(全般) Q 72 従来の訪問介護の夜間・早朝・深夜と地域密着型の夜間対応型訪問介護 は何が違うのか。 A 夜間対応型訪問介護は、夜間のサービス提供のみを対象とし、従来の訪 問介護の定期的な夜間訪問に加え、オペレーションセンター機能により、 利用者の求めに応じて随時訪問を行う新たなサービス体系であり、在宅に おいて24時間安心して生活できる体制を整備するものです。夜間対応型 訪問介護は、地域密着型サービスの1つに位置づけられ、市町村(保険者) が指定を行うとともに、その報酬・基準については、全国一律の報酬・基 準から、一定の範囲内で市町村の裁量が認められています。 夜間対応型訪問介護は、要介護者を対象にしたサービスですが(要支援 者1、2及び経過的要介護者は含まない)、その中でも、サービスの性格 上、一人暮らし・高齢者のみ世帯や中重度の利用者を中心になるとされて います。また、利用対象者300名程度で、まずは都市部を想定するとされ ています。 夜間対応型訪問介護は、オペレーションセンターを設置する場合と、し ない場合で報酬が異なっています。 オペレーションセンターを設置する場合(夜間対応型訪問介護(Ⅰ)) は、基本部分を月定額(1000単位)に設定され、計画的巡回訪問又は随 時訪問ごとに、報酬額が設定されおり、訪問ごとの単位をみる限り従来型 の訪問介護より高めの設定がなされています。また、訪問介護は出来高払 いのため、夜間に他の一般の訪問介護事業所の併用が可能です。 オペレーシヲンセンターを設置しない場合(夜間訪問介護(Ⅱ))は、 利用者数が少ない場合に訪問介護が直接連絡を受ける体制を有する場合 に算定されるもので、月定額(2760単位)の報酬となっています。また、 夜間の訪問については、月定額として定められており、他の一般の訪問介 護事業所の併用はできません(夜間対応型訪問介護が営業時間外としてい る時間帯であれば、併用可能です)。なお、オペレーションセンターを設 置している場合でも、事業所の希望によってⅡを算定することが可能です。 なお、従来の訪問介護事業所が、夜間対応型訪問介護事業所として指定 −51− を併せて受けることは可能です。 【参考・引用】 ・平成柑年厚生労働省令34号「指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に 関する基準」第2章 ・平成柑年厚生労働省告示第126号「指定地域密着型サービスに要する費用の額の算定 に関する基準」1 (人且基準) Q73★ 定期巡回サービスを行う訪問介護員の配置数には、基準はないのか。 A 最低限必要になる訪問介護貝等については、特に定められていませんが、 交通事情、訪問頻度等を勘案し、利用者に定期巡回サービスを提供するた めに必要な数を確保することとされています。 Q74★ 定期巡回サービスは看護師が行えないということだが、その理由は? 平成18年2月の全国介護保険担当課長ブロック会議資料Q&Aでは、看 護師は行えないとなっていましたが、指定訪問介護と同様、訪問介護貞に 関する省令に基づき」看護師についても、訪問介護貞として訪問できるこ とに改められています。 【参考・引用】 ス ビ ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介苦予防サー 基準について」第3の一−2−(1)②ハ ・平成18年2月24日「全国介護保険担当課長ブロック会議資料」p910(指定基準、 報酬等に関するQ&A2地域密着型サービス問16) 閲 (対象者) Q75★ 対象者として、一人暮らしの高齢者」高齢者のみ世帯、又は中重度者の 善が中心とされているが、それ以外の利用者には提供できないか。 A 中心と想定されている利用者以外にも提供可能です。 【参考・引用】 ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに閲す 基準について」第3一−2−(1)②イ Q76★ 経過的要介護者には提供できるか。 A 夜間対応型訪問介苦は、要介護者対象のサービスですので、経過的要介 護者(平成18年3月まで要支援で、要介護支援の有効期間までの期間の 者)には提供できません。 (井走要件:① 夜間対応型訪問介護費(り(lり共通) Q77★ サービス提供時間帯は何時から何時までか。日中に訪問を求められた場 合、随時訪問サービス費を算定できるのか。 −53− A 提供時間帯は、各事業所において設定することになりますが、22時∼ 6時までの時間は最低限含むものとされています。また、日中の時間帯(8 時∼18時)を含むことは認められません。 事業所の提供時間帯以外の時間は、指定訪問介護を利用することになり、 随時訪問サービス費は算定できません。 Q 78 定期巡周サービスについて、訪問時間帯、サービス提供時間、サービス 内容、あるいは、最低限必要となる回数に関して要件があるか。 A 特に要件はありませんので、利用者との間で取り決めることとなります。 【参考・引用】 ・平成18年老老発0331018号「地域密着型サービスに要する費用の額の算定に関する基 準及び指定地域密着型介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準の制定に 伴う実施上の留意点について」(以下、「平成18年老老発0331018号」と略)第ニー2− (1) ・平成18年2月24日「全国介護保険担当課長ブロック会議資料」p912(指定基準、介護 (井定要件:② 夜間対応型訪問介護十(l)の場合) Q79★ 定期巡回型サービスや随時訪問サービスや緊急連絡が全<無かった月 でも、基本夜間対応型訪問介護費(1月1000単位)は算定できるか。 ー54− A 算定できます。 【参考・引用】 ・平成18年老老発0331018号第二一2−(1) Q80★ 月の途中からサービスが開始した場合、基本夜間対応型訪問介護費(1 月1000単位)の扱いはどうなるか。 A 月の途中から開始、途中までで終了の場合も、日割り計算を行わず1000 単位。算定できます。したがって、月の途中に事業者が変更した場合、そ れぞれの事業者が算定できることになります。 【参考・引用】 平成18年老老発0331018号第ニー2−(4)① Q81★ 随時訪問サービス(Ⅱ)を算定するための要件の1つに、長期間訪問を 受けていない利用者に対する訪問があるが、「長期間」とはどの程度を指 すの力\。 A 目安として、「1月」が示されています。 【参考・引用】 ・平成18年老老発0331018号第ニー2−(3) ー55− (井定要件:⑨ 夜間対応型訪問介護士(ll)の場合) Q 82 月の途中からサービスが開始した場合の扱いはどうなるのか。 A 月の途中から開始、途中までで終了の場合、日割り計算を行います。 【参考・引用】 ・平成18年老老発0331018号第ニー2−(4)② (指定訪問介護手業所との関係) Q83★ 訪問介護事業所が、夜間対応型訪問介護事業所として指定を受けること は可能か。 A 可能です。 【参考・引用】 ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに閲す 基準について」第3の一−1−(2)④ Q84★ 利用者が、夜間に、夜間対応型訪問介護と通常の訪問介護を併用するこ とは可能か。 A 夜間対応型訪問介護(Ⅰ)の場合は併用可能ですが、夜間対応型訪問介 護(Ⅱ)の場合は月額包括報酬であるため、併用することはできません。 −56− 【参考・引用】 ・平成18年老老発0331018号第ニー2−(5) Q85★ 随時訪問介護サービスについて、他の訪問介護事業所の訪問介護員に行 わせることはできるか。その場合の報酬の支払いはどうなるか。 A 随時訪問や定期巡回は、夜間対応型訪問介護事業所が行うことが基本で すが、随時訪問については、効果的な運営を期待できる場合(例えば、利 用者が昼間に訪問している訪問介護事業所の訪問介護貞に依頼する場合 など)については、他の訪問介護事業所の訪問介護貞に行わせることがで きます。この場合、夜間対原型訪問介護事業所が当該随時訪問サービス分 を含め所定の報酬を受取り、その介護報酬の中から、依頼した訪問介護事 象所との契約で委託料を支払うことになります。 老発。331。18号第ニー4−(1。)② 〔 〕 (オペレーションセンター) Q 86 夜間訪問介護のオペレーションセンターとは、どのようなものか。 A オペレーションセンターは、夜間対応型訪問介護の利用者が一定程度お り、夜間訪問介護(Ⅰ)を算定する場合に設置する必要があるもので、以 下の基準を満たすものです。 (施設・設備) ○おおむね利用者300人に一か所設置。 ○利用者の心身の状況等の情報を蓄積し、随時適切に利用者からの通報を 受けることのできる通信機器を配備 −57− ○利用者宅に、ボタンを押すなどして簡単に通報できるケアコール端末 (携帯電話、家庭電話では不可)を配布。 (人員配置) ○オペレーションセンター従事者(オペレ一夕ー):1名以上必要数配置 ・指定夜間訪問介護型訪問介護を提供する時間帯を通じて専ら利用者か らの通報を受け付ける。 ・指定訪問介護のサービス提供責任者に対応する業務の実施(利用者面 接、1∼3月に1回程度の利用者宅訪問し相談・助言を実施、夜間対 応型訪問介護計画の作成、利用申込み調整、訪問介護貞の技術指導等) ・看護師、介護福祉士、医師、保健師及び社会福祉士のいずれか。 ・併設施設の夜勤職員の兼務は不可。 ○面接相談員:1名以上必要数配置 ・日中の面接等を通じて利用者の状況を把握するために配置する者 ・オペレ一夕ーと同様の資格又は同等の知識経験を有することが必要。 ・オペレ一夕ーや訪問介護貞が兼務しても良い。 【参考・引用】 ・平成柑年厚生労働省令34号「指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関 する基準」第2章 ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに関する基 準について」第3の一 ・平成柑年厚生労働省告示第126号「指定地域密着型サービスに要する費用の額の算定に 関する基準」1 Q 87 オペレーションセンターを設置しな<て良いのは、どのような場合か。 A 利用人者の人数が少なく、事業所と利用者が密接な関係があるため、定 期巡回サービスを行う訪問介護員等が利用者から通報を受けた場合に、十 分な対応ができる場合です。 オペレーションセンターを設置しない場合にも、利用者にケアコール端 末の配布は必要であり、オペレーションサービス(臨時の通報の受付と訪 問の要否を判断、利用者の面接、その他の業務)を提供する必要がありま す。また、利用者に対して、オペレーションサービスの実施方法について −58− トー 十分な説明をしておく必要があります。 【参考・引用】 ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに関する 準について」第3の一一1一(2)⑦、第3一−3−(6)、第3一−4−(1)① Q88★ オペレーションセンターとヘルパーステーションは同一の場所としな ければならないか。 A 同一の場所が望ましいが、両者の連携が確保されて業務に支障がない場 合には、事業の実施地域の範囲で、別々の場所とすることが認められてい ます。 【参考・引用】 老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに関する 準について」第3一−1−(2)⑥ Q89★ 1つの事業所で複数の市町村から指定を受け、実施地域が市町村をまた がる場合、それぞれの市町村にオペレーションセンターを設置しな<ては ならないか。 A lか所で問題ありません。→詳細【引用】全国介護保険担当課長ブロッ ク会議資料 【参考・引用】 ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サー 準について」第3一−2−(2)⑥ ・平成18年2月24日「全国介護保険担当課長ブロック会議資料」p911(指定基準、 酬等に関するQ&A2地域密着型サービス問24) −59− 閑 に ス ビ 「、当町」 Q90★ オペレーターは、利用者の処遇に支障がない場合、市町村事業等の住民 の夜間通報等の業務に応じてもよいか。 A かまいません。 【参考・引用】 ・老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに関する 準について」第3一−2−(1)(》ロ Q91★ オペレーションセンターを設置しない場合、①オペレーションセンター 従事者の業務は誰が行うのか、②ケアコール端末は必要か。 A 【参考・引用】 老計発0331004号「地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サー 準について」第3一−1−(2)①、第3一−2−(1)②ロ、第3一−3−(6) (ケアコール端末) Q92★ ケアコール端末やオペレーションセンターの通信機器は、どのようなも のを想定すればよいか。 −60− ビ ① 訪問介護貞等が行います。 ② 必要です。ケアコール端末を持たない場合は、通常の指定訪問介護を 利用することになります。 A ケアコール端末は、利用者が援助を必要になった状態でボタンを押すだ けで通報できる必要があります。また、オペレーションセンターの通信機 暑削ま、利用者の心身の状況等の情報と蓄積し、通報の際に瞬時に情報を把 握できるものが想定されています。 単なる一般の家庭用電話や携帯電話では認められません。 「 冨菜簑讐芸云デス及び指定地域密着型介護予防サービスに閲す1 Q93★ ケアコール端末の設置料、リース料、保守料等や通報に係る通信料は、 利用者から徴収可能か。 A 利用者宅から事業所への通報に係る通信料(電話料金)については、利 用者が負担すべきものですが、その他は徴収できません。 オペレーションセンターの通信機器や利用者宅のケアコール端末に係 る費用も、「地域介護・福祉空間整備事業等交付金」の対象となるか。 A 平成18年2月24日「全国介護保険担当課長ブロック会議資料」p913(指定基準、 報酬等に関するQ&A2地域密着型サービス問39) −61− 介 【参考・引用】 、..ノ 平成18年度予算で助成対象される予定とのことです。
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