仕上げ:MATLABプログラムの ラズパイ・スタンドアロン実行

第1部
第
7章
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選局ボタン / 周波数表示を加えて FM レシーバ電源 ON!
仕上げ:MATLABプログラムの
ラズパイ・スタンドアロン実行
大堀 文子
ボタン
動作確認用にイーサネット接続中
LED
イヤホン
選局した
周波数を表示
ラズベリー・パイ2
USBドングル型RFフロントエンド
写真 1 FM レシーバの仕上げ:MATLAB/Simulink プログラムをラズベリー・パイ上でスタンドアロン動作できるようにする
今までは開発環境である MATLAB/Simulink と
ラズベリー・パイをイーサネット・ケーブルで接続
した状態で動作確認を行ってきました.PC から離
れた屋外で動作させることができるラズベリー・パ
イですが,サポート・パッケージを使えばハード
ウェアにバイナリを展開できるためスタンドアロン
での実行が可能となります.
本章では,FM レシーバのモデルをパソコン上の
MATLAB/Simulink で作り,選局や周波数表示機能
を盛り込みます(写真 1).選局はラズベリー・パイ
用の I/O ライブラリ WiringPi を使ってプッシュ・ス
イッチで行えるように作ります.7 セグメント LED
で行う周波数表示も同様です.作成したプログラム
を MATLAB/Simulink からラズベリー・パイ 2 に流
し込み,基板上でコンパイルします(図 1).できた
2016 年 2 月号
4 切り離す.
スタンドアロンで動く
1 MATLAB/SimLink
モデルを作成
パソコン
MATLAB
/Simulink
7セグメント
LED
プッシュ・
スイッチ
GPIO
I 2C
LED
GPIO
アンテナ
LAN
WiringPi
2 ラズベリー・パイに
プログラムを流し込む
RTLSDR
BCM2836
ラズベリー・
パイ2
ヘッドホン
3 内部でコンパイル
図 1 MATLAB/Simulink でプログラムを作ってラズベリー・パイ
に流し込む
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