1.全所属による市制施行への取組み 2.住民満足度の向上

平成27年度 那珂川町経営目標
全国的に人口が減少している自治体が多いなか、那珂川町の平成 22 年国勢調査人口は 49,780 人
と、前回調査時より 2,808 人増加しています。また、年少人口(15 歳未満)割合 18.2%(国:13.2%、
福岡県:13.6%)
、老年人口(65 歳以上)割合 16.0%(国:23.0%、福岡県:22.3%)と、子育て世
代が多く高齢化率が低いことが特徴となっています。
しかし、那珂川町においても、今後は急速に少子高齢化が進行することはさけられない状況であ
り、扶助費等の増加が見込まれています。また、道路や橋梁、公園などの都市基盤施設は、経年に
よる老朽化により計画的な改修が必要となってきています。
しかしながら、課題解決のための各種施策に必要な費用は、未だ回復していない国内経済の低迷
などにより、十分な歳入が見込めない状況にあります。したがって、現在提供している行政サービ
スを継続しながら、新たな課題を解決していくためには、限られた財源の中で効果的、効率的に行
政サービスを提供する「選択と集中」による行政経営に取り組む必要があります。
また、平成 27 年 10 月の国勢調査で人口 5 万人を突破し町から市へ発展することで、地域に合っ
たよりきめ細やかな住民サービスを展開できることとなるため、ラストスパートとなる平成 27 年度
は市制施行実現のための人口増加策を中心に町職員一丸となって取り組まなければなりません。
これらのことを総合的に踏まえ、那珂川町の経営目標は、住民ニーズを的確に把握し施策に反映
させる「住民満足度の向上」
、財政規模に相応しい行政サービスの提供を基本とする「健全な行財政
経営」
、町職員全体で国勢調査人口 5 万人実現に向かう「全所属による市制施行への取組み」を経営
目標と定めます。
1.全所属による市制施行への取組み
2.住民満足度の向上
3.健全な行財政経営
1.全所属による市制施行への取組み
平成 22 年国勢調査では、人口 5 万人までわずか 220 人のところまできておりました。平成 27
年 2 月末においては 50,123 人であり、平成 27 年国勢調査で人口 5 万人を突破するためにはあと
一息のところまできています。
地域に合ったよりきめ細やかな住民サービスを提供するため、全所属全職員が一丸となって、
市制施行が確実となるよう目指します。
2.住民満足度の向上
第 5 次那珂川町総合計画では、
「ずぅーっと住みたい」まちの実現に向けて、
「自然と人がとけ
あう 活力あふれるまち なかがわ」を町の将来像として各種施策に取り組んでいます。
「那珂川町に生まれて良かった、住んで良かった」と住民に実感してもらえることが、自治体
経営の最大目標です。住民全体の奉仕者として、
「最少の経費で最大の効果」が得られるよう施策
を展開し、住民満足度の向上を目指します。
3.健全な行財政経営
世界的な経済危機の影響を受けた国内経済の低迷などにより、本町の将来的な財政見通しは、
基金の取崩しなくしては現在の行政サービスを継続することができなくなる状況です。
今後も引き続き安定した行政サービスを継続できる自治体であり続けるために、町の財政状況
を分かりやすく公開し住民の理解を得るとともに、財政規模に応じた行政サービス水準を維持し
ながら、健全な行財政経営を目指します。