GMOフリーゾーン全国交流集会 in 栃木参加報告 今回は隣の県ということで、茨城単協から総勢 12 名の参加となりGM問題を共有できるとても良 い機会になりました。 基調講演では鈴木宣宏氏により、TPP 交渉の現状と隠された内容が暴露話とともに解説されました。 はじめに TPP を推進しているのは、 「今だけ、金だけ、自分だけ」という人たちで、人の命も環境も 生活も暴力的に破壊していくものである。米国中心の大企業が儲けるための仕組みを作ろうとして いるのが TPP の本質だと話されました。それからものすごいスピードで日本政府の欺瞞、推進派の うたい文句のウソ、ウソ、ウソが次々と暴露されていき、いかに国民を騙そうとしているか、TPP の真実を伝えないように、分からせないようにしているかの具体的な例が示され暗澹たる気持ちに なりました。このままでは1%の儲けのために 99%の暮らしが破壊されてしまう恐れがあります。 それを阻止するためにも 99%の人々が真実を認識し、ネットワークを強め地域社会を守っていくこ とだといいます。そして最後に日本の豊かなたすけあいの社会を守るためには日本女性の底力が期 待されている、日本の未来を救えるか否かは女性の力にかかっているということです。その力を発 揮できるのが生活クラブの私たち組合員なのではなかと思いました。厳しい状況の中でも希望を捨 てずにできることを続けていきたいと思いました。 パネルディスカッションでは、栃木の生産者の熱い思いを聞くことができ、天笠さんからは世界 のGM状況で、2013 年GM作物作付面積の伸び率が初めて低かったということと、バングラデシュ がGM栽培を拒否したなど、かろうじて良いきざしが見えたという報告がありました。しかし日本 ではつくばの生物資源研究所ではあらたなGM作物の栽培が始まるなど油断できない状況だという 報告もありました。TPPによりさらにGM状況が悪化する懸念も示され、ますます私たちのGM Oフリーゾーン運動の重要性を感じまた。 第二部の懇親会ではほうきね牛の美味しい料理などをいただきながら、生産者や参加者のリレー トーク、踊りもありにぎやかな会となりました。私はグリーンコープのグループと同じテーブルで、 九州はGMナタネの自生が多いこともあり、遺伝子組み換えの話題で交流ができました。 宿泊は群馬、静岡単協の方と一緒の部屋になり、夜遅くまでお勧め消費材のあれこれ、使いこな し術、活動のことなどで盛り上がり楽しいひとときでした。同じ消費材を使っているということだ けですぐに打ち解けて話が尽きないというのが、生活クラブの組合員同士の良さだなと実感します。 全国にたくさんの組合員がいるということがうれしくて元気になります。 二日目のオプショナルツアーでは、まず栃木開拓農協那須センタ ーにて飼料用米を見学しました。飼料用米の品種は人の食用と同じ コシヒカリとのこと!違う種類を作る方が手間がかかる為だそうで す。同じコシヒカリでも飼料用米の価格はナント 30k=900 円!! 「政策が変わって補助金が増えたのでなんとか作っている、でも運 動だと思ってやっている。続けることが大切だ」とのお話しでした。 倉庫の壁にはGMOフリ ーゾーンの素敵な横断幕 がかかっていました。 次にほうきね酪農組合の酪農家「熊倉牧場」を見学しました。入植して 3 代目、家族 4 人で 100 頭の乳牛を育てています。ほうきね酪農組合は組合員(酪農家)25 名、約 1600 頭の乳牛を育てていま す。現在は原乳の 65%を生活クラブに納めていますが、このまま利用が落ち続けるとNON-GM 飼料の確保が難しくなることと、衛生管理に非常に手間がかかるパスチャライズド用原乳を生活ク ラブへ入れられなくなるとのことです。このままではおいしいパスチャライズド牛乳が無くなって しまう!!せっかく苦労して質の良い原乳を作ってくれる酪農家がいるのだから、利用する人を増や していかなければと強く思いました。 最後にJAなすのに設置されている日本一の巨大NON-GM看板を見学、参加者全員で記念写 真を撮って終了となりました。大勢の仲間とNON-GM宣言をしたとても有意義な二日間でした。 発酵した飼料用イネ 飼料用イネを実と茎ごとロー ル状にしてラッピングして発 行させる。2~3 ヶ月保管しま す。 JAなすの看板(畳 12 畳分の大きさ!)
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