安全キャビネットクリーンルーム鹿児島医療センターは、県内でも多くのがん患者さんを受け入れており、抗がん剤による治療も多く行われています。抗がん剤治療においては、薬剤師の関与が極めて重要で、当院では、「抗がん剤の無菌調製」や「抗がん剤投与による効果や副作用の説明」のほか「患者ごとの治療計画の管理」などを行っています。抗がん剤の調製は、薬剤科内のクリーンルームで行っており、毎月の調製件数は、入院は約 350 件、外来は約 140 件となっています。治療の多様化により調製方法は煩雑化しており、より専門的な知識と技能を必要とする業務となっています。薬剤師の職能を生かし、溶解方法、希釈方法、輸液器材の選択、配合変化のチェックなどをおこなっています。昨年１２月にクリーンルームと安全キャビネットが更新され、抗がん剤を調製するための環境を整えることができました。今後も一層の正確な調製と無菌性を確保することにより、患者さんに安心して抗がん剤治療を受けていただけるように努力したいと考えております。また、2 名のがん化学療法認定薬剤師がいますので、抗がん剤治療についてご質問があれば、お問い合わせ下さい。 H23年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月合計 H23 年入院化学療法処方箋枚数調製件数 190 289 228 352 224 333 239 331 200 294 247 334 273 398 276 394 280 415 244 351 250 366 234 341 2885 4198 外来化学療法処方箋枚数調製件数 101 152 96 134 99 151 92 145 85 138 96 152 82 127 106 159 112 164 83 113 96 138 113 167 1161 1740 抗がん剤調製数薬剤科谷口潤山下祐樹