健康保険法の制度改正の内容について 平成28年4月より健康保険制度の一部が変わります。保険料や給付内容が変わりますのでお知らせします。 （1）標準報酬月額の上限が引き上げられます 保険料の計算の基準となる標準報酬月額の上限が引き上げられ、121万円から139万円になります。区分も47等級から50等級 に拡大されます。 現在 平成28年4月から 日産健保への月額（算定・月変）届で実績を届け出ている場合には、 上限 121 万円 上限 139 万円 手続きはありません。上限に合わせた届出をされていた場合には別途手続き （47等級） （50等級） が必要になります。該当される事業所様には別途ご連絡致します。 追加・変更される標準報酬月額等級 標準報酬月額等級 標準報酬月額 第47級 1,210,000円 第48級 1,270,000円 第49級 1,330,000円 第50級 1,390,000円 報酬月額 1,175,000円以上 1,235,000円未満 1,235,000円以上 1,295,000円未満 1,295,000円以上 1,355,000円未満 1,355,000円以上 （2）標準賞与額の上限が見直しされます 年度（4月1日から翌年3月31日まで）における標準賞与額の累計額の上限が現在の540万円から573万円に引き上げられます。 現在 平成28年4月から 保険料の対象となる 保険料の対象となる 年度累計額 年度累計額 540万円 573万円 （3）傷病手当金、出産手当金の支給額が見直しされます 傷病手当金と出産手当金の計算基準が見直され、支給開始日の属する月以前の継続した12ヶ月の標準報酬日額の３分の２になり ます。また被保険者期間が1年に満たない場合は、以下の①か②のいずれか低い方の３分の２になります。 現在 平成28年4月から 標準報酬日額の 「直近の継続した12ヶ月の標準報酬月額の平均の30分の1」の 3分の2 3分の2 ※被保険者期間が1年に満たない場合 ①直近の継続した各月の標準報酬月額の平均額の30分の1 ②支給開始日の属する年度の前年度の9月30日時点の全被保険者の標準報酬月額の平均額の30分の1 （4）入院時の食費負担額が引き上がります 入院時の食費の一部として負担する、食事療養標準負担額が段階的に引き上げられます。 現行 平成28年4月から 平成30年4月から 260円 360円 460円 ※低所得者、指定難病患者、小児慢性特定疾病に該当している場合は変わりません。 （5）大病院受診時の定額負担が導入されます 救急等の場合を除き、紹介状なしで大病院（特定機能病院及び500床以上の病院）を受診すると、初診または再診時に医療費の 一部負担金に加えて定額負担がかかります。 （6）患者申出療養の創設がされます 「患者申出療養」が創設され、患者からの申し出により、国が安全性、有効性、実施計画の内容を審査した治療が保険外併用療 養費の支給対象となり、健康保険の治療と併用して受けられるようになります。 ＜平成28年10月からの変更点＞ パート・アルバイトの方への社会保険の適用が拡大されます 平成28年10月からは、短時間労働者の人の社会保険の加入条件が見直され、より多くの人が勤務先の社会保険に加入できるよう に緩和されます。被扶養者だった人が勤務先の健康保険に加入する場合は、健康保険組合に「健康保険被扶養者異動届」による 手続きが必要になります。 現在 平成28年10月から 従業員501人以上の事業所が対象です 週30時間以上 ・週20時間以上勤務する人 勤務する人 ・月額賃金8.8万円以上の人（年収106万円以上） ・勤務期間が1年以上見込まれる人 ※学生は適用除外
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