本共同研究は、汚泥処理設備における省エネルギー

JS技術開発情報メール№172 号掲載
◇ 共同研究 ◇
禁無断転載
【研究名称】
「鋼板製汚泥消化タンクの開発」
【研究相手】月島機械株式会社
【実施期間】平成 27~28 年度(予定)
【研究内容】
本共同研究は、汚泥処理設備における省エネルギー・創エネルギー性に優れた鋼板製
汚泥消化タンクについて、実証試験等によりその適用性を検証し、実用化を図ることを
目的としています。
現在主流のコンクリート製汚泥消化タンクは、耐震設計や保温施工を有利にするため
躯体の一部を地下構造にすることが一般的ですが、それに伴い機械室や管廊を地下に設
置するケースが多く建設工期・費用を増大させる要因となっていました。
本共同研究で開発を進めている鋼板製汚泥消化タンクは、機械設備を設置するスペー
スや汚泥消化タンク躯体を全て地上に設置しながら下部はコーン構造としています。消
化汚泥をコーン下部より水平もしくは下方に引抜くことで、タンク底部での沈殿性物質
の堆積防止および配管内部での閉塞防止効果が期待されています。
栃木県鹿沼市黒川浄化センター内に 22m3規模の実証用消化タンクを設置(写真-1)
、
汚泥消化処理を長期間実施し消化率 50%以上の性能が安定的に得られることを確認す
るとともに、耐用年数 20 年以上の防食塗装技術や机上検討により鋼板製汚泥消化タン
クの設計・施工要領を確立することにしています。
写真-1 実証試験用鋼板製消化タンク
(資源エネルギー技術課)
Copyright©2016 日本下水道事業団技術戦略部