輸入届出を行わない食品等で実施した検査結果の留意点

2015 年 07 月 03 日
お客様各位
一般財団法人日本食品分析センター(JFRL)
輸入届出を行わない食品等で実施した検査結果の留意点
平成 27 年(2015 年)4 月 22 日に各検疫所より「輸入届出を行わない食品等で実施した検査
結果の取扱いについて」の事務連絡(以下「事務連絡」と略す)が公布されました。今まで
は,食品等輸入届出書を検疫所に提出せずに輸入した食品等(検査用の見本品:以下「検体」
と略す)で実施された試験成績証明書は,品目登録申請を行い登録完了しなければ,本貨物
の輸入審査時に有効な検査結果として扱われませんでしたが(「輸入食品等監視指導業務基準」
の一部改正について 食安発 0807 第 3 号 平成 21 年 8 月 7 日参照。以下「通知」と略す。),
本事務連絡の公布以降は,本貨物の輸入時に食品等輸入届出書と共に試験成績証明書を提出
し,検疫所の審査を受けることも可能となりました(輸入自主検査と同様に扱われる)。概略
及び留意事項を以下にまとめましたのでご参考にして下さい。
1.概略行程図
は輸入者様が行う作業です。
最寄りの検疫所へ事前相談
JFRL へ依頼書にて検査依頼
最寄りの検疫所に検査項目等の事前相談をお願い致し
ます。
専用依頼書「輸入食品等分析試験依頼書(品目登録用試
験)」(以下「依頼書」と略す)ホームページよりダウン
ロードし,必要事項をご記入の上(以下 2.参照),メー
ル又はファクシミリにてご送付下さい(以下 4.参照)。
検体及び関係書類(以下 3.参照)を製造者・製造所・輸
輸出国から検体に関係書類
を同梱し,JFRL に直送
JFRL にて検体及び関係書類
を確認
JFRL にて検体を検査し,結
果を試験成績証明書で報告
出者のいずれかから JFRL に未開封での直送をお願いし
ます。(輸入者様を経由することはできません。)
JFRL にて検体及び関係書類が依頼書と同一であるか。
関係書類が通知又は事務連絡の内容を満たしているか
を確認します。
検体及び関係書類の確認が済みましたら,ご依頼の内
容に基づき検査致します。検査結果は試験成績証明書
としてご報告致します。
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以下の届出等は,輸入者様または通関業者(代行者)様でご対応をお願い致します。
登録検査機関は第三者機関のため,輸入に係わる手続き作業は承れません。
どちらかを選択
品目登録制度を用いる場合
品目登録制度を用いない場合
検疫所のホームページから品目登録要
請書・品目登録申請書類確認書を
ダウンロード
品目登録要請書・品目登録申請書類確
認書に必要事項を記入し,試験成績証
明書を添えて,最寄りの検疫所に提出
提出先の検疫所にて提出書類の審査
提出先の検疫所より品目登録番号
の発番及び品目登録完了の連絡
本貨物が日本に到着
食品等輸入届出書に
食品等輸入届出書と共に
品目登録番号を記入して
試験成績証明書及び検査結果確認書を
管轄の検疫所に提出
管轄の検疫所に提出
管轄の検疫所にて提出書類の審査
審査終了後に食品等輸入届出書に済印が押されて輸入者様に返却
関税・消費税を支払い国内貨物へ
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2.依頼書[輸入食品等分析試験依頼書(品目登録用試験)]の記入に関する注意事項
① 依頼書は検体を送付する前までに JFRL へお送り下さい。
依頼書は,海外から JFRL に到着した検体がどのご依頼者様のものであるかを確認する
ために事前に必要です。事前に依頼書がいただけていなかったことで,ご依頼者不明の
検体となった場合には,申し訳ございませんが一定期間保管後に廃棄致します。
②
記入事項について
a) 品
名:検体が何であるかを判断できる一般的な名称
b)
ブランド名:商品名を記入
c)
品
番:商品固有の品番(必須事項)
d) JANコード:共通商品コード
e) 製 造 所 名:Manufacturing Factory を記入
f)
検体送付元:検体送付元の製造者(Manufacturer),製造所(Manufacturing Factory),
輸出者(Shipper)のいずれかを記入
3.関係書類(検体同梱書類)について
①
以下に示す関係書類は,製造者,製造所,輸出者のいずれかで作成されたものが必要で
す。
②
関係書類の内容について
<共通書類>
a)
インボイス,B/L(AWB),国際スピード郵便(EMS)等の送付先に「JFRL」,「Japan Food
Research Laboratories」,「NIHON SYOKUHIN BUNSEKI CENTER」のいずれかの記載(直送
であることを確認するため)
b) 検体を特定する名称,品名,品番,JAN コード,製造者,製造所が記載された書類
<個別書類>
c)
加 工 食 品:原材料,食品添加物(配合割合の記載を含む)及び製造方法が記載された
書類
d)
食品添加物:化学物質名等が記載された書類
e) 器 具 , 容 器 ・ 包 装:
●検体を特定するカタログまたは写真(カラーで検体の色及び形状等の外観情
報が分かるもの)
●食品接触部分の材質名(ガラス,陶磁器,ポリプロピレンなど)が記載された書類
f)
乳幼児用のおもちゃ:
●検体を特定するカタログまたは写真(カラーで検体の色及び形状等の外観情
報が分かるもの)
●全ての部位の材質名,塗膜の有無及びその材質,可塑化された材の有無
③
関係書類は英語または日本語で作成をお願い致します。
④
関係書類は検体に同梱をお願い致します。
JFRL にて関係書類を確認後に不足または不備が認められた場合の再提出は,書類発行元
からの郵送(国際宅配便を含む)または輸入者からの郵送及び手渡しでお受け致します。
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4.検体及び依頼書等の送付先
検体及び依頼書等は以下の最寄りの事業所にお送り下さい。
①
東日本及び九州地区
一般財団法人日本食品分析センター
東京本部
業務二課
〒151-0062
東京都渋谷区元代々木町 52 番 1 号
TEL:03-3469-7131
FAX:03-3469-7193
E-mail:[email protected]
(英語)
JFRL
Head office, Section of Business Affairs Ⅱ
52-1 Motoyoyogi-cho, Shibuya-ku, Tokyo 151-0062, Japan
②
中部地区
一般財団法人日本食品分析センター
名古屋支所
業務課
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須 4 丁目 5 番 13 号
TEL:052-261-8651
FAX:052-261-8650
(英語)
JFRL
Nagoya Branch, Section of Business Affairs
5-13 Osu 4-chome, Naka-ku, Nagoya 460-0011, Japan
③
近畿・中国・四国地区
一般財団法人日本食品分析センター
大阪支所
業務課
〒564-0051
大阪府吹田市豊津町 3 番 1 号
TEL:06-6386-1851
FAX:06-6380-2411
E-mail:[email protected]
(英語)
JFRL
Osaka Branch, Section of Business Affairs
3-1 Toyotsu-cho, Suita-shi, Osaka 564-0051, Japan
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5.その他
①
検体の輸入に関する費用は,輸入者様へご請求されるように製造者または輸出者等へ手
配をお願い致します。
②
検査結果が有効ではない項目があります。
・検査命令対象項目
・微生物関連の項目及びアフラトキシン等のカビ毒項目
・サイクラミン酸などの本貨物の検査を必要としている項目
・輸入の都度指導される自主検査項目
以
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上
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