時 の 話 題 ~ 平成17年度 第 号(H17

時 の 話 題 ~平成27年度 第12号(H28.3.31調査情報課)~
空き家対策の推進
1
人口減少や高齢化が進展する中で、全国的に「空
き家」増加に伴う防犯性・防災性の低下等が問題に
なっている。2013 年時点で空き家率は 13.5%に上り、
過去最高となった。これらに対応するため、各地の
自治体ではいわゆる空き家条例を制定する動きが広
がり、国は 2015 年5月に空き家の調査や除却等がで
きる特別措置法を施行した。今後さらに深刻化が予
想される空き家対策について、現状と国や都の取組
をまとめる。
空き家の現状
(1)空き家の定義
総務省の住宅・土地統計調査によると、空き家とは「居住世帯がない住宅
で、一時現在者(普段から居住していない者)のみの住宅、建築中の住宅を
除いたもの」と定義される(図1)。
図1 「空き家」の定義
居住世帯の
ある住宅
一時現在者のみの住宅
空き家
二次的住宅
居住世帯の
ない住宅
住宅・土地統計調査における「空き家」
別荘
週末や休暇等に避暑・避寒・保養などの目的で使用される
住宅で、普段は人が住んでいない住宅
その他
普段住んでいる住宅とは別に、残業で遅くなった時に寝泊ま
りするなど、たまに寝泊まりしている人がいる住宅
賃貸用の住宅
売却用の住宅
その他の住宅
新築・中古を問わず、賃貸又は売却のために空き家になっている住宅
上記以外の人が住んでいない住宅で、例えば、転勤・入院などのため居住
世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことに
なっている住宅など(空き家の区分の判断が困難な住宅を含む)
建築中の住宅
出典:総務省統計局ホームページ「住宅・土地統計調査 用語の解説」より作成
このうち、
「二次的住宅」及び「賃貸用又は売却用の住宅」については、あ
る程度管理されていることが予測されるが、
「その他の住宅」については適切
な管理がされず放置されている事例もあり、特に問題視されている。
(2)空き家の現状
①総住宅数と空き家数の推移
2015 年国勢調査の速報集計によると、我が国の人口は 2010 年をピークにす
でに減少局面に入っている。世帯数については、1世帯当たりの人員数が減
少していること等から、現在その数は未だ増加しているが、2020 年以降、減
少が見込まれている。
- 1 -
総住宅数の増加とともに、空き家数及び空き家率(総住宅数に占める割合)
は一貫して増加傾向にある。2013 年には総住宅数は約 6,063 万戸と5年前に
比 べ 305 万 戸
(5.3%)、空き家
図2 総住宅数、空き家数及び空き家率の推移(全国)
(千戸)
(%)
数は約 820 万戸
と5年前比 63 万
9.4
ぞれ増加した。空
40,000
き家率は 1998 年
30,000 35,451
9.8
57,586
12
60,629
53,891
8.6
10
50,246
7.6
45,879
8
42,007
38,607
6
4
20,000
超え、2013 年に
は過去最高の
14
11.5
空き家率
戸(8.3%)それ
13.5
12.2
空き家数
60,000
50,000
に初めて1割を
13.1
総住宅数
70,000
10,000
3,940
3,302
2,679
4,476
5,764
8,196
7,568
6,593
2
0
13.5 % と な っ て
0
いる(図2)
。
出典:平成 27 年2月 総務省統計局「平成 25 年住宅・土地統計調査」より作成
1978年
1983年
1988年
1993年
1998年
2003年
2008年
2013年
②空き家(種類別)の増加率の推移
空き家全体の戸数は 1993
年からの 20 年でほぼ倍増
図3 空き家の種類別空き家数の推移(全国)
(万戸)
900
その他の住宅
13.1
賃貸用又は売却用の住宅
している。増加の内訳をみ
ると、
「賃貸用又は売却用の
住宅」の増加率は低くなっ
800
空き家率
700
757
318
576
10
212
8
448
448
149
460
398
6
352
取壊し予定の「その他の住
300
宅」の増加率は高いままで
200
あり、管理不十分な空き家
262
の増加が懸念される(図3)
。
③都の状況
4
2
100
0
12
659
9.8
182
400
14
268
600
500
ている一方で、長期不在・
11.5
(%)
820
12.2
二次的住宅
13.5
37
42
50
41
41
1993年
1998年
2003年
2008年
2013年
0
出典:平成 27 年 10 月 国土交通省社会資本整備審議会住宅宅地分科会
配布資料「空き家の現状と論点」より作成
東京都では、人口は 2020 年をピークに減少、世帯数は 2030 年以降、減少
に転じると見込まれている。都内の空き家率は約 11%(2013 年)で、1998 年
からほぼ横ばいであるが、空き家数は約 82 万戸に増加している(図4)。
- 2 -
また、種類別空き家数を見ると、都内では「その他の住宅」は5年前より
減少しており、「賃貸用又は売却用の住宅」が増加している(図5)
。
図5 空き家の種類別空き家数の推移
(東京都)
図4 総住宅数、空き家数及び空き家率の推移(東京都)
(%) (万戸)
12 90
11.1
(万戸)
総住宅数
800.0
11.0
空き家数
600.0
500.0
452.8
423.9
11.1
9.9
700.0
空き家率
8.7
8.1
10.8
618.6
8.5
80
735.2
10
678.1
70
567.0
530.0
8
481.8
60
50
6
400.0
81.7
その他の
住宅
75.0
減少
15.3
18.9
66,5
14.1
65.2
54.5
50.1
40
300.0
4
200.0
100.0
賃貸用又は
売却用
30
20
34.2
39.5
41.1
52.7
62.4
66.5
75.0
1978年
1983年
1988年
1993年
1998年
2003年
2008年
81.7
2013年
2
二次的住宅
10
0
0.0
0
2.3
1.7
2008年
2003年
1.2
2013年
図4、5出典:平成 27 年2月 総務省統計局「平成 25 年住宅・土地統計調査」より作成
(3)都道府県別の状況
都道府県ごとの空き家数と空き家率
を見てみると、空き家数は東京都、大阪
府、神奈川県など、大都市圏で多くなっ
ているが、空き家率で見ると山梨県、長
野県、和歌山県等、地方の方が高い傾向
にある。東京都は、空き家率は低いが、
図6 空き家数と空き家率の多い都道府県
空き家数の多い都道府県(万戸)
1
2
3
4
5
東 京 都
817,000
大 阪 府
678,800
神 奈 川 県 486,600
愛 知 県
422,100
北 海 道
388,300
…
43
44
45
46
47
山 形 県
島 根 県
佐 賀 県
福 井 県
鳥 取 県
46,000
44,800
43,300
43,000
35,900
空き家率の高い都道府県(%)
1
2
3
4
5
山 梨 県
長 野 県
和 歌 山 県
高 知 県
徳 島 県
…
22.0
19.8
18.1
17.8
17.5
43
44
45
46
47
東 京 都
埼 玉 県
山 形 県
沖 縄 県
宮 城 県
11.1
10.9
10.7
10.4
9.4
図6、7出典:平成 27 年2月 総務省統計局「平成 25
年住宅・土地統計調査」より作成
空き家数は全国で一番多くなっている(図6)。
都道府県ごとの空き家の割合を種類別に見ると、山梨県や長野県では別荘等
の「二次的住宅」の割合が高く、東京都、神奈川県、大阪府など大都市圏で
は「賃貸又は売却用の住宅」の割合が高くなっている。
「その他の住宅」につ
いては鹿児島県、高知県、島根県など、地方において高い傾向にある(図7)
。
図7 都道府県ごとの空き家の種類別割合
100%
80%
その他の住宅
60%
40%
20%
賃貸又は売却用
の住宅
二次的住宅
0%
北青岩宮秋山福茨栃群埼千東神新富石福山長岐静愛三滋京大兵奈和鳥島岡広山徳香愛高福佐長熊大宮鹿沖
海森手城田形島城木馬玉葉京奈潟山川井梨野阜岡知重賀都阪庫良歌取根山島口島川媛知岡賀崎本分崎児縄
道県県県県県県県県県県県都川県県県県県県県県県県県府府県県山県県県県県県県県県県県県県県県島県
県
県
県
- 3 -
種類別の空き家のうち「その他の住宅」が総住宅数に占める割合について、
2013 年までの 10 年間の推移を見ると、首都圏、愛知県、大阪府、京都府、福
岡県等の都市部ではあまり変化はないが、地方部において大幅に増加してい
る。特に九州、四国地方で比率の増加が進んでいる(図8)
。
図8 「その他の住宅」の空き家率の推移
12
2003年
10
2008年
2013年
8
6
4
2
0
北青岩宮秋山福茨栃群埼千東神新富石福山長岐静愛三滋京大兵奈和鳥島岡広山徳香愛高福佐長熊大宮鹿沖
海森手城田形島城木馬玉葉京奈潟山川井梨野阜岡知重賀都阪庫良歌取根山島口島川媛知岡賀崎本分崎児縄
道県県県県県県県県県県県都川県県県県県県県県県県県府府県県山県県県県県県県県県県県県県県県島県
県
県
県
出典:平成 27 年2月 総務省統計局「平成 25 年住宅・土地統計調査」より作成
(4)空き家発生による問題点
空き家が増加し、適正に維持管理されないと、倒壊・外壁の落下等による
防災性の低下、犯罪の誘発など防犯性の低下、ごみの不法投棄や蚊・ネズミ
等の発生による衛生・景観等地域の生活環境の悪化が進む。
実際に住民から受けた空き
図9 空き家等に関する相談・苦情の有無と内容
家に関する苦情・相談について、
相談・苦情は
寄せられていない
相談・苦情が寄せられている
2015年
75.9%(1,357)
2014年
68.6% (1,227)
23.8%(426)0.3%
(5)
国土交通省が 2015 年に全国の
地方公共団体に対して行った
調査によると、空き家等に関す
る相談・苦情が「寄せられてい
0%
20%
40%
30.7%(550)
60%
0
20
80%
40
柱・梁等の腐朽・破損等による空家等の倒壊の危険
いで倒壊の危険(63%)、樹木
の倒壊等による近隣家屋など
80
50.5
47.8
樹木等の繁茂による景観への悪影響
35.7
29.6
ごみの不法投棄等による衛生面での悪化・悪臭の発生
25.6
屋根雪による家屋倒壊や屋根雪落下による通行人等への被害
の危険
19.1
シロアリ、病害虫の発生・繁殖による近隣生活環境への悪影響
16.4
敷地内の斜面・石垣の崩壊による近隣家屋・道路等への被害
や交通障害の危険
15.9
その他
15.9
無回答
100
(%)
63.3
樹木等の腐朽、台風等による倒壊または道路へのはみ出し
等による近隣家屋・通行人等への被害や交通障害の危険
管理不全の建築物による景観への悪影響
の危険が最も多く(80%)、次
100%
80.0
76%に上り、前年より増加した。犬猫等のすみか等となることによる近隣生活環境への悪影響
による近隣家屋などへの被害
60
0.7%
(12)
外壁材・瓦材等の飛散による近隣家屋・通行人等への被害
の危険
る」とした地方公共団体は約
内容としては、外壁材等の飛散
無回答
0.2
出典:国土交通省住宅局「地方公共団体における空家等対策に
関する取組状況調査」より作成
への被害や交通障害の危険(50%)となっており、安全面を危惧する内容が
- 4 -
多くなっている(図9)
。
〈参考:空き家の今後の利用について(空き家所有者へのアンケート結果より)〉
2013 年 11 月、空き家所有者に対し民間会社が行ったアンケートによると、空き家となっている住
宅の現在の状況について、
「特に何もしていない」が7割を占め、そのうち約半数は「賃貸したくない」
との意向を有している。
〈空き家となっている住宅の現在の状況〉
〈「特に何もしていない」空き家の賃貸意向〉
その他
売却・譲渡先を
募集している
5.0%
賃貸住宅として
9.8%
借主を募集している
7.4%
6.8%
賃貸したくない
不動産業者に
相談している
52.4%
賃貸してみたい
5.3%
条件が合えば、
賃貸してみたい
17.1%
予定はないが、
賃貸を考えても良い
25.2%
特に何もしていない
賃貸したくない理由は?
71.0%
◆一度貸し出すと、返してもらうのが大変だと思うから(38.3%)
◆貸し出すには相応のリフォームが必要だから(31.9%)
◆家財道具一式を搬出したり片づけたりすることが手間だから
(30.8%)
など
出典:平成 25 年 11 月 株式会社価値総合研究所
「消費者(空き家所有者、空き家利用意向者)アンケート結果概要」より作成
2
国の取組
(1)空家等対策の推進に関する特別措置法
空き家問題に対しては各自治体が条例により対応していたが、空き家の増
加や地域住民の生活環境への影響に鑑み、2014 年 11 月、「空家等対策の推進
に関する特別措置法」が議員立法により成立、翌 2015 年5月に施行された。
特別措置法においては、
「空家等」及び「特定空家等」について定義し、区市
町村長の権限として立入調査権(9条)、空家等情報の利用権(10 条)、特定
空家等の措置(14 条)などを定めている(図 10)。
図 10 特別措置法における空家の定義と、施策の概要(主なもの抜粋)
「特定空家等※」とは…
「空家等」とは…
居住その他の使用がなされていないことが常態である建築物
→概ね1年を通じて人の出入りや電気・ガス・水道の使用がないもの
など
◆市町村による空家等対策計画の策定
◆空家等の所在や所有者の調査
◆空家所有者の把握のため、固定資産税情報の利用等が可能に
◆データベースの整備等
◆適切な管理の促進、有効活用
①倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
②著しく衛生上有害となるおそれのある状態
③適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態
④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切で
ある状態
※自治体が判断し、市町村長の助言や命令が及ぶ空き家
◆措置の実施のため、立入調査が可能に
◆助言・指導→勧告→命令→代執行が可能に
また、併せて固定資産税等に関する税制改正を行い、区市町村長が特定空
家等の所有者に対して必要な措置を取ることを勧告した場合、当該特定空家
等に係る敷地について固定資産税等の住宅用地特例 (※)の対象から除外する
こととした。
※固定資産税等の住宅用地の特例:住宅用地に対する固定資産税の課税標準額が
最大1/6、都市計画税の課税標準額が最大1/3まで減額される措置
- 5 -
(2)住生活基本計画(全国計画)の見直し
国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画である住
生活基本計画(全国計画)は、社会情勢の変化及び施策の効果に対する評価
を踏まえ、概ね5年ごとに見直しを行うこととされており、2016 年3月に、
今後 10 年の課題に対応するための新たな計画が閣議決定された。新たな計画
では、
「急増する空き家の活用・除却の推進」を目標の一つに掲げ、その成果
指標として、①空家等対策計画を策定した市区町村数の全市区町村数に対す
る割合を平成 37(2025)年までに概ね8割にすること、②賃貸・売却用以外
の「その他空き家」数を平成 25(2013)年の 318 万戸から、平成 37(2025)
年時点で 400 万戸程度に抑えること、の2点を挙げている。
図 11 新たな住生活基本計画(空き家対策部分抜粋)
目標:急増する空き家の活用・除却の推進
(1)利活用、計画的な解体・除却を推進し、増加を抑制
(2)地方圏においては特に増加が著しいため、対策を総合的に推進し、地方創生に貢献
(基本的な施策)
(1)空き家増加が抑制される新たな住宅循環システムの構築
(2)空き家を活用した地方移住、二地域居住等の促進
(3)古民家等の再生・他用途活用
(4)介護、福祉、子育て支援施設、宿泊施設等の他用途転換の促進
(5)定期借家制度等の多様な賃貸借方式を利用した既存住宅活用促進
(6)利活用の相談体制や、所有者等の情報の収集・開示方法の充実
(7)生活環境に悪影響を及ぼす空き家について、空家等対策の推進に
関する特別措置法などを活用した計画的な解体・撤去を促進
(3)空き家対策支援事業の新設
平成 28(2016)年度から、区市町村が地域の民間事業者等と協議会を設置
するなど連携し、空き家を除却・活用する取組に対して支援する「空き家対
策総合支援事業」や、空き家対策の専門家と区市町村が連携した先駆的な取
組に補助金を交付する「先駆的空き家対策モデル事業」等、新たな補助制度
を実施する予定である。
3
都の取組
(1)東京都民間住宅活用モデル事業
空き家の利活用の可能性を検証するため、賃貸住宅として管理(改修工事
完了時より 10 年間)することを条件に、空き家の改修工事費用の一部を補助
- 6 -
するモデル事業を平成 24(2012)年度から平成 26(2014)年度まで実施した
図 12 補助の内容、要件等
(図 12)。
出典:平成 27 年 12 月 都市整備局「東京都住宅政策審議会企画部会配布資料」
(2)空き家利活用等区市町村支援事業
区市町村が実施する空き家の実態調査や総合的な空き家対策計画の作成、
高齢者や子育て世帯等向け住宅への改修助成への財政支援を平成 27(2015)
年度から開始している。今後は住宅だけでなく、地域住民の集会や交流の場
など、地域の活性化に資する施設に改修する費用に対しても支援するなど、
取組を進めていく予定である。
図 13 区市町村の空き家に関する取組(主なもの)
◆足立区老朽家屋解体工事助成 ◆荒川区老朽空き家住宅除却助成事業
危険な老朽家屋の撤去費用の一部を助成する。
空
き
家
の
除
却
空
き
家
の
活
用
◆文京区空き家対策事業
空き家等の除却後跡地が行政目的に利用可能な場合、区が除却費用を補助、除却後の跡地を無償で原則10年間借り受け、行
政目的で使用する。
◆福生市住宅建替促進のための空き家住宅除却助成事業
空き家の所有者が、空き家除却後、同地にファミリー世帯向け住宅を新築又は分譲する場合の、空き家の除却費用の一部を
助成する。
◆世田谷区空き家等地域貢献活用相談窓口 ◆世田谷らしい空き家等の地域貢献活用モデル
空き家等の地域貢献活用を目的とした相談窓口を開設、空き家等を保有するオーナーと利用団体とのマッチングを行う。ま
た、空き家等の地域貢献活用モデルを募集、必要な改修工事や備品等購入のための初期整備費用の一部を助成する。
◆檜原村定住促進空き家活用事業
空き家を利用することにより活性化と定住を促進する。空き家の登録、改修費用、移住者の引っ越し費用、仲介手数料等の
一部を補助する。
◆空き家バンク(奥多摩町、新島村)
空き家等の所有者が賃貸・売却情報を登録、定住希望者に対してホームページで情報を紹介する。
出典:各区市町村ホームページより作成
4
今後に向けて
人口減少等の影響により、空き家は今後も増加することが見込まれている。
対策として、老朽空き家等の適正管理や住宅以外の用途も含めた利活用等
を促進するとともに、新築中心の住宅市場を質の高い住宅を長く使う市場へ
転換させるなど、発生抑制への取組も併せて進めていく必要がある。
- 7 -