数値計算言語処理系 MATLAB/Simulink入門

第1部
第
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定番ソフトの全体像チェック
数値計算言語処理系
MATLAB/Simulink 入門
藤井 義巳
信号処理結果(64QAMコンスタレーション図)
インタプリタ言語入力画面
取り込んだ信号
図 1 行列計算が得意! 定番の数値計算言語処理系 MATLAB(無線 LAN 物理層のシミュレーション)
MATLAB は,行列やベクトル演算が得意な数値
計算言語処理系(インタプリタ言語&実行環境)の総
称です.画像処理や無線の信号処理,モータを使っ
ブロック図=プログラム
図 2 MATLAB 言語処理系にはブロック・ライブラリ Simulink が
用意されている
Simulink の画面例.ワンセグ・チューナ RTL-SDR を使ったスペクトラ
ム・アナライザ
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たシステム制御などの行列計算が必要なアプリケー
ションのシミュレーションやプログラム開発に向い
ています(図 1)
.
Simulink は,MATLAB とともに使うソフトウェ
アで,ブロックを組み 合わせる感 覚で,MATLAB
プログラムを作れる計算向けライブラリです(図 2)
.
アプリケーションの用途に合わせて,関数のセット
「ツール・ボックス」も多数用意されています.
MATLAB/Simulink の組み合わせは,機械制御や
無線,画像 / 映像処理や,金融工学などのアルゴリ
ズムの研究や開発で使われています.いまや自動車
の制御ソフトウェアを MATLAB/Simulink で開発
し,車載マイコン用のコードを生成する,といった
2016 年 2 月号