20160218-151651 [83KB pdfファイル]

克己
金ケ作中学校 3学年進路通信
進路指導主任 佐藤香織
No.5 2016/02/18
公立前期結果が発表されました。
みなさんに、以下の文章を紹介します。
人の値打ちの表れる季節
「もう大丈夫。中学を出て進学する高校も決まった。内申、成績も気にして、ちっちゃくなっていることも
ないし。あとはもう、自分の好きなようにして残り少ない中学校生活を送るんだ」と、のびのびとした気持
ちでいる君かもしれない。
受験、受験、内申、内申と、そんなことばかり頭にあって、離れなかったこの1年間。でも、いまは、も
う、そんな帽子も脱ぎ去って、晴れ晴れとしているかな。
このような時期に、先生の側から見ると、ほんとうに、ひとりひとりの中学生の<人格>いや<人間とし
ての値打ち>というかな、そんなところがよく見えてくる。
受験がすんでしまうと、手のひらを返したように、学習態度が悪くなる人、内申が出るまでは学級の仕事
などで一見意欲的にしていた人が、とたんに利己的で身勝手なふるまいをするようになったり、自分が受か
ったからといって、「なんだ、あいつ、まだなの」と人をバカにするようなことを口走ったりする。
りっぱな生徒もいる。後期の受験を目指している友を励まし続け、学習面でも協力してやったり、部活で
後輩の最後の仕上げに打ち込んだり、美化活動に取り組んだり。
良しにつけ、悪しきにつけ、この時期は、ほんとうに、その人なりの値打ちがよく表れる。進学も人間と
しての自分を高め、育てることだということを忘れないでほしい。
一つの教室の中に、二つの異なる立場の人たちがいる。
その異なる立場の人間が、学校生活を共にする。
大切なのは、自分を崩さないこと。
どちらの立場の人も、今までの自分のままでいること。
今までのがんばってきた自分を大切にして、ほんの小さな気遣いを意識して生活すること。