新分野開発、基礎研究に 取り組んでいます。

Management
研究開発
新分野開発、基礎研究に
取り組んでいます。
中央研究所では、グループの中核研究機関として新分野の研究開発を進めるとともに、
10 年、20 年先を見据えた基礎研究に取り組んでいます。
ては、家畜の生産性を高める技術開発を行い、食肉事
業の競争力強化を目指しています。例えば、薬をでき
食の安全・安心を
守る研究
るだけ使用しない健全畜産に向けて、病気に強い豚の
系統を選抜する抗病性育種や、農場母豚の血液検査な
どに取り組んでいます。また、
「おいしさ分析」で、味、
食感、香り、外観といった評価ポイントを数値化する
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ことにより、ブランド食肉のおいしさを科学的に保証
研究開発の
方向性
健康に役立つ
食品・素材の
研究開発
し、商品価値の向上に貢献しています。
おいしく高品質な
食肉・食品の
生産技術開発
中長期の視点に立って
事業シーズを育成
多様な研究で得られた成果をもとに新しい事業の
3 つの方向性で
新分野の研究、開発に取り組む
シーズを育成することも、中央研究所の重要な仕事で
す。ペットフードの研究や、食物アレルギー対応食品
の研究は、それぞれ事業として独り立ちしています。
中央研究所では、
「食の安全・安心を守る研究」とし
また、30 年前から基礎研究を進めてきた家畜副産物
て、検査・分析の国際認証である ISO/IEC 17025 を取
の有効利用に関しては、開発した健康食品や化粧品向
得し、ニッポンハムグループの商品や原料などの検査
け素材を販売しています。その特徴は、自社農場や優
と精度管理を徹底して品質向上に努めています。品質
れた検査技術に裏付けられた安全な機能性素材を提供
保証部と連携して高度な検査・分析技能を持つ人財の
できることであり、ここでも自社グループによるイン
育成、社外からの受託検査などにも取り組んでいます。
テグレーションの強みが発揮されています。
「健康に役立つ食品・素材の研究開発」では、家畜の
食べられる部分だけでなく、あまり食べられない部分
(鶏足、皮、胎盤など)を有効活用し、健康食品や化粧
品の原料になるコラーゲンやプラセンタエキスなどの
健康食品素材の開発と、科学的な機能性を研究してい
ます。また、神経を伸ばす効果のある医療用コラーゲ
ンは再生医療に用いられています。
「おいしく高品質な食肉・食品の生産技術開発」とし
医療用コラーゲン
豚の皮が原料の医療用コラーゲ
ンは、神経を伸ばす作用を活か
して、再生医療用の基材として
利用されています。
いのち
生命の恵みを大切にした
機能性食品素材の開発
今後の取組み
生命の恵みを自分たちの手で育むニッポンハムグ
食品メーカーの研究所のほとんどは、 主に商品開発
ループは、グループの持つ豊富な畜産物の有効利用を
を行っており、ニッポンハムグループのように基礎研
目指して長年研究を重ね、健康に役立つさまざまな機
究部門を持つ食品会社はわずかです。安全で高品質な
能性食品素材を開発しています。なかでも、鶏のむね
食肉・食品を提供するために家畜の健康について研究
肉に豊富に含まれる「イミダゾールジペプチド」につい
したり、食肉が人間の体にどのように役立つかなどの
ては 15 年以上にわたり研究を続け、疲労軽減や持久力・
研究をすることは、商品を開発する上でも、重要な要
運動能力向上の働きがあることを解明してきました。
素となります。これからもニッポンハムグループのブ
このほかにも、美容に役立つコラーゲンやプラセンタ
エキス、エラスチンペプチド、抗アレルギー効果を持
つ植物性乳酸菌などの有効性を確認し開発・発売して
います。これらの素材はトレーサビリティの取れる安全
な原料としてニッポンハムグループはもちろん、多くの
食品会社、健康食品会社でさまざまな加工食品や健康
食品などに活用されています。
中央研究所で開発されたさまざまな機能性素材
ランドステートメントである「人輝く、食の未来」の実
現に貢献していきます。
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