VOL.6(選挙権があるだけでは・・・)

明るい選挙キャラクター
選挙のめいすいくん
選挙権があるだけでは・・・
選挙権を得るためには、20歳以上(今年の夏からは18歳以上)の日本国民で、加
えて、県や市の選挙であれば、引き続き3ヶ月以上その地域に住所を有することが
必要(注)ですが、実際に投票するためには選挙権があるだけでは不十分なのです。
(注)同一都道府県内の他の市区町村に住所を移し、さらに同一都道府県内の他の市区町村に住所を移した場合は含まれません。
☆選挙人名簿とは☆
どの市町村でも「選挙人名簿」といって、選挙ができる方の
リストを作成しています。たとえ選挙権があっても、この選挙
人名簿に載っていない方は、その市町村では投票ができません。
具体的な例ですと、お住まいの市町村に住民票を移してから
「選挙人名簿の登録基準日」までに3ヶ月を経過していない場
合がこれに該当します。
これから市外に転居する予定がある方は、今年夏の参院選の選挙人名簿の登録基準日
(公示日の前日)の3ヶ月前までに住民票を移さないと、選挙人名簿に載らないため、
転居先の市町村では参院選の投票ができません。また、前住所地で選挙人名簿に登録さ
れていない場合は、投票そのものが全くできなくなってしまいます。
☆でもあきらめないで!☆
そうは言っても、この4月から進学や就職で市外に転居
した場合、今年の参院選ではまだ3ヶ月経っていない方が
多いと思われます。特に、18歳・19歳の方は、せっかくの
選挙権を行使できないことにもなりかねません。
そのような不都合をなくすため、去る2月3日に公布さ
れた公職選挙法改正法が選挙権年齢引き下げの改正と同時
に施行され、前住所地で3ヶ月以上居住し、かつ、市外に
転居してから3ヶ月経っていない場合は、前住所地で投票
ができるようになります。
転居先が遠くて、選挙のためにわざわざ前住所地に帰って来られないという方は、
vol.4で御説明した不在者投票制度を活用しましょう。
☆住民票は、今住んでいる住所地に!☆
引っ越しはしたものの、住民票を移さないという方が
少なからずいます。普段の生活に不都合はないかもしれ
ませんが、今住んでいる場所では投票することはできま
せん。地域住民の力で政治を行うという地方自治のあり
方からすると、居住しているにも関わらず地域の政治に
参加できないことは、好ましいこととはいえません。
選挙のあるなしにかかわらず、引っ越しをしたら、す
ぐに住民票を移しましょう。
(次号へ続きます)