農協改革のその後 特集 業の展開により、農業者の所得増大、地域の活 い は 策 定 中 で す が 、 一 一 月 のJ A 全 中 に よ る J Aグループでは自己改革案を現在、策定ある 度は新たに生まれ変わる中央会へ機能を集約・ 織形態は会員の合意を前提とする。③中央会制 J Aに対する支援・補完機能を発揮し、その組 け、農業振興と地域振興に取組む。②連合会は 性化に取組み、准組合員をパートナーと位置づ J Aグループの自己改革の中間とりまとめ案 重点化し、J Aと同じく農業者の所得増大、農 二六年六月に閣議決定された規制改革実施計 画に盛り込まれた農協改革について、全国の 一二月の衆議院議員総選挙へと、動きが加速化 業 生 産 の 拡 大 等 に 取 組 む 。 ④ こ う し たJ A グ ︵ 以 下 、﹁ 自 己 改 革 ﹂ と い う 。︶ の 発 表 か ら 、 してきました。 ループの自己改革について、その実現を力強く で、あっという間に第四七回衆議院議員総選挙 一一月二一日衆議院解散から一二月二日公 示、一四日投開票と、自民党が大勝という結果 万全な経営所得安定対策の構築に取組む。② 産資材価格が高止まりするなどの問題に対し、 ﹁食料・農業・農村政策の確立﹂については、 ①円安等の影響により燃油や肥料、飼料など生 後押しする政策・制度の確立に最大限取組む。 が終わりました。ご存じのとおり、本県小選挙 二六年産の米価が過去最低の水準となる中、需 一、 一二月一四日衆議院議員総選挙終わる 区は第一区が津島淳氏、第二区が江渡聡徳氏、 心して取組むことのできる米づくり、セーフ 給と価格の安定のためにさらなる環境整備や安 選となりました。いずれの当選者も県農業者政 ティーネット対策等の構築を図る。③畜産・酪 第三区が大島理森氏、第四区が木村太郎氏が当 治連盟 ︵以下 ﹁農政連﹂という︶と政策協定を結 農について、経営安定対策や生産基盤確保対策 結果、多数の知事から﹁性急な議論の進め方に 後各都道府県で県知事等への要請活動を行った J A分野についての改革提案が発表され、その 五月一四日に政府の諮問機関である規制改 革会議の農業ワーキンググループによる農業・ 四、農協改革に関するこれまでの要請活動 大限取組む。 どとした衆参農林水産委員会の決議の実現に最 ﹁T P P 交 渉 等 ﹂ に つ い て は 、 農 林 水 産 物 の 重要品目を除外または再協議の対象とする、な 等の充実・強化を実現する。 び、農政連が推薦しました。 二、選挙戦の争点化を避ける 選挙戦では、焦点の農協改革をめぐって自民 党は争点化を避けるように、選挙公約で﹁議論 を深める﹂との表記にとどめ、安倍首相も応援 演説で農協改革を封印しました。︵日本農業新 聞一二月一七日付︶ 三、農協改革とTPP交渉等に関する政策協定 の中身は この政策協定の主な内容は、次のとおりで す。﹁農協改革﹂については、①J A が総合事 絆 2015 . 1 2 疑問の声﹂があがりました。これを受け、自民 党案がとりまとめられ、政府の規制改革実施計 画となりました。この間、県選出国会議員要請 とともに、県知事をはじめ市町村会長等を中心 五月二九日 青森県知事、県議会議長、市 ) 長会長、町村会長、自民党県連会長、公明 に精力的に運動を展開しました。 一 ( 党県本部代表に対する要請 五、J Aグループの自己改革のポイント 農協法に基づく強制的な監査権限はない方 が単位農協の自由度が高まるだろうと判断 人などによる外部監査が望ましいというと していると明らかにした。一方で、監査法 一一月六日に発表された全中の中間とりまと め案は、次のとおりです。 三 一 ︵住 ( )二月一五日 岡素之規制改革会議議長 友商事相談役︶会見⋮法律によって何か特 別に権利を持ったり、あるいは守られたりと ころまでは議論がきていないとも述べた。 一 中 ( )央会 ①農協法上の統制的な権限を廃止。②J A の意思に基づき設置できる仕組みにする。③ 機能を経営相談・監査、 代表、 総合調整に集約。 一二月一六日 有村治子規制改革担当相会 ) 見⋮J Aグループの自己改革案は政府の考 ンググループがまとめた提言の内容を報告︶ 的権限廃止を強調した。 ︵傘下の農業ワーキ 分を取っ払うことと述べ、中央会監査の法 いうような部分が随所にあるので、その部 二 J ( )A ①組合員の多様な要望に応える事業方式に 転換。②担い手育成の強化。③業務執行体制 四 ( えとずれがあるとし、中央会制度改革への 意欲を強調。 一二月一六日 西川公也農相会見⋮農協法 ) 改正案を、早ければ二月にも提出したい意 向を表明した。改正案の最大の焦点といわ れる中央会による単位農協に対する監査権 限の在り方をはじめ、与党農林関係議員や を受けた後、取材に応じて︶⋮改革の努力 以上のように、衆議院議員総選挙が終わるの J Aグループとの隔たりが大きいことから をされた報告書だったことは認めたい。農 を待つかのように、年明けの通常国会に向けて 五 ( ④中央会を農協法上に措置する。 の強化。④総合事業の展開で農業振興と地域 規制改革会議の農業改革に関する意見は、 これまで農業委員会や農協が果たしてきた役 の現場をよく理解していないことから来るも 活性化に寄与。 割・機能を否定するものであり、農業や農協 のであります。以上のことから、同意見に対 六、政府等の動き を軽減。 き続き検討。③信用・共済事業のJ Aの負担 ①一千億円規模のJ A支援プログラムを創 設。②全農・経済連の株式会社化の影響を引 ︵三︶連合会 し、反対のメッセージを発出するよう要請を 七月五日 自民党・石破幹事長に対する要 ) 請︵青森市内︶ 行いました。 二 ( J Aの改革は、農業者の協同組合組織であ ることを基本にJ A 自らが行うものであり、 な取組みを十分配慮することやTPP交渉の 仮に政府が進めるにあたってもJ Aの主体的 国会決議遵守を要請しました。 一〇月二日 青森県知事、県議会議長、市 ) 長会長、町村会長に対する要請 林中金、共済連などは同じ方向を向いてい 農協改革の検討や報道が過熱していくものと思 J (A青森中央会営農農政部 ) 議を進めていくことになります。 ﹁相当難航するとみている﹂と発言。 米の需給調整対策、米価下落対策とあわせ て、農協改革は、農協自らの主体的な取組み る。中央会の監査制度と准組合員制度の在 われます。今後、われわれの主張である自己改 一 ︵J A全中によ )一月七日 西川公也農相 るJ Aグループ自己改革案の具体策の説明 一 ( により行うべきものであることを理解しても り方について政府の考え方とずれがあると 革案で自ら改革を行うことで、政府・与党と協 三 ( らうとともに、政府に対して性急な農協改革 述べた。 二 一 ( )一月一一日 西川公也農相会見⋮中央会に よる単位農協への監査について、官邸側は、 の推進により本県農業者の経営に混乱を来す ことのないよう強い懸念を発してもらいたい と要請しました。 3 絆 2015.1
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