コンプライアンス - デンカ株式会社

コンプライアンス
社会から信頼を得るための、公正で透明性の高い企業基盤を構築します
コンプライアンス
腐敗防止、反社会的勢力への対応
「デンカグループ倫理規定」において、贈収賄のような法令に違反する行為や社会常識を超える過度な贈答・接待を禁止し
ています。2015年度においても、海外との取引時や事業進出時における贈収賄に関して、注意喚起を行い、海外子会社におけ
る教育も実施しました。また、反社会的勢力に対する利益供与も厳しく禁ずるとともに、各種契約に反社会的勢力排除の条項
を追加規定するよう図っています。
安全保障貿易管理
大量破壊兵器の開発・製造に繋がるような製品・技術の輸出を禁止する安全保障貿易管理に関しては、「デンカグループ倫理規定」に
おいて、“外国為替および外国貿易法”や“輸出貿易管理令”などの安全保障貿易関連諸法令および社内規定“安全保障貿易管理規
定”を遵守すべき旨を規定しています。これらに基づき2015年度も、製品の該非判定や顧客の取引審査などの通常業務のほか、2事業
部門8部に対する社内監査の実施とともに、社外セミナーへの出席などを通じて、安全保障貿易管理の遵守に努めています。
知的財産保護への取り組み
当社は経営計画「DENKA100」の新成長戦略を掲げて、グローバル展開、オープン・イノベーションへの取り組みに注力しています。
「知的財産の保護」に関するコンプライアンスの重要性が増している中、継続的に以下のような活動に取り組んでいます。
第一に「他社権利」を尊重する上で、権利侵害の未然防止活動の一環として「侵害予防調査」に力を注いでいます。
第二に「教育」に力を入れています。研究員を対象にした「特許出願教育」の他、営業・企画・管理部門を中心に「知的財産の保護」、
「知的財産に係る契約」、「商標の活用」、「権利行使について」といったテーマを例年取り上げて知財教育を実施しています。2016 年度も
知的財産におけるコンプライアンス意識の底上げに取り組んでまいります。
インサイダー取引の防止
近年会社関係者による情報漏えい・インサイダー取引が増加傾向にあり、証券取引等監視委員会による摘発も強化されています。当
社では「内部情報管理および内部者取引(インサイダー取引)防止規定」を設けており、この規定では、情報漏えいの禁止や、自社株お
よび取引先等の他社株を売買する際の事前届出の義務付け、決算発表予定日2週間前の売買の一律禁止などを定めています。
今後も、主にイントラネットなどを活用することで、規定の周知徹底を図り、情報の適切な管理・インサイダー取引の防止に努めていき
ます。
公正取引
「デンカグループ倫理規定」においては、「公正取引」として競争法(独占禁止法)の遵守について規定し、社内教育を中心とする各種
講習会の開催、社内監査などと合わせて、コンプライアンスの一層の強化に努めています。また、2015年度は、アメリカにおける合成ゴ
ムの事業買収に当たり、各国競争法当局への届出を行い、全ての承認を得ました。
これらの結果、国内では 1993 年以来、海外でも 2002 年以来競争法違反に問われておらず、この状況を維持・継続させるべく、社内教
育をはじめとする諸施策をとり、「公正取引(競争法)」の遵守に努めています。
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デンカグループ CSR 報告書 2016 資料編