介護・看護・医学 - 福祉用具専門相談員実力ランキングテスト

第 8 回 福祉用具専門相談員実力ランキングテスト 〔問題用紙〕
介護・看護・医学
(設問数:24 120点満点)
開始時間
13:30
終了時間
14:20
50 分
介1
第8回 福祉用具専門相談員実力ランキングテスト 〔問題用紙〕
介護・看護・医学
(設問数:24 120点満点)
【設問1】
入浴介助(身体の清潔)に関する次の①~⑤の記述について,正しいものは○,間違
っているものは☓をそれぞれ選びなさい.
①
特に指の間,耳の裏,脇の下,ひざの後ろなどをきれいに洗って,においの発生
を予防する.
②
局部は清潔を保持するために,本人ができる,できないにかかわらず介助者がき
れいに洗う.
③
入浴は利用者の身体の清潔を保つばかりでなく,気分転換にも役立つ.
④
体全体を洗うとき,足先から段々に上に上がるようにして洗うと効率的である.
⑤
浴槽に肩までしっかり浸かると皮膚全体に水分が行きわたり,老人性乾皮症の予
防になる.
【設問2】
整容(洗面/化粧/髭剃り/爪切りなど)に関する次の①~⑤の記述について,正し
いものに○,間違っているものに×をつけた場合,正しい組み合 わせをA~Eから
1つ選びなさい.
①
爪は巻き爪にならないようにバイアス切りにするとよい.
②
毎朝の洗面は 1 日の生活が始まるというメリハリをつけるためにも必要である.
③
化粧はメイクセラピーといわれ,高齢の女性がイキイキするのに役立つ.
④
利用者に対してカミソリでの髭剃りは理容師法に抵触するとされている.
⑤
爪切りは家族以外では看護師のみができる行為である.
①
②
③
④
⑤
A
×
×
○
○
○
B
○
×
×
○
○
C
×
○
○
×
○
D
○
○
○
×
×
E
×
○
○
○
×
介2
【設問3】
誤嚥と誤嚥を防ぐ食形態に関する次の①~⑤の記述について,正しいものは○,間違
っているものは×をそれぞれ選びなさい.
①
ごはんは一度にたくさんの量を口に運ぶと,誤嚥防止になる.
②
食物繊維を多く摂取するためにワカメなどの海草を献立に多く使用した.
③
汁ものにコーンスターチでとろみをつけて提供した.
④
誤嚥と誤飲とは基本的には同じ意味である.
⑤
嚥下障害は高齢者に起こる症状である.
【設問4】
体位変換と移動介助に関する次の①~⑤の記述について,正しいものは○,間違って
いるものは×をそれぞれ選びなさい.
①
介助者の負担軽減を第一に考えて体位変換をする代わりにエアマットを利用する.
②
移動は人間の基本動作であるので,本人の自然な動きをよく知ることが必要であ
る.
③
体位変換は,褥瘡予防ばかりではなく,内臓の機能を正常に保つためにも必要で
ある.
④
生活の基本動作とは,寝返る,立ち上がる,座る,歩くの 4 つである.
⑤
移動介助には要介護者本人の自立を守ることが必要である.
【設問5】
排泄介助に関する次の①~⑤の記述について,正しいものは○,間違っているものは
×をそれぞれ選びなさい.
①
排泄はその人の尊厳や自立を一番に尊重するべき介助である.
②
排泄は,環境面(トイレ内の手すりや段差、入り口の広さ)からも考えられるべ
きである.
③
ポータブルトイレを選ぶとき,できるだけ小さくて軽量なものをすすめる.
④
排泄管理が不適切だと,寝たきり状態や認知症の助長につながるといわれている.
⑤ 排泄物の便は健康のバロメーターであるが,尿からは健康状態を知ることはでき
ない.
介3
【設問6】
衣服の着脱に関する次の①~⑤の記述について,正しいものの組み合わせをA~Eか
ら1つ選びなさい.
①
片麻痺がある場合,介助は麻痺側から着せて健側から脱がすのが基本である.
②
衣服は通気性,吸湿性のある布でできているものが望ましい.
③
高齢になると動作が鈍くなり,時間がかかるのでできるだけ介助者が着替えさせ
てあげる.
④
寝たきりの場合も,朝には寝巻きから昼間の衣服に着替えて生活のリズムを整え
る.
⑤
衣服への着替えは疲労を伴うため,普通入浴や清拭をしたときのみに行う.
①
②
③
④
⑤
A
×
×
○
○
○
B
○
○
×
○
×
C
×
○
○
×
○
D
○
○
○
×
×
E
×
○
○
○
×
【設問7】
自 立 支 援 事 業 開 始 に 関す る 記 述 に つ い て , 正し い も の を A ~ E か ら1 つ 選 び な さ
い.
①
利用の申し込み→面接→契約締結審査会→契約→支援実施
②
利用の申し込み→契約→面接→契約締結審査会→支援実施
③
利用の申し込み→面接→支援実施→契約→契約締結審査会
④
利用の申し込み→契約→契約締結審査会→面接→支援実施
⑤
利用の申し込み→面接→支援実施→契約締結審査会→契約
A①
B②
C③
D④
E⑤
介4
【設問 8】
褥瘡予防に関する次の①~⑤の記述について,正しいものは○,間違っているものは
×をそれぞれ選びなさい.
①
寝たきりでなくても,たとえば車いす利用者も褥瘡になる可能性が高いので,全
身のチェックは必要である.
②
褥瘡予防には,全身の清潔を保ち,血流をよくすることが大切なので入浴や清拭
をすすめる.
③
仰臥位で褥瘡のできやすいのは仙骨やかかとなど,骨が出ている部分である.
④
褥瘡予防には円座が有効である.
⑤
経口で食事が摂れていれば,褥瘡はできにくい.
【設問 9】
口腔衛生に関する次の①~⑤の記述について,正しいものの組み合わせをA~Eから
1つ選びなさい.
①
口腔ケアによって味覚の回復や嚥下機能の改善などが期待される.
② 義歯の清掃は研磨剤入りの歯磨き粉で磨くと良い.
③
口腔内には唾液があるので,高齢になっても口腔内の自浄作用はほとんど低下し
ない.
④
片麻痺の方の口腔ケアは麻痺側が下になるように横向きに寝て行う.
⑤
口腔ケアを継続的に行い,口腔内を清潔に保つことは,誤嚥性肺炎を予防するこ
とにつながる.
A
①と②
B
①と⑤
C
②と④
介5
D
③と④
E
④と⑤
【設問 10】
急変時の対応に関する次の①~⑤の記述について,正しいものに○,間違っているも
のに☓をつけた場合,正しい組み合わせをA~Eから1つ選びなさい.
①
熱湯を服の上から多量に浴びてしまったので,服の上から流水をかけて冷やした.
②
高齢者が転んで骨折の疑いがあったので,その部分を正しい位置に動かしてから
添え木で固定した.
③
腕を切ってしまい出血している場合は,心臓より高い位置にしながら病院へ連れ
て行く.
④
もちを誤嚥したので,顔を上に向け指拭法で異物をかきだした.
⑤
心肺蘇生法は心臓マッサージ 30 回に人工呼吸 1 回の割合で行う.
①
②
③
④
⑤
A
○
×
○
×
○
B
○
×
×
○
○
C
×
○
×
×
○
D
○
×
○
×
×
E
○
×
○
○
×
【設問 11】
経腸栄養法と IVH(中心静脈栄養法)に関する次の①~⑤の記述について,正しいもの
は○,間違っているものは×をそれぞれ選びなさい.
①
経腸栄養をしている利用者には,どのような場合であっても経口摂取をさせては
いけない.
②
中心静脈栄養法とは,体の中心にある静脈を通して静脈栄養剤を入れるので,中
心静脈栄養法と名づけられている.
③
経腸栄養の場合,中心静脈栄養法ほど厳密な無菌操作を必要としない.
④
中心静脈栄養法は敗血症を,経腸栄養法は誤嚥性肺炎を起こしやすいので注意す
る.
⑤
どちらの栄養法も経口から栄養補給をしていないので口腔ケアは必要ない.
介6
【設問 12】
在宅血液透析の対応に関する次の①~⑤の記述について,正しいものは○,間違って
いるものは☓をそれぞれ選びなさい.
①
在宅血液透析は,医療施設での血液透析と比較し,本人の生活スタイルに合わせ
て実施することができる.
②
在宅血液透析は,当事者の強い希望があることが必要条件であり,注射針の穿刺
は医師のみが行える.
③
心臓合併症や消化器合併症がある場合は望ましくないが,脳血管障害の場合は実施
可能である.
④
一緒に教育訓練を受けてくれる介助者が確保されることが必要である.
⑤
回路に空気が誤入してしまったときは,直ちに血液ポンプを止めて医師に連絡を
する.
【設問 13】
終末期ケア(ターミナルケア)に関する次の①~⑤の記述について,正しいものの組
み合わせをA~Eから1つ選びなさい.
①
死の徴候とは,心停止,瞳孔拡大の 2 つを指す.
②
終末期(ターミナル期)とは,
「治療による回復の見込みがない,余命およそ6か
月以内」とされている.
③
利用者が亡くなった後,初めて配偶者に対する心のケアを行った.
④
認知症や老衰の場合は,個人差があるのと長い期間で徐々に機能が低下するので,
最期を予測することは難しい.
⑤
悲嘆(グリーフ)とは,死別を予期したときに表れる正常な心の反応である.
A
①と③
B
①と⑤
C
②と④
介7
D
③と④
E
④と⑤
【設問 14】
かくたん
在宅における喀痰 の吸引等の提供は,下記のような医療関係者との連携の下で安全に
実施されなければならない.図の空欄に適当な言葉を入れるとすると正しい組み合わ
せはどれか.A~Eから1つ選びなさい.
A
B
①利用者ごとのケアカンファレンス
③医師の指示書
④業務手順書
⑤報告書
①業務手順書
②計画書
③医師の指示書
④利用者ごとのケアカンファ
②業務手順書
③医師の指示書
④報告書
レンス
C
②計画書
①計画書
⑤報告書
⑤利用者ごとのケアカンファレンス
D
①利用者ごとのケアカンファレンス
④報告書
E
③医師の指示書
⑤計画書
①利用者ごとのケアカンファレンス
手順書
②業務手順書
②報告書
③医師の指示書
⑤計画書
かくたん
喀痰 吸引等の提供(具体的なイメージ:在宅の場合)
介8
④業務
【設問 15】
廃用症候群に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものに○,間違っているもの
に×をつけた場合,正しい組み合わせをA~Eから1つ選びなさい.
①
廃用性筋萎縮は,長期臥床の方に多く見られ,予防・改善の余地はない.
②
筋萎縮,筋力低下などの運動器障害,失禁などの自律神経障害,消化器機能低下,
褥瘡など多くの症状が発現するといわれている.
③
関節拘縮の予防には,姿勢(良肢位)保持や体位変換,関節可動域訓練(ROM)
などを行うことが有効である.
④
長期臥床が続くと起き上がりや立ち上がり時に収縮期血圧の低下が生じ,それに
よって起こる,立ちくらみや吐き気,頭重感等の症状を起立性低血圧という.
⑤
褥瘡とは,仙骨,腰部,背部等が好発部位であり,特に予防の方法はないため,
できてからの対処となりやすい.
①
②
③
④
⑤
A
×
×
○
○
○
B
×
○
○
○
×
C
×
○
○
×
○
D
○
○
×
×
×
E
×
○
×
○
×
【設問 16】
消化器の構造に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものは○,間違っているも
のは☓をそれぞれ選びなさい.
①
胃と食道の境界に幽門が存在する.
②
小腸は,十二指腸,回腸,空腸の順に構成されている.
③
結腸の始まりは上行結腸である.
④
S 状結腸に続いて直腸がある.
⑤
直腸の下端が肛門である.
介9
【設問 17】
多臓器不全(MOF)に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものの組み合わせをA
~Eから1つ選びなさい.
①
心臓,肺,肝臓,腎臓,中枢神経系,血液系,消化器系のうち,2 つ以上が同時
または短期間に障害されることを多臓器不全(MOF)という.
②
尿量減少,低酸素血症,血清アルブミン増加がみられる.
③
敗血症は全身症状を伴う細菌感染であるが,多臓器不全が起こることはない.
④
全身性炎症反応症候群はほぼ治療不可能な病態であるが,その前段階の多臓器不
全はまだ治療可能な病態である.
⑤
予後は不良であり,多臓器不全を経て死にいたる.
A
①と②
B
①と⑤
C
②と④
D
③と④
E
④と⑤
【設問 18】
認知症に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものは○,間違っているものは☓
をそれぞれ選びなさい.
①
後天的な脳の器質障害により知能が低下した状態である.
②
記憶障害や見当識障害は代表的な中核症状である.
③
判断能力の低下や失語・失認・失行は BPSD(行動・心理障害)である.
④
向精神薬を用いたり,不安を除去する適切なケアにより BPSD(行動・心理障害)
を抑えられる.
⑤
長谷川式認知症スケール(HDS-R)は 9 つの設問からなり,最高得点 30 点に近
づくほど認知症の疑いがある.
介 10
【設問 19】
次の①〜⑤の記述について,正しいものの組み合わせをA~Eから1つ選びなさい.
①
くも膜下出血は,偏頭痛が引き金になって発症する.
②
一過性脳虚血発作を繰り返すと,脳梗塞を発症しやすい.
③
脳卒中の原因として高次脳機能障害が最も多い.
④
前頭葉に損傷を受けると衝動的行動や暴力行為といった認知・行動障害が出現す
ることがある.
⑤
脳の細い血管に動脈硬化が起こる脳梗塞をアテローム血栓性脳梗塞という.
A
①と②
B
①と⑤
C
②と④
D
③と④
E
④と⑤
【設問 20】
高齢者の特徴に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものは○,間違っているも
のは☓をそれぞれ選びなさい.
①
高齢者には腰や背中が丸くなる人がいて,それは円背(えんぱい)と呼ばれる.
②
高齢者の特徴の一つに下肢の彎曲(わんきょく)があり,動作は緩慢になりがちで
ある.
③
高齢になると握力も著しく低下する.
④
高齢になると反射・反応能力も低下する.
⑤
高齢になると年々理解力が低下する.
介 11
【設問 21】
尿路感染症に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものに○,間違っているもの
に×をつけた場合,正しい組み合わせをA~Eから1つ選びなさい.
①
急性腎盂腎炎は膀胱よりも上流の尿路で発症するため上部尿路感染症といわれる.
②
膀胱炎は女性に多く,妊娠中の女性は特に起こしやすい.
③
尿路感染症のほとんどが大腸菌などの細菌やウイルスに感染して起こる.
④
尿意の我慢や水分摂取量の減少により発症リスクが高まる.
⑤
高齢者は単純性尿路感染症が多く,再発を繰り返すことが多い.
①
②
③
④
⑤
A
×
×
○
○
○
B
○
×
×
×
○
C
×
○
○
○
○
D
○
○
○
×
×
E
○
○
○
○
×
【設問 22】
高齢者の栄養に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものは○,間違っているも
のは☓をそれぞれ選びなさい.
①
肥満の高齢者には高血圧症がよくみられる.
②
低栄養状態では,免疫機能が低下している恐れがある.
③
血清アルブミン値(Alb)は栄養状態を示す指標であり,3.5g/dl 以下を低タンパ
ク質状態(低栄養状態)としている.
④
低栄養状態では,頻脈を生じやすい.
⑤
日本肥満学会では BMI25 を標準体重としている.
介 12
【設問 23】
老年期のうつ病の特徴に関する次の①〜⑤の記述について,正しいものは○,間違っ
ているものは☓をそれぞれ選びなさい.
①
再発しやすい.
②
不安や焦燥の訴えが多い.
③
身体的症状の訴えが少ない.
④
知能の低下がみられる.
⑤
認知症と間違われやすい.
【設問 24】
次の①〜⑤の記述について,正しいものに○,間違っているものに×をつけた場合,
正しい組み合わせをA~Eから1つ選びなさい.
①
緑内障では,水晶体が混濁する.
②
高齢者の失明原因の一つに加齢黄斑変性症がある.
③
視野検査は眼病発見に役立つので高齢になったら,1 年に 1 回行うとよい.
④
白内障は水晶体(レンズ)がにごる病気で,高齢になるとだれにでも起こる眼病で
ある.
⑤
飛蚊症は必ず重篤な眼病になる前兆である.
①
②
③
④
⑤
A
×
×
○
○
○
B
○
×
×
×
○
C
×
○
○
×
○
D
×
○
○
○
×
E
×
○
○
×
×
介 13
介 14