名古屋市立猪高小学校 平成 27 年度 学校努力点研究主題 身に付けよう!言葉の力 ~自分の考えや思いを分かりやすく表現しようとする児童の育成を目指して~ Ⅰ 研究のねらい 本校は一昨年度から学校努力点のテーマを「集めよう!身に付けよう!言葉の力」と設定し,児童 の語彙を増やすことに努めてきた。その結果,児童の語彙を増やすだけではなく,自ら進んで語彙を 増やそうとする意識を高めることができた。 いよいよ本年度は,これまで語彙を増やしてきたことの目的である,自分の考えや思いを分かりや すく表現する表現力の育成に着手したいと考える。ここで言う「分かりやすく表現する」とは, 「様々 な言葉を適切に用いて,相手に正しく伝える」ことである。昨年度の,児童の語彙を増やそうとする 意識を高めることができた研究の成果を生かし,本年度も自分の考えや思いを分かりやすく表現でき る技能だけではなく,分かりやすく表現しようとする意識まで高めることを目指したい。 自分の考えや思いを分かりやすく表現しようとする児童を育成するためには,もちろん分かりやす く表現できる技能を身に付けさせる必要がある。そこからさらに意識まで高めるためには,分かりや すく表現することに楽しさを感じる必要があると考える。 そこで,本年度はテーマを「身に付けよう!言葉の力」とし, 「分かりやすく表現できるようにする 工夫」と「分かりやすく表現することを楽しめるようにする活動の工夫」の二つの手だてを講じて, 自分の考えや思いを分かりやすく表現しようとする児童の育成に努めたい。 Ⅱ 研究の方法 ・ 実態調査を行い,実践前の児童の実態を明らかにする。 ・ 児童の実態や発達段階に合わせて,年間指導計画を検討する。 ・ 手だてを具体化した実践を通して,手だての有効性を検証する。 ・ 前期の成果や課題を中間報告会で報告し,後期の実践に生かす。 ・ 全職員で代表授業案を検討・検証し,研究を一層深める。 ・ 実践方法や経過,成果や問題点について全職員で共有し合う。 ・ 事後調査を行い,児童の変容を分析して,研究の成果と課題を明らかにする。 Ⅲ 研究の内容 1 ⑴ 具体的な手だて 分かりやすく表現できるようにする工夫 常時活動や授業実践において,児童が様々な言葉を適切に用いて,相手に自分の考えや思いを 正しく伝えることができるようにする工夫をする。活動や授業内容によって,「分かりやすい表 現」の意味が異なるので,その場における分かりやすい表現とは何かを,実践前にしっかり定義 しておく。 - 1 - ⑵ 分かりやすく表現することを楽しめるようにする活動の工夫 常時活動や授業実践において,児童に様々な言葉を適切に用いて,相手に正しく伝わるように 説明する活動に取り組ませ,そこに楽しさを感じるような活動を工夫する。 2 検証内容 分かりやすく表現できるようにする工夫と,分かりやすく表現することを楽しめるようにする活 動の工夫を講じることは,自分の考えや思いを分かりやすく表現しようとする児童を育成する上で 有効かどうかを検証する。 Ⅳ 研究推進の組織 全体会 推進委員会 低学年部会 推進部会 校 教 教 校 推進委員 長 頭 務 務 の代表者 中学年部会 高学年部会 1学年部会 推進委員 各学級 2学年部会 推進委員 各学級 3学年部会 推進委員 各学級 4学年部会 推進委員 各学級 5学年部会 推進委員 各学級 6学年部会 推進委員 各学級 特別支援学級部会 特別活動部 推進委員 代表委員会担当 分かりやすく表現することを楽しめる 委員会担当 ようにする活動を工夫できる担当 クラブ活動担当 ※ 各担当者は,分かりやすく表現することを楽しめるようにする活動としてどのように工夫 できるかを推進委員会とともに検討・実施する。 各組織の役割 推 進 部 会 … 基本的な研究内容や推進方法についての案を練り,提案する。 推進委員会 … 推進部から提案された案について検討・協議する。また,本年度の成果と課題を 踏まえて,今後の方向性を計画する。 学年部会 … 企画・立案された内容にそって学年の実践計画を作成し,研究を進める。また, 研究の成果や課題を報告書にまとめる。公開授業は基本として,低・中・高の3部 会で分かれて参観し,手だての検証を行う。 全 体 会 … 推進計画の共通理解を図りながら,各学年の推進状況を定期的に報告し合う情報 交換を行う。 特別活動部 … 分かりやすく表現することを楽しむ活動としてどのようなものが工夫できるか を推進委員会とともに検討・実施する。 - 2 -
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