TPP 協定の時代における国連電子通信条約(e

BLC セミナー
TPP 協定の時代における国連電子通信条約(e-CC)
~UNCITRAL 事務局担当法務官を迎えて~
2015 年 10 月 5 日に大筋合意にいたった TPP 協定は、「第 14 章 電子商取引
章」において、国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)の作成した 2 つの文書
――「UNCITRAL 電子商取引モデル法」(1996 年)及び「国際契約における電
子的な通信の利用に関する国連条約」
(2005 年)
(略称:e-CC)――を指し示し
て、それらが示す電子商取引に関する私法上の規律に関する原則と適合的な国
内的な法的枠組みを設けることを各国に義務づけている(第 14.5 条)。
特に e-CC は、わが国も締約国となっている「外国仲裁判断の承認及び執行に
関する条約」
(1958 年ニューヨーク条約)や「国際物品売買契約に関する国際連
合条約」(1980 年ウィーン売買条約、CISG)など、電子商取引の登場前に作成
された、国際取引の法的基盤を提供する条約を補完して、国際取引における電
子的通信や電子署名の利用の法的障害を除去し、電子商取引の一層の発展を支
える条約として重要である。
そこで、本セミナーでは、UNCITRAL 事務局から担当法務官を迎えて、特に
ECC に重点をおいて、その規律内容のポイントを明らかにし、今後のわが国に
おける電子商取引の法的枠組みのあり方について考えることとしたい。
○日時:2015 年 12 月 21 日(月)10 時~12 時
○会場: 東京大学法学部 203 研究会議室
(〒113-0033 東京都文京区本郷 7 丁目 3-1
○講師:ルカ・カステラーニ(Luca Castellani)氏
(UNCITRAL 事務局法務官)
法 3 号館)
*使用言語:英語。
*事前申込みは不要です。
主催:東京大学大学院法学政治学研究科附属ビジネスロー・比較法政研究センター
共催:UNCITRAL アジア太平洋地域センター(RCAP)
グローバル私法フォーラム(GPLF)
科研基盤研究(A)「国際的な私法秩序の実効的形成のための理論構築」プロジェクト