日本鉄塔工業株式会社創業 90 周年を迎えてのごあいさつ 1922 年（大正 11 年）5 月、福岡県若松市（現在の福岡県北九州市若松区）に溶融亜鉛めっき槽を備えた鉄塔、鉄柱の専門工場として創業してから、本年は数えて 90 年にあたります。 90 年もの長きにわたり事業を継続できましたのも、皆様のあたたかいご支援とご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。創業以来、送電鉄塔製作を主とし、第二次世界大戦の頃は多岐にわたる金属製品・溶融亜鉛めっき製品に取り組み、戦後は経済の発展、電力需要の増加に伴い、全国の送電網の建設に参加してまいりました。その過程での鉄塔の大型化に伴い、弊社の開発した中空鋼管鉄塔が採用されることが多く、事業が拡大されました。鉄塔の大型化で培った溶接技術を生かして、東京オリンピック後に橋梁事業に進出し、長大橋建設にも多数参加しました。近年は携帯電話の普及に伴い、無線通信鉄塔も多数手がけました。代表取締役社長有田陽一弊社の保有する技術が生かせる都市の景観に配慮した建築構造物にも、積極的に取り組み、神戸市長田区の鉄人28 号、大阪市中ノ島の国立国際美術館の巨大ステンレスパイプ構造物、名古屋インターシティーの赤いモニュメント、東京スカイツリー、渋谷ヒカリエの内装鉄骨などの工事にも参加しました。高度経済成長時代から安定成長時代へと移り、弊社が納入してきた製品が高経年化を迎えてきました。更に永く安全にご使用いただけるよう、弊社独自のメンテナンスシステムを開発し、お客さまに、製作のみならずメンテナンス・補強・長寿命化でもお役に立てるよう、独自の技術開発に取り組んでいます。今まで特に得意としてきた、高い鉄塔、溶融亜鉛めっき応急橋の解析・製作技術や溶接・防食技術を承継・発展させ、長寿命化に対応すると同時に、世の中の変化するニーズを敏感にキャッチし、時代に即した鋼構造物を提案し続けて行けますよう、『技術と信頼』をモットーに創業 100 年、さらにその先を目指してまいります。引き続き、皆様からのなお一層のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。 2012 年 10 月記念ロゴマークについて創業 90 周年を記念して、JST グループの記念ロゴマークを作成しました。 JST グループのカラーである、ブルーとグレーを使い、力強さと安定感、そして新しさとモダンを表現しました。