別添1 県立学校自家用電気工作物保安管理業務仕様書 1 目的 本仕様書は、県立学校に設置した自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安を 確保するための保安管理業務に関する外部委託の内容について、統一的な解釈及び運用を図 るとともに、その他の必要な事項を定め、もってこの調達に係る契約(以下「契約」という。) の適正な履行の確保を図るものである。 2 保安管理業務の対象 保安管理業務の対象は、次に掲げる電気工作物とする。 (1)事 業 場 の 名 称 付表1のとおり (2)事 業 場 の 所 在 地 付表1のとおり (3)電 気 設 備 の 概 要 付表1のとおり 3 業務内容等 (1)保安管理業務内容 委託者の保安規程に基づいて保安管理業務(以下「本業務」という。)を実施するもの とし、その具体的実施基準は別紙1「自家用電気工作物の保安管理業務細目書」及び別紙 2「点検、測定及び試験の基準」によるものとする。(平成15年経済産業省告示第249号 (改正 平成18年経済産業省告示第362号)(以下「告示第249号」という。)及び主任技 術者制度の解釈及び運用(内規)(平成17年3月28日付平成17・03・22原院第1号(改 正 平成21年5月1日付平成21・04・15原院第1号))に適合すること。) (2)権利義務の譲渡等の禁止 受託者は、この契約により生ずる権利又は義務を第三者に譲渡し、若しくは承継させ、 又はその権利を担保の目的に供することができない。 (3)再委託の禁止 受託者は、本業務を再委託してはならない。 (4)守秘事項等 ア 本業務における成果物(中間成果物を含む。)については、当該業務においてのみ使 用することとし、これらを蓄積したり、他の目的に使用したりしてはならない。 イ 本業務の履行に当たって、知り得た秘密を漏らしてはならない。 ウ ア及びイの規定は、この契約の期間の満了後又は契約の解除後も同様とする。 (5)個人情報の保護 受託者は、本業務を遂行するための個人情報の取扱いについては、別記1「個人情報取 扱業務委託契約特記事項」を遵守しなければならない。 (6)調査等 委託者は、必要があると認めるときは、本業務の処理状況について調査し、受託者に対 して報告を求めることができる。この場合において、受託者は、これに従わなければなら ない。 (7)緊急時の協力体制 電気事故等、緊急時の協力体制について明確にし、本店、支店、営業所又はその他の事 業所から2時間以内に各委託対象施設へ到着し対応できること。 (8)絶縁監視装置 付表1の「絶縁監視装置の設置」の欄に「要」のある施設については、低圧電路の絶縁 (漏電)を監視するために絶縁監視装置を受託者の責任において設置し、これを維持管理 すること。ただし、付表1で「絶縁監視装置の設置」の欄に「要」のない施設についても、 受託者が絶縁監視装置を設置することを妨げるものではない。 絶縁監視装置を設置した施設においては、告示第249号に定める点検頻度とすることが できる。 (9)完了報告及び検査 受託者は、履行期間の各月の本業務を完了したときは、20日以内に完了報告書を委託者 に提出し、委託者の検査を受けるものとする。 (10)委託料の支払 ア 受託者は、履行期間の各月の(9)の完了報告が適正と認められた後、速やかに当該 月に係る委託料の請求書を委託者へ提出するものとする。 なお、請求金額は本業務に係る契約金額(以下「契約金額」という。)を36で除して 得た金額(1円未満の端数があるときは、その端数を切り捨てるものとする。)とし、 当該請求金額の総合計金額が契約金額に満たない場合は、当該差額を最終請求時に合わ せて請求するものとする。 イ 委託者は、正当な請求書を受理した日から30日以内に各月の委託料を支払うものとす る。 ウ 委託者が正当な理由なくイに規定する支払期間内に支払を完了しないときは、受託者 は、未払金額に対し、遅延日数に応じ年2.9パーセントの遅延利息を委託者に請求する ことができる。 (11)仕様書遵守に要する経費 本仕様書を遵守するために要する経費は、別に定めのあるものを除き全て受託者の負担 とする。 4 安全管理 (1)安全の確保 本業務の実施に当たっては、労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)、電気事業 法(昭和39年法律第170号)等の関連法規を遵守し、安全の確保に努めなければならない。 (2)単独作業の禁止 高圧回路の停電、送電操作を伴う作業、高圧活線作業、高圧近接作業、又は、高所作業 を行う場合は、安全確保のため監視者をおいて複数で作業を実施すること。 (3)保護具、防護具の使用 受託者は高圧近接作業を行う場合は適正な絶縁用防護具、絶縁用保護具を使用しなけれ ばならない。(労働安全衛生規則第342条、第343条) そのために必要な適正な防護具、保護具を常備しなければならない。 受託者は防護具、保護具を定期的(6か月に1回以上)に耐圧試験を実施し、その絶縁 性能が維持されていることを確認しなければならない。(労働安全衛生規則第351条)ま た、その記録は委託者の求めがあったとき、直ちに開示しなければならない。 5 保安教育 (1)委託者が付表1に記載する各県立学校職員(以下「各県立学校職員」という。)に対し て行う電気工作物の保安に関する講習会について、委託者から要請を受けた場合、受託者 はその開催に協力すること。 (2)委託者が各県立学校職員に対して行う電気工作物の保安に関する教育、災害その他電気 事故が発生した場合の措置に関する演習訓練について、委託者から要請を受けた場合、受 託者はその訓練に協力すること。 6 その他 (1)受託者は、この契約の締結後委託者が必要により作成する中国四国産業保安監督部長あ ての保安管理業務外部委託承認申請書及び保安規程届出書の作成に協力するものとする。 (電気事業法第42条第1項、電気事業法施行規則第52条2項) (2)(1)の申請が承認を得られなかった場合又は取り消しになった場合、委託者はこの契 約を一方的に解除できるものとする。 (3)受託者は、委託者が行うPCB又は微量PCB混入機器に関する調査へ協力すること。 (PCB含有の分析は除く。) (4)本仕様書に定めのない事項又は本仕様書について疑義の生じた事項については、委託者 と受託者が協議して定めるものとする。
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