株式会社プロレド・パートナーズ

3 倍の売上目標も、組織改編も
社員自らが発案し実現を目指す
株式会社プロレド・パートナーズ
すごい会議コーチ
代表取締役
佐谷 進
久保田記祥
設立
:2008 年
従業員数:29 名
すごい会議開始:2014 年 9 月
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「すごい会議」を導入したきっかけを教えていただけますか
佐谷:プロレド・パートナーズは、不動産とコストマネジメントに特化したコンサルティングファームです。
設立当初から紹介で順調に仕事が入り、150%の伸びで成長してきました。さらなる成長を目指すには、スピー
ドを早める必要がありました。私だけではなく、会社全体を変える必要があります。そこでコーチングにつ
いて調べていたところ、「すごい会議」の存在を知りました。
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コーチングのサービスを提供している会社に問い合わせたのですか
佐谷:いいえ、リンクアンドモチベーションやコーチ 21 などを実際に導入している会社の経営者に聞いてい
きました。その中で「すごい会議」を知り、すぐに本を 3 冊購入しました。内容は共感したものの、自社だ
けで導入するのは難しい、客観的な立場のコーチが必要だと感じました。そこで、すごい会議のサイトを調
べました。すると知っている名前がでてきたのです。数年前乗ったタクシーの広告に掲載された人でした。
「すごい会議に遅刻しました。ごめんなさい」とだけ書かれていた広告です。
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印象的な広告ですね。その人が久保田コーチですか?
佐谷:いいえ、違う人です。まずはその広告のコーチに連絡をとり、事前ヒアリングを行いました。私は悪
い印象では無かったのですが、同席した役員が「違う」と首を横にふるので、別のコーチに話を聞くことに
しました。そこで久保田コーチが候補にあがったのです。
今度は顧問が、サイトに掲載されている久保田コーチのプロフィールや実績を読み「年齢が若く、成長意欲
もありそうだ」と推したのです。すごい会議のコーチのランキングでは下のほうでしたが、その分上がろう
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とするはずだし、しっかりしたクライアントもついている、型にはまらない感じになるだろう、と考えたよ
うです。実際久保田さんに会うと、感が鋭く柔軟な考え方持っている方だと感じ、導入を決めました。
3 倍以上の売上げ目標、決めたのは社員
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どのような人を「すごい会議」のメンバーに選びましたか?
佐谷:前年度に目標を超えた人を「すごい会議」のセッションに参加するよう伝えました。このメンバーを
決めるために、人事評価の時期を 10 月から 8 月へ前倒しにして、組織も新設しました。その結果、選出され
た 6 名と、私そして役員 1 名、合計 8 名が参加することになりました。
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貴社の課題はなんでしたか
佐谷:実は明確な課題を決めてスタートしたわけではなく、
まずは久保田さんのセッションを受けてみよう、という雰囲
気でスタートしました。
久保田:1 回目のセッションで、いきなり組織改変をする話
がもちあがりましたね。
佐谷:そうなんです。7月までフラットな組織でしたが、8
月の人事評価とともに部署を新設しました。すごい会議がス
タートしたらあっけなく 1 週間で部署が作り直しになりまし
た。時間をかけて考えたんですけどね(笑)
セッション中、メンバーが新しい部署とその役割に違和感を感じ「組織を作り直したらどうか」という提案
をしてきたのです。私が考えた時も設置したい部署はあったのですが、社員の気持ちを配慮して作らずにい
ました。ところが社員が考えた部署が、結果的に私の考えていた部署と同じでした。具体的には不動産のコ
ストを削減する部署、不動産のコンサルティング部署、間接コスト削減する部署の 3 部門です。それぞれに
目標とする予算が割り当てられたと同時に、それを実現するために必要な、従来は私が決めていた人事やマー
ケティングの権限も各部署にゆだねました。結局、人の考えることに大差ないんだと感じました。
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具体的な目標数字を教えていただけますか?
佐谷:売上 10 億円を目指します。現在の売上は 3 億円超ですが、3 倍以上の目標をメンバーが設定しました。
もともと、私の心中では 5 億円くらいかな、と思っていたのですが、そこを上回る目標を自分たちで設定し
てくれたので、うれしく思いました。
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売上げを伸ばすためにどのような営業を始めたのですか
佐谷:テレアポです。一見、使い古された手法で効果が無さそうですが、成果はすぐに出始めました。
テレアポをするという案は、セッションに出席していた部長が、部門にもどってメンバーと目標達成の手段
を考えたときに出てきたものです。私がそばにいたら「効果無いよ」と一蹴していたでしょう。自分たちで
考えて、実行に移していたことが素晴らしい。しばらくしてから、営業力があるベンチャーの社長に会う機
会があったので「どのように営業しているのですか」と聞いたところ「テレアポしかない」と断言されまし
た。同じ手法にたどり着いたのです。社員にすぐフィードバックしたところ、励みになっているようです。
サイレント・ブランド・プロミスという軸を決める
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セッションの中で印象に残ったことは何ですか
佐谷:最初のセッションでブランド・プロミスを決めたことですね。多くのコンサルティング会社は、企業
理念などに相当するものがありません。そこに気付いた久保田コーチがサイレント・ブランド・プロミスを
決めよう、と提案したのです。
久保田:競合サービスが存在する中で、プロレド・パートナーズはどのような差別化をして急速な拡大を目
指すのか。共通の判断基準がないといつか破綻します。公表はしないけれども、外部の人がプロレド・パー
トナーズに期待することは何か。その際の規範となる「約束」を考えるという提案をしました。
佐谷:これを決めたことで、社員の仕事の質が低い時に
「ブランド・プロミスに合致していないよね」と言うと
スムーズに軌道修正ができるようになりました。
種を持つ人が発芽する
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6 ヶ月経ち、特に成果だと感じることはりま
すか?
佐谷:一番の成果は私自身が変わったことですね。私は
営業が嫌いなのですが、今回の目標を達成するためには
悠長なことを言っていられません。小売りのお客様は週
末でも面会をしてくださるので、土日も働くようになり、
今月は休みがほとんどありませんが、次々に受注が決ま
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り、自分でも驚いています。営業ができるんだと(笑)
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久保田コーチで良かったと思う点をあげていただけますか
佐谷:7回のセッションを経て、改めて久保田コーチのような立場の人の必要性を強く感じています。客観
的に話をするので、私が同じことを言っても伝わり方が違います。私だと追いつめる感じになるんですよね。
久保田:同じ事を、違う人が言うから良いのです。私は佐谷社長の戦略をもとに答を出すお手伝いをします。
でも企業側に何も戦略が無いと議論がはじまらないし、すごい会議を入れても効果はでません。
佐谷:答を出すために、どのようにすればよいのか考え、動きたくなるモチベーション作りが久保田コーチ
は本当に上手ですよね。そのおかげで各部門の部長が自分の予算達成を強く意識するようになったのは大き
な成果です。
すごい会議はあくまでもツールです。すごい会議に参加することが目的化する人は成果を出すことが難しい
ですね。でも意識の高い人はその辺りを理解しているので、毎回大事なことを見直して仕事に戻っていきま
す。もともと種(たね)を持つ人の発芽する場が「すごい会議」なのだと思います。
日時:2015 年 2 月/場所:プロレド・パートナーズ(東京)
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