学 科 工学部 > 物理工学科 開放 科目 科目区分 専門科目(必修) 授業科目名 単位数 工業と技術者 (Role of Engineer and Ethics in Industrial Society) 授業形態 基本キーワード 技術者の役割と責任 2 開講時期 3年 後期 担当教員 研究室 教育地域科学部 2 号館 306 葛生 伸 電話(内線) e-mail [email protected] 個別キーワード 工業技術と技術者,技術者の役割,技 術者と倫理 27-8664 授業の目標 ① 技術者の仕事・役割,生産活動に関する一般知識を学ぶ。② 正解の無い問題に対する対処方法を学ぶ。③ 技術者として の倫理観を身につける。④ 制限期間内に自分で学び報告する能力を身につける。⑤ 技術者として必要な自己学習および報 告能力を身につける。⑥ 討論と発表の方法を学ぶ。 学科等の学習・教育目標との関連 ① C-1, D-1,②D-4,③ C-1, C-2, D-4,④ A-2,D-5,⑤ A-2,⑥ E-2 授業内容 工業と技術者に関し講義とグループディスカッションを行う。これにより,技術者倫理および正解の無い問題を考える能力を 身につける。そのための手法として「ワークデザイン」と呼ばれる手法を学ぶ。 1. はじめに: この授業の進め方。技術者とは。製造業の社会的責任と将来の影響を考えることの必要性。 Minutes Paper「技術者は何のために仕事をするのか?」を書いて提出。 2.Minutes Paperを紹介,グループ討議,「ワークデザイン」の簡単な紹介。 3.様々な産業および技術者の仕事:日本および世界の産業。 技術者の種類と役割。 4.「ワークデザイン」の解説と「目的展開」とよばれる手法の練習。 5. 仕事と報告: 報告の方法,報告書の意義と書き方。ビジネス文書の書き方。 6. 生産活動と安全・衛生: 労働基準法,安全衛生委員会,日常の安全衛生活動。 7. 品質保証と改善: QC活動の歴史。ISO9000シリーズ。 8. グループワーク:安全衛生および品質保証の目的を「目的展開」を用いて考える。 9. 技術者の職務:研究と開発。営業活動と技術者。 10. 鉱工業生産と環境の問題: 公害およびその対策。ISO14000シリーズ。(最終レポート出題) 11. 技術者倫理:技術者として起こりうる倫理問題。正解の無い問題の対処方法。 12. グループワーク:技術者倫理の問題に関して討論。 13. グルーワークの発表と意見交換,講評:各グループ毎5分程度で発表。 14. まとめ:全体のまとめおよび最終レポートの講評。(最終レポート返却) 15. テスト。 授業方法 講義と5∼6人のグループワークをほぼ交互に行う。さまざまな形態の講義とノートの取り方に慣れる目的で,話を主体にした もの,プロジェクターを用たものなどを織り交ぜる。企業における報告書の形式で,講義内容または課題に対するレポートを 翌週提出する。講義内容に関連する課題図書を指定し,その内容および技術者倫理に関連するテストを行う。最終レポートで は,調査の必要な課題を与え,指定の字数でまとめる。課題に対するグループ討論を発表を行う。 学生の目標 技術者の仕事を知る。仕事の目的を突きつめて考えることにより,将来の世界規模での影響を考える技法を身につける。これ により,技術者倫理で取り上げられるような正解の無い問題に対する考え方を学ぶ。ノートのとり方,報告書の書き方,討論 の仕方,発表の仕方を学ぶ。課題図書により,自ら学び自分の考える能力を養う。制限期間内に課題に対して自分で学び,決 められた字数で結果を報告する能力を身につける。 評価の方法 グループ討議の活動状況,通常レポート,最終レポート,テスト,平常の発言状況などを平均して評価する。グループワーク などが大切であるので,テストのみでの評価は行わない。文献の無断引用,他人のレポートの丸写し,参考文献の丸写しの場 合は,最大満点の2倍分減点する。正当な理由を連絡せずに遅れたレポートは受理しない。グループワークには単位与えない (やむをえない理由での欠席者に対しては補講)。 教科書、参考書等 その他,注意事項,オフィスアワー等 授業内容のプリントを配布するが,ノートをとる練習のため, やむをえずレポート提出が遅れる場合は,時間割または事業時 翌週配布する。必要に応じて課題図書を指定する。 間に指定したオフィスアワー以外の質問,相談などはE-mail, 電話,FAXなどで連絡すること。 以上の内容は変更する場合もある。なお,変更の有無にかか わらず,授業および成績評価の詳細を初回に印刷して配付する。
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