7.座屈(1) 【Ⅳ構造:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】 1 平成8年度 問題6 平成9年度 問題6 平成11年度 問題6 平成12年度 問題6 平成13年度 問題6 図のような材端条件をもつ柱A~Eが、中心圧縮力を受けたときの座屈長さの理論値 として、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、すべての柱は、全長にわたっ て等質等断面とし、長さは等しいものとする。 図のような材端条件で同一材質からなる柱A、B、Cが、中心圧縮力を受けたときの弾 性座屈荷重の理論値PA、PB、PCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。 ただし、柱A、B、Cの材端の水平移動は拘束されているものとし、それぞれ、断面二 次モーメントは3I、3I、Iとし、断面積はS、3S、3Sとする。 中心圧縮力を受ける長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のうち、最も不適当な ものはどれか。ただし、柱は全長にわたって等質等断面とし、材端の水平移動は拘束 されているものとする。 中心圧縮力を受ける正方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のう ち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱は全長にわたって等質等断面とする。 図のような構造物A、B、Cにおける弾性座屈荷重の理論値をそれぞれPA、PB、PCと した場合、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、すべての 柱は全長にわたって等質等断面であり、はりは剛体とし、柱及びはりの質量の影響は 無視できるものとする。 柱 座屈長さ 1. A ℓ 2. B 0.7ℓ 3. C 0.5ℓ 4. D ℓ 5. E ℓ 1 PA<PB<PC 1 Peは、柱の断面積に反比例する。 1 Peは、柱材のヤング係数に比例する。 1 PA<PB=PC 2 PA=PB<PC 2 Peは、柱の断面の弱軸に関する断面二次モーメントに比例する。 2 Peは、柱材の断面積に比例する。 2 PA>PB>PC 3 PA=PB=PC 3 Peは、柱の長さの2乗に反比例する。 3 Peは、柱の材端条件が、「一端自由他端固定」の場合に比べて、[一端ピン他端固定] の場合のほうが大きい。 3 PA=PB>PC 4 PC<PA<PB 4 Peは、柱の材端条件が、「両端ピン」の場合より「一端ピン他端固定」の場合のほうが 大きい。 4 Peは、柱の材端条件が、「両端ピン」の場合に比べて、「両端固定(水平移動拘束)」の 場合のほうが大きい。 4 PB=PC>PA 5 PC<PA=PB 5 Peは、柱の材端条件が、「両端ピン」の場合より「両端固定」の場合のほうが大きい。 5 Peは、柱の材端条件が、「一端自由他端固定」の場合に比べて、「両端ピン」の場合 のほうが大きい。 5 PC>PA>PB 1 解答 (正解肢1) 解答 (正解肢2) 解答 (正解肢1) 解答 (正解肢2) 解答 (正解肢1) × A=2ℓ、B=0.7ℓ、C=0.5ℓ、D=ℓ、E=ℓ Aは一端自由端であることから2ℓとなり、解答1となる。 × × 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 Peは、上式の通り、柱の断面積に反比例しない。 ○ ○ 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 A=0.7h、B=2×h/2=h、C=h 1 ○ 2 2 ○ ○ 弾性座屈荷重は、π2EI/ℓ2 PA=π2E3I/ℓ2、PB=π2E3I/ℓ2、PC=π2EI/(ℓ/2)2 従って、PA=PB<PCであり、解答2となる。 ○ 2 × 3 ○ × ○ ○ × 平成14年度 問題3 図のような支持条件で同一材質からなる柱A、B、Cの弾性座屈荷重の理論値PA、P B、PCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、柱A、B、Cの材端 の水平移動は拘束されており、それぞれの断面二次モーメントはI、2I、3Iとし、面外 方向の座屈については無視するものとする。 平成17年度 問題6 中心圧縮力を受ける長方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のう ち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱は等質等断面とし、材端の水平移動は拘 束されているものとする。 Peは、柱の長さの二乗に比例する。 2 PB<PA<PC 2 Peは、柱の断面の弱軸に関する断面二次モーメントに比例する。 1. 2. 3. 4. 5. × ○ 図のような支持条件の柱A、B、Cが、中心圧縮力を受けたときの座屈長さの理論値の 組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、それぞれの柱は、等質等断面 の弾性部材とし、長さは等しいものとする。また、すべての材端の水平移動は拘束さ れているものとする。 1 × 4 5 平成16年度 問題6 PA<PB<PC × 2 ○ ○ A 0.5ℓ 0.5ℓ ℓ 0.5ℓ ℓ B ℓ 2ℓ 0.5ℓ ℓ 0.7ℓ C 0.7ℓ ℓ 0.7ℓ 2ℓ 2ℓ 弾性座屈荷重は、PA=π2EI/0.49h2、PB=PC=π2EI/h2 従って、PA>PB=PC である。 3 4 5 1 × 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 Peは、上式の通り、柱材の断面積に反比例しない。 3 4 5 1 ○ 3 4 5 2 ○ 3 4 1 × 5 平成18年度 問題6 平成19年度 問題6 図のような構造物A、B、Cの弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PCとしたとき、それら の大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、すべての柱は等質等断面 であり、梁は剛体とし、柱及び梁の重量は無視するものとする。 図のような構造物A、B、C、Dの柱の弾性座屈荷重をそれぞれPA、PB、PC、PDとした とき、それらの大小関係として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、すべての柱及 び梁は等質等断面であり、「柱及び梁の重量」及び「柱の面外方向の座屈及び梁の 座屈」については無視するものとする。 1 PA=PB>PC 1 PA=PB>PC>PD 2 PA=PC>PB 2 PA=PC>PB=PD 3 PA>PB>PC 3 PB>PA>PD>PC 3 PB<PC<PA 3 Peは、柱材のヤング係数に比例する。 4 PC<PA<PB 4 Peは、柱の材端条件が、「両端ピン」の場合より「一端ピン他端固定」の場合のほうが 大きい。 4 PB>PA>PC 4 PC=PD>PB>PA 5 PC<PB<PA 5 Peは、柱の材端条件が、「一端ピン他端固定」の場合より「両端固定」の場合のほうが 大きい。 5 PB>PC>PA 5 PD>PC>PA=PB 解答 (正解肢5) 解答 (正解肢1) × 1 ○ 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 座屈長さは、 A=2h、B=2h、C>2h、D=>2h CとDでは、C<D 座屈長さの大小関係が弾性座屈荷重の大小関係と同じなので、解答1となる。 解答 (正解肢2) 解答 (正解肢1) × 1 2 1 ○ 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 A=I、B=2I、C=3I 座屈形状は図より、IA=0.5I、IB=I、IC=0.7I 2 2 2 解答 (正解肢1) 2 2 × 弾性座屈荷重Peは、π EI/ℓ 上式の通り、Peは、柱の長さの二乗に比例ではなく、反比例する。 1 ○ 2 ○ 座屈長さは固定状態から、 A=0.5ℓ、B=ℓ、C=0.7ℓ となる。 1 × 2 × 2 × 2 2 弾性座屈荷重は、PA=4π EI/ℓ 、PB=2π EI/ℓ 、PB=6π2EI/ℓ2 × 3 ○ 3 × 4 ○ 4 × 5 × 3 × 4 ○ 5 × 3 × 4 × 5 注)類似の選択肢問題は、10色(黄色、緑色、紫色、水色、オレンジ色、薄い黄色、薄い緑色、薄い紫色、薄い水色、薄いオレンジ色)にて分類している。出題問題の図は、手書きとしている。 × 3 5 × 4 ○ 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 座屈長さは、 A=2h、B=1.4h、C=1.5h 弾性座屈荷重は、 PA=π2EI/4h2、PB=π2EI/1.96h2、PB=π2EI/2.25h2 従って、解答5となる。 × 5 7.(2) 【Ⅳ構造:過去問20年の類似項目別による出題問題一覧表】 平成21年度 問題6 平成22年度 問題6 平成24年度 問題6 図のような支持条件及び断面で同一材質からなる柱A、B、Cにおいて、中心圧縮の 弾性座屈荷重の理論値PA、PB、PCの大小関係として、正しいものは、次のうちどれ か。ただし、図中における寸法の単位はcmとする。 中心圧縮力を受ける正方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のう ち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱は等質等断面とし、材端の水平移動は拘 束されているものとする。 中心圧縮力が作用する図-1のような正方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する 次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱は全長にわたって等質等断 面とし、柱の長さ及び材端条件は図-2のAからDとする。 1 PA>PC>PB 1 Peは、正方形断面を保ちながら柱断面積が2倍になると4倍になる。 2 PB>PA>PC 2 Peは、柱の長さが1/2倍になると2倍になる 3 PB>PC>PA 3 Peは、柱材のヤング係数が2倍になると2倍になる。 4 PC>PA>PB 4 Peは、柱の材端条件が「両端ピンの場合」より「一端ピン他端固定の場合」のほうが大 きくなる。 解答 (正解肢1) 解答 (正解肢2) 解答 (正解肢3) ○ ○ 1 ○ 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 座屈長さは全て同じ 設問は、材質、ヤング係数Eも全て同一であることから、断面二次モーメントが 弾性座屈荷重の大小関係となる。 IA>IC>IB より PA>PC>PB となる。 1 ○ 2 2 ○ 3 1 × 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 上式より、柱の長さが1/2になると、Peは4倍になる。 ○ 2 ○ 3 ○ 4 1.Peは、柱の材端条件が、Aの場合よりBの場合のほうが大きい。 2.Peは、柱の材端条件が、Cの場合よりDの場合のほうが大きい。 3.Peは、柱の材端条件が、Cの場合よりAの場合のほうが大きい。 4.Peは、柱の幅aの四乗に比例する。 3 ○ 4 × 弾性座屈荷重Peは、π2EI/ℓ2 座屈長さはCよりAが長いので、上式より、CよりAのほうが小さい。 ○ 4 注)類似の選択肢問題は、10色(黄色、緑色、紫色、水色、オレンジ色、薄い黄色、薄い緑色、薄い紫色、薄い水色、薄いオレンジ色)にて分類している。出題問題の図は、手書きとしている。
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