日興新時代アジア株式ファンド - アストマックス投信投資顧問株式会社

日興新時代アジア株式ファンド
追加型投信/海外/株式
交付運用報告書
第6期(2016年1月25日決算)
作成対象期間(2015年1月27日∼2016年1月25日)
受益者の皆様へ
第6期末(2
016年1月25日)
基 準 価 額
11,338円
純 資 産 額
1,434百万円
騰 落 率
△15.2%
分 配 金 合 計
200円
(注)騰落率は、税引前の分配金が分配時に再投資
されたものとみなして計算しています。
平素は「日興新時代アジア株式ファンド」
(以下、
「当
ファンド」という場合があります。)にご投資いただき、
厚くお礼申し上げます。
さて、当ファンドは、第6期決算を行ないました。当ファ
ンドは、主としてアジア諸国の中で今後高い成長が期
待されるインドネシア、ベトナム、マレーシアおよび中国
の企業の株式へ投資を行ない、中長期的な信託財産の
成長を目指して運用を行なっております。当期につきま
しても運用の基本方針に沿った運用を行ないました。期
中の運用状況につきまして、ご報告申し上げます。
今後とも一層のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上
げます。
アストマックス投信投資顧問株式会社
東京都品川区東五反田二丁目10番2号
サポートダイヤル
0120−580446
〈受付時間〉営業日の午前9時∼午後5時
http://www.astmaxam.com
当ファンドは、投資信託約款において運用報告書(全体版)に記載すべき事項を電磁的方法(投資信託及び投資法人に関する
法律第14条第2項に規定する電磁的方法をいいます。)により提供する旨を定めております。上記「サポートダイヤル」に記載の
弊社ホームページの「ファンド情報」のページより当ファンドの運用報告書(全体版)を閲覧、ダウンロードすることができます。
また、運用報告書(全体版)は、ご請求いただいた場合には交付いたしますので、販売会社までお問い合わせください。
日興新時代アジア株式ファンド
《運用経過》
【基準価額等の推移について】
第6期首:13,604円
第6期末:11,338円(既払分配金 200円)
騰 落 率:△15.2%(分配金再投資ベース)
■基準価額の主な変動要因
主としてアジア諸国の中で今後高い成長が期待されるインドネシア、ベトナム、マレーシアおよび
中国の企業の株式へ投資を行ないました。
基準価額は、アジアの株式市場が総じて堅調に推移したことなどを受けて上昇し、2015年4月下旬に
は当期中最高値となる14,452円をつけました。しかしその後は、米国の利上げ観測や世界的なリスク
回避姿勢の高まりなどからアジアの株式市場は値を下げる展開となり、人民元の切り下げが実施された
8月下旬には基準価額は当期中最安値となる11,139円まで下落しました。中国景気の底打ち期待などか
ら基準価額は秋以降反発する局面もありましたが、期末にかけては原油安や人民元の下落などから世界
的な株安が進み、基準価額は下落しました。
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日興新時代アジア株式ファンド
(上昇要因)
アジアの株式市場が下落する中、中国の省エネシステム関連銘柄やマレーシアの食品関連銘柄、イン
ドネシアの通信関連銘柄など一部の銘柄は堅調に推移し、基準価額にプラスに寄与しました。
(下落要因)
中国の景気減速懸念や商品市況の低迷、米国の利上げ観測などを受けてアジアの株式市場が下落した
ことに加え、アジアの通貨が円に対して総じて下落する展開となったことなどがマイナス要因となりま
した。
*分配金再投資基準価額は、期首の基準価額を起点として期末の税引前の分配金が分配時に再投資されたものとみなして計算したもので、ファンドの運用の実質的
なパフォーマンスを示すものです。
*分配金を再投資するかどうかについてはお客様がご利用のコースにより異なり、また、ファンドの購入価額により課税条件も異なりますので、お客様の損益
の状況を示すものではありません。
【1万口当たりの費用の明細】
第6期
項
目
金 額
信託報酬
項
(2015.1.27~2016.1.25)
250円
目
の
概
要
比 率
1.896%
信託報酬=期中の平均基準価額×信託報酬率。期中の平均基準価額(月末値の平均値)は
13,193円です。
(投信会社)
(129)
(0.980)
委託した資金の運用の対価
(販売会社)
(114)
(0.862)
交付運用報告書等各種書類の送付、口座内でのファンドの管理、購入後の情報提供等の対価
(受託会社)
運用財産の管理、投信会社からの指図の実行の対価
(7)
(0.054)
売買委託手数料
25
0.193
(株式)
(25)
(0.193)
売買委託手数料=期中の売買委託手数料/期中の平均受益権口数。売買委託手数料は、有価
証券等の売買の際、売買仲介人に支払う手数料
有価証券取引税
11
0.084
(株式)
(11)
(0.084)
44
0.331
(保管費用)
(32)
(0.244)
海外における保管銀行等に支払う有価証券等の保管及び資金の送金・資産の移転等に要する費用
(監査費用)
(2)
(0.014)
監査法人等に支払うファンドの監査に係る費用
(法定開示に係る費用)
(10)
(0.074)
印刷会社等に支払う目論見書、運用報告書等の作成、印刷、交付等に係る費用
合
330
2.504
その他費用
計
有価証券取引税=期中の有価証券取引税/期中の平均受益権口数。有価証券取引税は、有価
証券の取引の都度発生する取引に関する税金
その他費用=期中のその他費用/期中の平均受益権口数
*期中の費用(消費税のかかるものは消費税を含む)は追加、解約によって受益権口数に変動があるため、簡便法により算出した結果です。
*「金額」欄は各項目ごとに円未満は四捨五入してあります。
*「比率」欄は1万口当たりのそれぞれの費用金額を期中の平均基準価額で除して100を乗じたものです。
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日興新時代アジア株式ファンド
【最近5年間の基準価額等の推移について】
*分配金再投資基準価額は、上記の対象期間開始日の基準価額を起点として税引前の分配金が分配時に再投資されたものとみなして計算したもので、ファンド
の運用の実質的なパフォーマンスを示すものです。
*分配金を再投資するかどうかについてはお客様がご利用のコースにより異なり、また、ファンドの購入価額により課税条件も異なりますので、お客様の損益
の状況を示すものではありません。
2011年1月25日 2012年1月25日 2013年1月25日 2014年1月27日 2015年1月26日 2016年1月25日
基準価額
(円)
10,004
9,163
10,228
11,353
13,604
(円)
670
0
2,500
200
200
200
分配金再投資基準価額騰落率
(%)
-
△8.4
38.9
13.0
21.6
△15.2
ジャカルタ総合指数騰落率
(%)
-
19.4
10.6
0.4
20.0
△16.3
ベトナムVN指数騰落率
(%)
-
△26.8
21.3
23.8
4.0
△10.3
マレーシア総合指数騰落率
(%)
-
△1.3
7.4
10.2
0.0
△9.9
MSCI CHINA小型株指数騰落率
(%)
-
△35.6
24.4
7.2
△4.1
△13.0
純資産総額
(百万円)
15,497
7,374
3,665
2,585
2,198
1,434
期間分配金合計
(税込み)
11,338
*ジャカルタ総合指数、ベトナムVN指数、マレーシア総合指数、MSCI CHINA小型株指数は当ファンドの参考指数です。参考指数は投資対象資産の市場動
向を説明する代表的な指数として記載しております。
*当ファンドの設定日は2010年1月29日であり、-印は表示可能な値がないことを示しております。
●参考指数に関して
・ジャカルタ総合指数、ベトナムVN指数、マレーシア総合指数は現地通貨建て、MSCI CHINA小型株指数は香港ドル建てのものを使用しています。基準
価額への反映を考慮し、原則として基準価額計算日前日付の値を採用しています。
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日興新時代アジア株式ファンド
【投資環境について】
株式市場の下落や人民元の切り下げなど中国に対する懸念の高まり、米国の利上げ観測を背景とした
新興国からの資金流出などを受けて当期のアジアの株式市場は下落する展開となりました。
インドネシア
外国人投資家による売却などを受けて通貨安が進んだほか、内需の減速や外需の冷え込みなどにより
経済成長率は5%を下回る水準で推移しました。当期のジャカルタ総合指数は16.3%の下落となりま
した。
ベトナム
インフレ率が安定に向かう中、個人消費は拡大し、経済成長率は高まりました。株式市場は、外国人
投資規制の緩和などを受けて2015年年央にかけて上昇したものの、中国の株式市場の下落などを背景に
反落し、当期のベトナムVN指数は10.3%の下落となりました。
マレーシア
消費税導入など財政健全化に向けた取り組みは進んだものの、原油安などを背景に財政は悪化が懸念
されます。消費の冷え込みや外需の減速などにより、経済成長率は5%を下回る水準となりました。当
期のマレーシア総合指数は9.9%の下落となりました。
中国
追加緩和などの景気刺激策に対する期待などから期の前半は大きく上昇したものの、2015年夏以降は
乱高下を繰り返しつつ大幅に下落する展開となりました。当期のMSCI CHINA小型株指数は13.0%
の下落となりました。
タイ、フィリピン、シンガポール
堅調な消費に支えられフィリピンの経済は底堅く推移した一方、タイは軍事政権下で内需低迷が続
き、シンガポールはデフレ圧力が高まる中、景気低迷が続きました。当期のフィリピン総合指数は17.8%
の下落、タイSET指数は20.7%の下落、シンガポールST指数は24.5%の下落となりました。
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日興新時代アジア株式ファンド
【ポートフォリオについて】
当ファンドは、アジア諸国の中で今後高い成長が期待されるインドネシア、ベトナム、マレーシア、
中国の企業の株式を主要投資対象とし、中長期的な信託財産の成長を目指して運用を行なうことを基本
としています。また、タイ、フィリピン、シンガポールの企業の株式への投資も行なっています。
当期もファンダメンタルズ分析重視の個別銘柄選択に基づき、持続的な成長が見込まれる銘柄への選
別投資を行ないました。業種別では、中長期的な成長が見込まれるセメント、住宅、エネルギーなどの
インフラ関連銘柄、所得水準の向上を背景にカードや住宅ローンなどの普及の恩恵が予想される金融
サービス関連銘柄、構造的な消費拡大の恩恵を享受し得る消費関連銘柄などに投資を行ないました。国
別では、新政権下で構造改革の進展が見込まれたインドネシアの比率を高位に維持し、インフレ安定下
の高い経済成長が続いたベトナムの比率を引き上げました。一方、景気低迷が長期化したタイ、デフレ
圧力が高まるシンガポールの比率は低めに維持しました。
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日興新時代アジア株式ファンド
【ベンチマークとの差異について】
当ファンドは運用の目標となるベンチマークを設けておりません。以下のグラフは、当ファンドの基
準価額と参考指数の騰落率の対比です。
【分配金について】
収益分配金(1万口当たり、課税前、以下同じ)については、基準価額の水準や分配原資の積み上がり
状況等を勘案し、200円とさせていただきました。なお、収益分配に充てなかった利益につきましては、
信託財産内に留保し元本部分と同一の運用を行ないます。
■分配原資の内訳(1万口当たり)
第6期
項
目
当期分配金(税込み)
(対基準価額比率)
当期の収益
当期の収益以外
翌期繰越分配対象額
2015年1月27日
~2016年1月25日
200円
1.733%
-円
200円
2,904円
*「当期の収益」は「経費控除後の配当等収益」および「経費控除後・繰越欠損補填後の売買益(評価益を含む)」から分配に充当した金額です。
また、
「当期の収益以外」は「収益調整金」および「分配準備積立金」から分配に充当した金額です。
*「当期の収益」および「当期の収益以外」は、小数点以下を切捨てて表示しているため、合計が「当期分配金」と一致しない場合があります。
*当期分配金の対基準価額比率は当期分配金(税込み)の期末基準価額(分配金込み)に対する比率で、ファンドの収益率とは異なります。
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日興新時代アジア株式ファンド
《今後の運用方針》
商品市況の低迷、中国の景気動向や為替政策に対する懸念、米国の金融政策の先行きに対する不透明
感などから金融市場は変動の大きい展開が続き、中国の影響が大きいアジアの株式市場も不安定な動き
となることが想定されます。当面は、慎重な投資スタンスで臨む方針です。
中長期的な投資テーマとして、引き続きインフラ関連、個人消費関連に注目しており、株価水準に留
意しつつ、業界内での競争力が高く、持続的な高成長が見込まれる銘柄への選別投資を行なう方針です。
引き続き、景気動向や資金フローなどの外部要因を注視しつつ、ファンダメンタルズ分析重視の個別
銘柄選択に注力した運用を継続する方針です。
今後も投資環境の変化には注意を払いながら運用にあたり、運用成果の向上に全力で取り組む所存で
すので、引き続きご愛顧賜りますようよろしくお願い申し上げます。
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日興新時代アジア株式ファンド
《お知らせ》
2014年12月1日施行の投資信託及び投資法人に関する法律の改正に係る投資信託約款の変更(デリバ
ティブ取引等に係る投資制限について規定するもの)を2015年4月25日付で行ない、同日付で適用いた
しました。
《当ファンドの概要》
商 品 分 類
追加型投信/海外/株式
信 託 期 間
平成32年1月27日までとします。ただし、元本金額が30億円を下回った場合などはファンドを終了(繰上償還)
させる場合があります。
運 用 方 針
この投資信託は、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行ないます。
主要投資対象
主としてインドネシア、ベトナム、マレーシア、中国の企業の株式※への投資を行ないます。また、これらの国
以外のアジア諸国の企業の株式に投資を行なう場合もあります。
※「株式」には、預託証書を含みます。なお、株式への直接投資に代えて、株式の値動きに連動する有価証券に
投資を行なう場合があります。
運 用 方 法
①主としてインドネシア、ベトナム、マレーシア、中国の企業の株式への投資を行ないます。
②ファンダメンタルズ分析に基づくボトムアップ・アプローチにより個別銘柄の選定を行ないます。
③株式の組入比率は、原則として高位を維持します。
④外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行ないません。
⑤運用の指図に係る権限の一部をフラトン・ファンド・マネジメント・カンパニー・リミテッド(投資顧問会社)
に委託します。
分 配 方 針
①毎決算期に収益の分配を行なう方針です。ただし、基準価額の水準や市場動向等を勘案して収益の分配を行な
わない場合もあります。
②分配対象額は、経費控除後の配当等収益と売買益(評価益を含みます。)等とします。
③信託財産に留保した収益の運用については、特に制限を設けず、
「基本方針」および「運用方法」に基づき元本
と同一の運用を行ないます。
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日興新時代アジア株式ファンド
〈
参
考
情
報
〉
◆代表的な資産クラスとの騰落率の比較
・上記は、2011年1月から2015年12月の5年間における1年騰落率の最大・最小・平均を代表的な資産クラス
について表示したものです。
・各資産クラスの指数
(配当込み)
日 本 株:東証株価指数(TOPIX)
先進国株:MSCI コクサイ・インデックス(配金込み、円ベース)
新興国株:MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円ベース)
日本国債:NOMURA-BPI国債
先進国債:シティ世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
新興国債:JPモルガンGBP-EMグローバル・ダイバーシファイド(円ベース)
※全ての資産クラスが当ファンドの投資対象とは限りません。
※当ファンドは分配金再投資基準価額の騰落率です。
※騰落率は直近前月末から60ヶ月遡った算出結果であり、当ファンドの決算日に対応した数値とは異なります。
※海外の指数は、為替ヘッジなしによる投資を想定して、円ベースの指数を採用しております。
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日興新時代アジア株式ファンド
《ファンドデータ(2016年1月25日現在)》
【当ファンドの組入資産の内容】
■組入(上位)銘柄
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
(組入銘柄数:44銘柄)
銘
柄
VIET NAM DAIRY PRODUCTS JSC
TELEKOMUNIKASI TBK PT
BOER POWER HOLDINGS LTD
MATAHARI DEPARTMENT STORE TB
FPT CORPORATION
AYALA CORPORATION
CENTRAL PATTANA PCL-NVDR
DHG PHARMACEUTICAL JSC
KASIKORNBANK PCL-NVDR
AKR CORPORINDO TBK PT
名
比率(%)
5.7
5.7
5.5
5.2
4.4
3.6
3.5
3.4
3.3
2.9
*比率は、純資産総額に対する評価額の割合です。
*全銘柄に関する詳細な情報等につきましては、運用報告書(全体版)に記載されています。
■資産別配分
■国別配分
*比率は、純資産総額に対する評価額の割合です。
【純資産等】
項
純
第6期末
目
額
1,434,951,937円
数
1,265,601,124口
1万口当たり基準価額
11,338円
受
資
益
産
権
総
2016年1月25日
総
口
*当期中における追加設定元本額は136,335,207円、同解約元本額は486,687,175円です。
- 10 -
■通貨別配分