センサーを用いた非破壊検査の検討 百瀬祐輔 加藤誠也 はじめに・・・ コンクリート構造物は、塩分の付着により内 部の鉄筋が腐食し、コンクリートがひび割れた り、剥離するといったような塩害による劣化現 象が発生します。そこで内部鉄筋の腐食状況の 確認が重要になり、コンクリートを破壊しない 非破壊検査が求められます。 そこで・・・ センサーを用いて内部鉄筋の 腐食状態を確認できないだろうか 塩害劣化したコンクリート構造物 出展 リハビリ工法協会：http://www.rehabilitate.jp 〈研究概要〉 コンクリートの供試体を腐食させた後、センサーを用いて供試体に微小振動を与え、得られ た振動波形からひび割れが入る前に腐食状況をとらえることができるかを検討していくことを 目的としています。 〈センサーを用いた内部鉄筋腐食度判定〉 コンクリート表面にエキサイタ（発信源）を設置し供試体に振動を与え、受信部から得ら れた振動波形から、腐食度について検討・考察を行います。 コンクリート供試体 内部鉄筋強制腐食方法：電食試験 ひび割れが入った様子 腐食後 無腐食 送信部センサー 受信部センサー 振動試験の結果が右の図になります。 無腐食と腐食後の供試体では図のように共振位置が変化します。供試体のはつり出しを行 うと下の写真のように鉄筋が腐食しており、微小振動を与えることにより鉄筋の腐食を判 別することができます。 №12 腐食前 №12 腐食後
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