2年生から1年生へ

先輩からの手紙(2015)~2年生から1年生へ~
Vol.3
文理選択について
アドバイスを大切に
私は、1年生の頃、何となくしか文理選択を考えていませんでした。しかし、夏休みにオープンキャンパスに行ったり、志望大学についての本や様々な資料を
手にとって調べたりすることで、自分のやりたい分野を見つけることができました。担任の先生に思い切って相談し、アドバイスをいただいたことも私の文理選
択の鍵となりました。
私が1年生の皆さんにお勧めしたいのは、まず、ざっくりとでも良いから将来自分がどんな職業に就きたいか、どんな大人になりたいかを考えることです。そ
うすれば目標がはっきりとし、自覚も芽生えて文理選択に必ず役に立つはずです。あとは、自分だけのイメージに惑わされず、調べる努力をしたり、先生からの
的確なアドバイスを受け取ったりすることも大切だと思います。文理選択は自分の進路へと繋がる分岐点です。最終的には自分の意志で、後悔しない納得のいく
文理選択ができるよう頑張ってください。応援しています。
夢が明確な人にはこの「手紙」は必要ありません
将来の夢がはっきりと明確であれば、この「文理選択について」という手紙を読む必要を感じないと思います。まだ、将来の進路があやふやで、はっきりと決
められない人が文理選択に悩むことでしょう。
私の場合は、どの教科も平均的で、得意教科というものがあまりない状態でした。ただ、国公立大学に進学したいとは思っていたので、文理選択を考えていた
時期にテストで結果が出ている教科がどちらかというと社会や英語、国語だったこともあり文系に決めました。
将来就きたい仕事は、大学に入ってから決めたいと思っています。自分の好きな教科の延長線上にあることを仕事にできるのであればよいことだと思っていま
す。ただ、国公立大学に入るためにはかなりの学力が必要です。文理選択は大学入試に大きく影響するものなので、しっかり考えて決めましょう。
文理は、決めたらもう変えられない選択肢なので、身近な人にも相談して、最終的には自分で決めてください。
調べることで理系から文系に希望を変えました
私が文系を選んだ理由は、将来就きたい職業が文系だったからです。
最初は、国語や地歴は得意分野ではなかったので「とりあえず理系にしよう」と思っていました。しかし、進路について調べていくうちに行きたい学部が見つ
かり、それが文系の学部だったので文系を選びました。
文系では「周りに国語や地理が得意な人が多くてついて行けないんじゃないか」と思っていました。特に古典が苦手なので不安でした。それでも、文理を選ぶ
ときに一番大切なのは、科目の得意・不得意ではなく、本当に行きたい学部を受験するためにどちらがよりよいのかを考えて決めることだと思います。
好きこそものの上手なれ
私は、文理選択のときに、得意・不得意よりも自分の興味のあることや、将来やりたいことを重視して選ぶのがよいと思います。
「好きこそものの上手なれ」
という言葉があるように、自分の好きなことの方がやる気も出ると思うし、夢に向かって頑張れると思うからです。それに、苦手だから・・・という理由で夢を
あきらめるのは、とてももったいないことだと思います!
理系、文系の中でもさらに選択科目があります。私は理系で物理を選択していますが、少し後悔しています。学部・学科選びの幅が広がるからという理由であ
まり良く考えず物理を選んでしまい、今とても苦労しています。自分の行きたい大学や学部についてよく調べて、先輩の教科書などを見せてもらった上で選ぶこ
とをおすすめします。
よく考えて、後悔のない文理選択をしてくださいね!
数学や理科はかなり努力しています
私は、医療系に進みたいという思いがあったので、全く悩むことなく理系を選択しました。
こう書くと何の不安もなく理系を選択したように見えますが、一番成績が良いのは国語で、数学や理科に関してはかなり努力しています。それでも進みたい方
向、目指すところがあるなら、そちらを選択するべきだと思います。自分の将来につながる勉強だからこそ続けられると思います。
また、進みたい方向が決まっていない人には、得意科目をいかした選択がよいと思います。将来の目標がないまま苦手な科目の勉強をすることは苦痛でしかあ
りません。好きな科目をしっかりと伸ばし、進学した後でやりたいことを見つけるといいでしょう。
得意教科は2年生になって変わったりすることも
好きな教科、得意な教科が一人一人にあると思います。しかし、それよりも文理選択において大切だと私が思うことは、将来を見据えることだと思います。私
は国語が大好きで、テストでは点数も取れる方です。でも私は今、理系のクラスにいます。それは私の将来の夢が理学療法士になることだからです。1年生の頃
に学んだ生物基礎も好きでしたが、受験に必要なので物理を選択しました。今では物理も好きです。
得意教科は2年生になると変わったりする場合もあります。しかし、将来の夢はなかなか変えられるものでもないでしょう。今の好みや能力だけで選択をする
と後々後悔をするかもしれません。また、自分が志望する大学や学部・学科をある程度絞り、受験にどの教科・科目が必要となるかを考えることも大事です。自
分のこれからを決定づける選択だから、よく自分で考えてみてください。
思っている以上に大事な節目
1年生の皆さんは、きっと充実した西高LIFEを楽しんでいると思います。
さて、皆さんは≪文理選択≫という大事な節目を迎えようとしています。思っている以上に大事な節目です。
「この選択でこれからの人生が変わっていく」と
いっても過言ではないのです!
文理選択において気を付けてほしいことは『今の学力で決めないこと』です。
「私、数学出来へんから文系!」などと決めるのはオススメしません。皆さんに
は志望大学や将来就きたい職業があると思います。それらを踏まえ、どんな教科が必要なのかを確かめてから選択するべきだと思います。ちなみに私は文系を選
択しました。なぜなら、社会科の教員を目指しているからです。友達は将来、司法、教育、文学、経済分野などに関する職業に就くために文系を選択していまし
た。同じような目標を掲げている友達と勉強することは本当に楽しいです。負けないように頑張れます(笑)
。自分の将来を見据えて後悔することのないよう、
慎重に選択しましょう。
嫌になったときに人のせいにしない
文理選択のときに最も大切なことは「自分で決めること」です。自分が将来どんなことをしたいのか、どんなことに興味があるのかを見つけ、その進路へ向け
て文理を選択しましょう。
私は、文系に進もうと決めたことにあまり迷いはありませんでした。理系に進めば自分の世界がもっと広まるのかとも思いましたが、理系科目が全く出来なか
ったので理系を選択しようという気持ちがわきませんでした。もし、理系に進んで授業について行けなくなれば、頑張りたくても自分の性格上無理だと思いまし
た。自分の得意・不得意な教科のことをしっかり考えることも大切だと、2年生になった今でも思っています。でも、最初にも書いたように、やはり一番大切な
のは自分で決めること!家族に言われて決めると、後々嫌になったときに家族のせいにするでしょう。自分の進路は自分で決め、自分のことは自分でしっかり責
任を持つ。自分の意志で文理を選んでください。
「出来る」「出来ない」の問題じゃない
私は理系に進みました。その理由は薬関係の仕事に就きたいという将来の夢があったからです。文理選択はとても大きな決断ですが、将来自分がどんな仕事を
したいのか考えれば決まってきます。また、すごく単純なことですが、自分は理系科目の方が好きだからです。点数がとれなくても授業が楽しいし、中学生の頃
に担任の先生からも理系の方が向いていると言われてきました。
「出来なくても」です(笑)
。大事なのは「出来る」
「出来ない」の問題じゃなくて、好きかどう
かだと私は思います。もちろん「得意だから好き」という考えもありますがこれから高2、高3と学んでいく上で、出来なくなったら嫌いになるかもしれません。
好きだから出来なくても出来るようになったときの喜びが生まれると思っています。自分の将来を決める選択、自分の夢と学びたい教科を考えて選んでください。
いまいち目標が決まってなくても
文理選択は、これから何を学ぼうとするかを決める大切な分かれ道です。しかし、どちらを選ぶかなかなか決めにくいと思います。私は理系を選びました。理
由は就きたい職業があったからです。その職業に就くために進むべき学部が理系の学部でした。弁護士になるのが目標だったので文系を選択した友達もいます。
重要視されるのは、自分のしたいことがあるかないかです。しかし、まだいまいち目標が決まってなくて分からない人もいると思います。実は、弁護士になりた
い彼のように目標が決まっていて文理選択をした人は、私の周りにはあまりいません。目標が決まっていなければ、今の得意科目・不得意科目を見極めて選択す
るのもありだと思います。まずは文理を選択し、後からやりたいことを決めるということもありです。でも、あまり考えずに文理を選ぶと後悔するかもしれませ
ん。まずは文理における将来の職業の違いなど、少しでも調べて参考にするといいと思います。
夢を叶えるためであれば頑張れます
私が文理選択で大切だと思うことは「自分自身の興味・関心」です。私はどちらかといえば理系科目より文系科目の方が得意でした。そのため、理系にいきた
いといったときは、親にとても心配されました。しかし、私には建築士になりたいという夢があり、その夢を叶えるために理系にいくことを決めました。確かに、
自分の得意科目に合った方へ進むという道もあります。自分の意志だけで決めるのではなく、親や先生のアドバイスを聞くことはもちろん大切です。私も最終的
には親の「応援する」という一言に背中を押されました。でも、一番重要なのは自分の道は自分で決めることだと思います。
実際理系に進み、物理を選択しましたが、大変なときもあります。しかし、将来のために私が決めたことなので頑張ることができています。
「苦手だから諦め
る・・・」ではなく、苦手を克服するために今勉強することの方が大切だと思います。周りの方々の意見も参考にし、後悔しない選択をしてください。
基礎を固めましょう
私が理系を選んだのは、自分の就きたい職種がはっきりとは決まっていないけど、医療系に興味があったからです。
私は、理系科目は好きだったけれど、決して成績が良かった訳ではありません。例えテストで点数が低くても、やっぱり最後は自分の学びたい教科やなりたい
職業につながる方を選んでほしいです。
理系を選んで、数学や化学が難しいなと思うことあるけれど、ステップをきちんと身に付ければ案外簡単だなとも思います。1年生の頃に習ったことが基礎と
なり、2年生の授業で使うことがとても多いです。1年生の間に、自分の好きな教科のみならず、苦手な分野も基礎をしっかり固めておいたらよかったなと思っ
ています。文理選択はとても悩むものだと思いますが、自分の心に正直に向き合って決めてほしいと思います。
二つの文理選択決定法
人生の大きな節目である文理選択の時間が迫ってきましたね。どの道に進むべきか悩んでいる人も少なくないでしょう。そんな皆さんに、これから二つの文理
選択決定法を紹介します。
一つ目は将来の目標から決める方法です。将来にわたって納得できる文理選択をするためには「将来どんな職業に就きたいか」を考えることが大切です。例え
ば「医師になるためには数学や理科の知識が必要だから理系に進む」というように、将来を考えることでこれから学ぶべき方向が明確になります。
二つ目は将来学びたい学問から決める方法です。文理のどちらに進んでも希望の職業に就ける場合や、将来の目標がまだ決まっていない場合は、この方法で文
理を選択してもよいでしょう。興味のある学問や、その学問を学ぶうえで必要となる知識がどのようなものかを調べるとともに、興味のある大学・学部の入試科
目をチェックして文理選択を考えましょう。
いずれにしても、じっくり時間をかけて考えることが大切です。2年生になってから後悔しないように、この二つの方法も参考にしながら考えてみてください。
文理の選択の幅を広げられたのではないかと後悔しています
私には文理選択において後悔していることがあります。その始まりは中3の頃配られた ” 将来なりたい職業は何ですか ” というアンケートからでした。どん
なに調べたり考えたりしても、大まかにですら決まらず、周りの子は将来の夢がはっきりと決まっている人が多いため、とても悩んでいました。そしてむしゃく
しゃするようになり、次第に勉強しなくなりました。高校1年で文理を選択する際、数学ができないからと文系をしれっと選んでしまいました。文系科目に興味
がない訳ではありません。しかし、あのときに周りの子たちと比較せず ” 自分は自分 ” とわりきって数学をしっかり勉強しておけば、文理の選択の幅を広げら
れたのではないかと思い後悔しています。なので皆さん、勉強しないことで可能性をなくさないようにしましょう。もしやり直すのなら今です。勉強することで
何かに挑戦できる切符を手に入れられるのならば、やらない方が大損です。自分のために今何をすべきかよく考えてみてください。
1年で予習・復習を
私は、数学をとても苦手としていますが理系を選択しました。理由は、数学が苦手だからといって文系を選んでもよいことがないと思ったことと、理系でない
となれない職業に興味を持っていたからです。だから、数学は苦手だけど理系に進んで頑張ろうと思えました。
今になって思うことは「1年生のときにもっと予習・復習をしておけばなぁ」ということです。1年生のときに習ったことにプラスして新しいことを習います。
1年生のときより複雑で、内容も難しいです。なので、今からでも予習・復習をしっかりしてみてください。2年生になって「ちゃんとやっててよかった」と思
うときがくるはずです。
文理は、不得意科目で選ぶのではなく、自分は将来何をしたいのかを第一に考えて選択した方がよいです。