�ばはカぼウエ 2015 年 6 月 今月のまごころだよりは、いつもとは趣向を変え、私たちの仲間がすごい賞を受賞され たという報告をしたいと思います。 すでに新聞で報道されているので、ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、富山型 デイサービスの創始者・惣万(そうまん)佳代子さんが「フローレンス・ナイチンゲール 記章」の受賞者に選ばれたとスイスの「ナイチンゲール記章委員会」から発表がありまし た。この賞は戦地において敵味方関係なく負傷者の手当に当たったナイチンゲール生誕 100 年を記念して始められ、95 年前(大正 9 年)に第 1 回授与式が行われました。その後世界 で 1447 名(うち日本人は 107 名)の方が受賞されています。惣万さんは 20 年間努めてい た富山日赤病院を退職され、今までどこにもなかった新しい福祉施設を立ち上げました。 それは「高齢者も子どもも健常者も障がい者も」誰でも利用できるという「共生型施設」 でした。初めは公的な補助金もなく厳しい経営状態が続いたそうですが、共感と理解が広 がり今では「富山型」として国も認める施設となりました。そして、富山の一女性が始め た「富山型」が「日本の富山型」となり、ついには「世界の富山型」として大きく飛躍し たのです。授与式では、皇后陛下から記章が授与されるということです。惣万さんは「富 山型のみんなでいただいた賞です」とおっしゃっていました。 まごころの代表は勤めていた短期大学が閉校になった後、惣万さんの話を聞き、感銘を 受け「まごころ」開設を決意しました。惣万さんは「本来福祉の仕事は寺がやるものだ」 と背中を押して下さいました。そして会うたびに「大丈夫か、困ったことはないか、うま く行っているか」と気にかけて下さいました。このような世界的な賞を授与される方がす ぐ横に居られたということに驚く共に、誇らしさを感じています。そして、私たちはこの ようなすばらしい賞を受賞された惣万さんの名前を汚さないようにますます精進しなけれ ばと思いました。 最近は畑の収穫に忙しいです。初収穫の輝くキュウリ。 みなさんとても賑やかです。 優しい心遣い 「たかが積み木」と言うなかれ。
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