースクール支援」の動きが急速に動いてい 発行日 2015 年 3 月 18 日 発行者 特定非営利活動法人フォロ 〒 540-0036 大阪市中央区船越町 1-5-1 Tel 06-6946-1507 Fax 06-6946-1577 E-mail: [email protected] URL http://www.foro.jp ます。これらの動きが、本当の意味でフリース クールへの「支援」となっていくよう、きちんと 意見を言っていきたいと思っています。くわしく 知りたい方は、お問い合わせください。 郵便振替口座 00900-1-25564 加入者名 特定非営利活動法人フォロ (事務局長・山下耕平) 8
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