改定案 空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例の創設について 1. 制度概要 相続人が一定の「被相続人居住用家屋」及び「土地」を譲渡した場合 居住用財産の譲渡所得の 3, 000 万円特別控除の適用が可能 2. 制度の背景 周辺の生活環境に悪影響を与える可能性のある空き家の数 毎 年 平 均 し て 約 6 . 4 万戸増加 350 賃貸・売却用等以外の「その他の住宅」 毎年平均して 約 6 . 4 万戸増加 300 250 200 150 100 50 125 131 149 182 212 268 318 0 ( 万戸 ) 【出典】住宅・土地統計調査(総務省) 1983年 1988年 1993 年 1998 年 2003 年 2008 年 2013 年 (国土交通省ホームページ) 3. 個人住宅が空き家となった理由 無償で譲渡された 2.3% 中古として 購入 16.9% 新築した、 新築を購入した 20.5% 不明 3.8% 相続して 取得 56.4% 【出典】平成26年空き家実態調査 (国土交通省ホームページ) 居住用家屋 被相続人 4. 適用要件 被相続人の居住用家屋 独居であったこと 相続開始直前に被相続人の居住用家屋 相続開始直前に被相続人以外の居住者がいなかったもの 昭和 56 年5月 31 日以前に建築された家屋であること (区分所有建築物を除く) 家屋 土地等 相続開始直前において被相続人居住用家屋の敷地の用に供さ れていた土地等 対象者 相続により被相続人居住用家屋及びその敷地の用に供された 土地等を取得した個人 適用期間 平成28年4月 1 日から平成31年12月31日までの譲渡 相続開始時からの譲渡期限 相続の時から相続開始日以後3年を経過する日の属する年の 12月31日までの譲渡 譲渡対価限度額 譲渡対価の額が1億円を超えるものを除く 3,000 万円 5. 特別控除額 6. 家屋要件及び譲渡要件 耐震リフォーム(耐震性がある場合はリフォーム不要)㊟ 譲 相続 耐震基準を満たす建物㊟ 被相続人の居住の用に供していた S56.5.31以前建築の家屋及び敷地 空き家 除却 渡 3, 000 万円 特別控除 更地 相続の時から譲渡の時まで事業の用、貸付の用又は 居住の用に供されていたことがないこと ㊟ 譲渡の時において地震に対する安全性に係る規定又は これに準する基準に適合するものに限る 7. その他の要件等 (1)相続開始時から譲渡期限までの譲渡対価の合計額が、1億を超える場合には適用しない (2)確定申告書に、地方公共団体の長等の被相続人居住用家屋及びその敷地の用に供されてい た土地等が、上記の確認をしたことを証する書類その他の書類の添付が必要 8. 他の特例との適用関係 (1)相続財産に係る譲渡所得の課税の特例(いわゆる取得費加算)と選択適用 (2)居住用財産の買換え等の特例との重複適用が可能
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