社会から信頼を得るための、 公正で透明性の高い企業基盤を構築します

資料編
人権/コンプライアンス
社会から信頼を得るための、
公正で透明性の高い企業基盤を構築します
人権について
デンカグループ は、すべての 人 民とすべての 国とが
では、
「すべての基本的人権を尊重し、労働安全衛生に努
達成すべき共通の基準として宣言された
「世界人権宣言
め、明るく快適な職場環境をつくります。(第6条)」
と定めて
(1948年)
“
」すべての人間は、生まれながらにして自由で
います。管理職昇格時の研修などにおいて、国内外関連法
あり、かつ、尊厳と権利について平等である”
に基づく企業
令、ILO
「中核的労働基準」
の4分野8条約、国連
「グローバ
経営を行っています。
ル・コンパクト10原則」
を参考に、人権尊重の趣旨を周知
具体的には、
『 デンカグループ倫理規定』において、
「個
人の人権を尊重し、職場における良好な人間関係の維持
に配慮する」
を規定し、
『 デンカグループ行動指針10か条』
徹底しています。
2014年度のグループ各社の調査の結果、人権侵害に
つながる倫理規定違反はありませんでした。
コンプライアンス
腐敗防止、反社会的勢力への対応
「デンカグループ倫理規定」
において、贈収賄のような法
第二に
「教育」
に力を入れます。2014年は営業・企画・管
理部門を中心に
「知的財産の保護」
「知的財産に係る契約」
、
、
令に違反する行為や社会常識を超える過度な贈答・接待を
「商標の活用」
「
、海外における知財権について」
「
、権利行使
禁止しています。2014年度においても、海外との取引時
について」
といったテーマを取り上げました。
2015年度も知
や事業進出時における贈収賄に関して、注意喚起を行いま
財教育に重点的かつ体系的に取り組み、
知的財産における
した。加えて、新たに設立・買収した海外子会社における教
コンプライアンス意識の底上げを図ります。
育にも努めていきます。
インサイダー取引の防止
また、反社会的勢力に対する利益供与も厳しく禁ずると
近年会社関係者による情報漏えい・インサイダー取引が
ともに、各種契約に反社会的勢力排除の条項を追加規定
増加傾向にあり、証券取引等監視委員会による摘発も強化
するよう図っています。
されています。当社では2014年12月に
「内部情報管理お
安全保障貿易管理
よび内部者取引
(インサイダー取引)
防止規定」
を改定する
大量破壊兵器の開発・製造に繋がるような製品・技術の輸
とともに、2015年3月に証券取引所の専門家をお招きして
出を禁止する安全保障貿易管理に関しては、
「デンカグルー
講習会を開催しました。基礎知識から新たな規制対象事項
プ倫理規定」
において、
“外国為替および外国貿易法”
や
“輸
まで、具体的事例を交えながら解説いただきました。テレビ
出貿易管理令”
などの安全保障貿易関連諸法令および社内
会議システムの利用を含めて約170名が受講しました。
規定
“安全保障貿易管理規定”
を遵守すべき旨を規定してい
今後も、定期的な講習会やイントラネットなどを通じて注
ます。これらに基づき2014年度は、製品の該非判定や顧客
意喚起を図り、情報の適切な管理とインサイダー取引の防
の取引審査などの通常業務のほか、2事業部門8部に対する
止に努めていきます。
社内監査の実施とともに、社外セミナーへの出席などを通じ
公正取引
て、安全保障貿易管理の遵守に努めています。
知的財産保護への取り組み
当社は
「Denka100」
新成長戦略を掲げて、
グローバル
「デンカグループ倫理規定」
においては、
「公正取引」
とし
て競争法
(独占禁止法)
の遵守について規定し、社内教育
を中心とする各種講習会の開催、社内監査などと合わせ
展開、
オープン・イノベーションへの取り組みに注力していま
て、コンプライアンスの一層の強化に努めています。また、
す。
「 知的財産の保護」
に関するコンプライアンスの重要性
2014年度は、アメリカにおける合成ゴムの事業買収に当
が増す中、継続的に以下の活動に取り組みます。
たり、各国競争法当局への届出も実施しています。
第一に
「他社権利」
を尊重する上で、権利侵害の未然防
これらの結果、国内では1993年以来、海外でも2002
止活動の一環としてパテントクリアランス
(自社製品が他
年以来競争法違反に問われておらず、
この状況を維持・継
社保有の特許権を侵害していないかを特許調査などによ
続させるべく、社内教育をはじめとする諸施策をとり、
「公
り確認すること)
に力を注ぎます。
正取引
(競争法)
」
の遵守に努めています。
Denka Group CSR Report 2015
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