慶應義塾大学

2016 増田塾
入試解答速報
慶應義塾大学(2/15)文学部
― 慶應義塾大学 ―
2 月 15 日
文学部
英語
解 答
(Ⅰ) (C)
(Ⅱ) 彼がそれを自分の政治生命にとって決定的な瞬間だとみなしたようだ。彼とジョージ・
ブッシュ・シニアはその後 5 ヶ月もたたぬうちに落選し、職を追われたのだ。
(Ⅲ) 副大統領が potato の綴りを間違えて生徒に教えたという失態。
(Ⅳ) 私たちの偉大な文豪たちでさえ、綴り癖が非難されることを免れてはいない。
(Ⅴ) そのうえ、綴りの基準は時代とともに変化しているため、今日では正しくないとみなさ
れているものが、かつては容認出来るものとみなされていた可能性は十分にある。
(Ⅵ) (b)
(Ⅶ) 綴りと発音を一致させて簡略化すること。
(Ⅷ) マーク・トウェインによると、正しい綴りを書く能力は後天的に身につけるものではな
く、先天的なものである。この見解から考えると、トニー・ブレアが正確な綴りを書く
ことが「苦手」だったことは、彼にその才能が備わっていなかったことを示している。
(Ⅸ) A knowledge of spelling of words is not always an index of the talent of an author.
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解 説
(Ⅰ)
“potato kid”で知られる少年は、ダン・クエールの指摘が間違ったものであることを知りつ
つも従った(=follow)という記述が段落の最後にあるので、それを根拠に考えればよい。
(Ⅱ)
consider O C:「0=C と考える」
a defining moment:「決定的な瞬間」
office:公職、地位
構文的に問題になるような部分は全くないが、voted out of office の部分はうまく訳出しす
る必要がある。前後の文脈を読めば、Quayle が今回の事件を機に「失脚」したことはつか
めるはずなので、そのことを念頭に置きながら和訳を作成すること。一応、a defining
moment や office などを調べる必要がある受験生が大半だと思われるので、本年度の辞書問
題とみなすことが出来る。
(Ⅲ)
この文脈で、this gaffe「この失敗」と言っているのだから、副大統領が potato のスペルを
知らずに、少年に正しいスペルに直すよう促したこと以外には該当するものはない。後はそ
の内容を簡潔に表現すればよい。
(Ⅳ)
censure of their spelling habits の部分の解釈がポイント。censure は「非難、酷評」とい
う意味だが、「綴り癖の非難」と直訳しても意味が通りづらい。このような名詞構文は噛み
砕いて、「彼らの綴り字の習慣を非難すること」と解釈する。さらに、全体として訳出しす
る時は、主語に合わせて受動的に読み替えて、「自分の綴りの習慣が非難されること」と訳
出しするとよい。censure of を「〜の」という曖昧な表現ではなく、「〜に対する非難」と
解釈出来たのであれば、「綴り癖に対する非難」と名詞のまま表しても問題ない。後続部分
に「文体(=style)」ではなく「綴り」に対してコメントされているという内容があるので、
その部分の文脈をつかめていればより一層解答を作成しやすかったと思われる。
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(Ⅴ)
カンマ + so that SV「その結果 SV だ」→ 前が「原因」で後ろが「結果」という構造
so that 以下の文構造の理解 → what ~ today が主語で may well have been viewed が
動詞
view A as B「A=B とみなす」の受け身の形
本年度の構造把握の問題と考えて構わないだろう。昨年と同様で、主語が名詞節のパターン
が出題されているが、本学の受験生にとっては基本問題以外の何ものでもない。
(Ⅵ)
綴りの話をしているので、どうせ(d)etymological「語源的な」だろうと予想した人もいるか
と思われるが、段落の内容を読めば、economic な話だと分かるだろう。検索エンジンでき
ちんとヒットするには、正しい spelling で書く必要があることなどをイメージ出来れば理
解しやすい。
(Ⅶ)
直後に protesters が calling for spelling reform「綴り改革を要求している」とあるので、
その部分を土台に内容をまとめればよい。「enough → enuf」、「through → thru」「laugh
→ laff」しろと主張している部分から、どのような改革かが見えてくる。「スペルを簡略化
しろ」、あるいは、上記全て似たスペルがあるのに音が違う部分に注目して、「スペルと音
を一致させろ」という主張にすればよい。解答例は両方の要素を入れて「綴りと発音を一致
させて、簡略化すること」としておいたが、前者の部分だけに絞って「複雑な単語の綴りを
簡略化すること」、という程度のものが書けていれば十分かと思われる。
(Ⅷ)
大型の記述問題だが、該当箇所の発見が容易なので、比較的取り組みやすい。マーク・トウ
ェインの見解は最終段落の引用部分にあるので、まずはその部分の解釈をすること。
引用部分に「スペリング能力は詩や音楽や芸術のように生まれつき備わっているものだ。
それは、贈り物であり、才能である」という趣旨の記述がある。この部分を直接解答に用い
ることも出来るが、要するに「綴り字を正確に書く能力は先天的なもの(=才能)だ」という程
度にまとめることが出来るようであれば、そちらを解答に使いたい。
次に、「スペリング能力=先天的な能力・才能」という図式をもとに、トニー・ブレアが
tomorrow という綴りが書けないことに対して、「tomorrow という綴り字に関して”a blind
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spot”を持っていた」とその原因を答えているが、この事と、マーク・トウェインの見解を結
びつければ、ブレアが「tomorrow と正確に綴る才能がなかった」と解釈するのが適切であ
ろう。
最後に”a bilnd sopt”についてという指示があるので、トニー・ブレアは綴りが「盲点」だ
った、という部分にも言及しておくとよい。この場合の「盲点」は日本語で「受験生の盲点」
という場合に等しく、「弱点」、「苦手な点」という程度の意味であるので、解答例ではそ
ちらの訳語を採用している。あとは上記のポイントを意識しながら、字数制限内でまとめれ
ばよい。
(Ⅸ)
例年、本文の表現を利用するパターンが多いが、基本的なレベルの文なので、自力でも十分
に書けただろう。「単語の綴りの知識」は第 9 段落の A knowledge of the spelling of these
words を利用出来る。「必ずしも一致しない」は第 3 段落の as an index of intelligence を
借用しつつ、部分否定を用いて書くと比較的容易だろう。「A と B は必ずしも一致しない」
を「A と B は異なるものだ」と言い換えてもさほど内容はずれないので、第 9 段落の A
knowledge of 以降の構造をそのまま当てはめて書いても、大きな減点はないように思える。
<概評>
長文 1 題で設問が本文の前にあるという形式は昨年度を踏襲している。やや難しかった昨
年の反動からか、難易度はずいぶん易しくなった。特に記号問題の易化が甚だしく、その結
果、より記述問題の重要性が増したと言える。その記述問題も、細かい部分で差がつきそう
なポイントは散見されるが、全体的に取り組みやすい問題が多かったため、ある程度のレベ
ル以上の受験生の間では差がつきにくい構成だったと言える。とは言っても、ほぼ全ての問
題を的確な日本語で表現する必要があるため、高度な「国語力」が問われていることは例年
通りである。
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