Ⅱ 第2次塩尻市子ども読書活動推進計画における基本方針 第2次塩尻

Ⅱ 第2次塩尻市子ども読書活動推進計画における基本方針
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計画の目的
読書を通じて子どもたちは、言葉を学び、表現力や感性を磨き、創造力を豊かなもの
にしていきます。そして、心に深く残る読書から得たものは、人生を力強く生きるため
の力となっていきます。子どもたちが本の面白さ読書の楽しさを知り、読書活動を広げ、
深めていけるように、家庭、地域、学校、関係機関、民間団体等が連携し、社会全体で
子ども読書活動推進の取り組みを進めていくことが大切です。
この計画では、これまでの取り組みを振り返り、新たな課題に対処することで本市の
子どもたちが豊かな言葉と心を持ってたくましく成長することを目指して、子どもの読
書活動を総合的・体系的に推進するための指針を示しています。
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位置付け
平成13年12月、
「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定され、国は平成1
4年に「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」を、平成20年に第2次計画
を、平成25年に第3次計画を策定しました。
これを受けて長野県においても、平成16年「長野県子ども読書活動推進計画」を、
平成21年には第2次計画を策定しました。
塩尻市では、平成16年に「読書大好き塩尻っ子プラン 塩尻市子ども読書活動推進計
画」を策定し、平成18年には市独自の取り組みとして「早ね早おき朝ごはん・どくし
ょ」市民運動を開始し、子どもの読書活動の推進に取り組んできました。
このような状況の中で、長野県では平成27年からの第3次計画を策定し、塩尻市で
は平成27年からの第5次塩尻市総合計画を策定することとなりました。この時期に併
せて、両計画を基本に据えながら、塩尻市の子ども読書活動をさらに推し進めるべく、
「第
2次塩尻市子ども読書活動推進計画」を策定することとしました。
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基本理念
『子どもたちが本に親しみ、豊かな心と生きる力を育むために』
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基本方針
(1)読書習慣の形成に重要な時期である乳幼児への取り組みを強化し、生涯読書の基盤づく
りを推進します。
(2)家庭、地域、幼稚園・保育園、学校等がそれぞれの役割を果たし、子どもが本と出
合い、好きになれる環境の創出を推進し、読書に親しむ機会の充実を図ります。
(3)各関係機関の連携協力体制を強化し、職員の意識向上を図る取り組みを積極的に行
うとともに、点から面への効率的な子ども読書活動を推進します。
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計画の対象
この推進計画の対象は、0歳から概ね18歳までの子どもとします。さらに、子ども
たちの発達段階に応じた読書活動を推進するために、妊娠時も含めた保護者はもとより、
地域、ボランティア、幼稚園・保育園、学校、公共施設なども対象としています。
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計画の期間
本計画は、平成27年を初年度とし、概ね5年計画とします。なお、社会情勢や塩尻
市内の読書環境を考慮しながら、必要に応じて見直しを行うこととします。
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数値目標
現在の数値(H25
現在の数値(H25)
H25) 目標数値(H31
目標数値(H31)
H31)
数値目標の内容
① 学校図書館や地域の図書館の利用の割合※1
児童数の割合
生徒数の割合
(小6年)
79.9%
85%
(中3年)
53.6%
60%
②1日に読書をしている児童数の割合
(小6年)
87.3%
90%
生徒数の割合
(中3年)
76.6%
80%
※2
8,959 人
③本と子どもをつなぐ事業への参加者数
おはなし会
3,745 人
おはなしプレゼント
3,451 人
その他
1,763 人
④「こんにちは絵本」(ブックスタート)の配布率
⑤子どもの読書環境の数値
98.4%
9,837 冊
団体貸出数
10,000 人
100%
12,000 冊
※1 ①は、平成 19 年から毎年行われている「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」による数値。
※2
質問事項の「昼休みや放課後、学校が休みの日に、本(教科書や参考書、漫画や雑誌を除く)を読んだり、借りたりする
ために、学校図書館や地域の図書館にどれくらい行きますか」による
②は、平成 19 年から毎年行われている「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」による数値。
質問事項の「学校の授業以外に、普段(月~金曜日)、1 日当たりどれくらいの時間、読書をしますか。
(教科書や参考書、
漫画や雑誌は除く)」による
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