Extraction and Purification of High Quality RNA from many tissue types. Agencourt ® RNAdvance ® Tissue System RNAdvance Tissue は、組織切片や培養細胞から、高純度の RNA を抽出する試薬キットです。独自の SPRI® (Solid Phase Reversible Immobilization) 技術に基づく磁性ビーズ法は、多く の組織から、カラムベース法に比べてより多くの RNA を回収します。 遠心や真空ろ過の必要がなく、Biomek による自動化処理用に開 発された試薬キットです。RNAdvance Tissue は軟組織や、脂質、 繊維質を多く含む様々な組織切片や培養細胞から効率的に RNA を回収します。 Key Features µg RNA/mg 組織 Total RNA Extraction from Tissue 肝臓 Biomek による組織切片・培養細胞からの RNA 自動抽出用に 開発された試薬キット 遠心、真空ろ過の操作ステップが無い 高純度の RNA を抽出 軟組織や、脂質、繊維質を多く含む様々な組織切片や培養細 胞に対応 人体に有害となる有機溶剤を使用しない 腎臓 肺 精巣 心臓 Figure 2. RNAdvance Tissue を用い 、ラットの 異なる組織か ら、 Biomek による自動抽出で RNA を得た(肝臓は N=24、その他の組織 は N = 8)。 Quality RNA Purification RNA の品質を確認するのに定評のある方法のひとつが、Agilent 社 製バイオアナライザを用いた評価です。この手法では、28S と 18S の ピークに肩が無くシャープで、ベースラインが低いことが、分解が少な い高品質の RNA であることを示します。また、バイオアナライザは RNA の品質を RNA Integrity Number (RIN) としてスコアリングし ます。Figure 3 に示すように、RNAdvance Tissue を用いて組織 切片から抽出した RNA は、ピークがシャープでベースラインが低いと ともに、RIN 値が高く、高品質であることが分かります。 Higher Yield µg RNA/mg 組織 SPRI 磁性ビーズ法に基づく Agencourt RNAdvance Tissue によ る RNA 抽出は、遠心や真空ろ過の操作ステップが無いため自動化 に最適で、しかも安定的に RNA を高回収します。10mg のラット肝 臓組織から RNA を抽出した場合、他社製品に比べて 3 倍(キット A の場合)もしくは 2 倍(キット B の場合)の回収量を得ました (Figure 1.)。 RNAdvance Tissue キット A キット B Figure 1. RNAdvance Tissue キットと他社試薬の比較。10mg の ラット肝臓から 96 ウェルフォーマット(それぞれ N = 24)で RNA を抽出した。 また、細胞からの RNA 抽出では、繊維質や脂質、RNAse 量の違 いなど、様々な要因により抽出効率が左右されます。RNAdvance Tissue は、様々な組織や培養細胞から RNA を効率的に抽出し ます。Figure 2.は、繊維質や脂質を多く含むものも含め、5 つの 組織切片から RNA を抽出した結果を示しています。 組織 RIN スコア 肝臓 ひ臓 肺 大腿 胸腺 9.8 9.4 9.6 9.1 9.8 Figure 3. RNAdvance Tissue で抽出した RNA の品質評価。トレース データと、RIN 値を記した。 14 No Genomic DNA Kit Components Figure 4 ではゲノム DNA のコンタミネーションが無いことを確認する ために、下記の実験を行いました。まず RNAdvance Tissue で 抽出した RNA を、逆転写酵素を含むものと含まないものの 2 つの 系に分け、反応しました。続いて、β-アクチン遺伝子を増幅する PCR 反応を行いました。逆転写酵素を含まないサンプルからは、 β-アクチン遺伝子の増幅が見られない (Figure 4、下図) ことから、 RNA にはゲノム DNA のコンタミネーションが無いことが確認できます。 また、Figure. 4 上は、逆転写酵素を加えた後に PCR 反応を行っ た結果です。 z Lysis Buffer z Binding Buffer z Wash Buffer z Proteinase K z Proteinase K Buffer Figure 4. 10mg のラット肝臓から得た 1µL の RNA を用い、400 bp の β-アクチン遺伝子を増幅するプライマーセットにより、35 サイクルで PCR 反応を行った。左図)Lane 1-10:RNA に逆転写酵素を加えたもの、 lane 11:RNA を含まずに逆転写酵素を加えたコントロール。右図)Lane 1-10:RNA に逆転写酵素を加えなかったもの、Lane 11:RNA、逆転写 酵素ともに加えなかったコントロール。 製品名 サンプル対応数 製品番号 Agencourt RNAdvance Tissue Kit - Small 50 サンプル分 A32645 Agencourt RNAdvance Tissue Kit - Medium 96 サンプル分 A32649 Agencourt RNAdvance Tissue Kit - Large 384 サンプル分 A32646 関連する製品名(キット初回使用時に購入が必要) 製品番号 96R-Ring Super Magnet Plate A32782 Beckman Coulter、Beckman Coulter ロゴ、Agencourt、Biomek、RNAdvance および SPRI は、Beckman Coulter, Inc の商標です。
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