(HSBC、英国本拠継続を決定!)

2016年2月17日
ロンドンの魅力を再認識
英大手銀行グループの総資産と従業員数
2月14日、英国の大手金融グループであ
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
るHSBCホールディングスが、本拠を引き続
き英国に置くことを全会一致で決定しました。
HSBCホールディングスは、総資産、従業
員数など、英国では最大の金融グループで
す。収益基盤の多くが香港、中国などアジ
アにあることから、本拠の香港への移転の
要否は以前からの検討課題でした。今回の
決定は、ロンドンの金融センターとしての高
2.5
(兆ポンド)
HSBC
1.7
バークレイズ
1.2
ロイヤル・バンク・
オブ・スコットランド
0.9
ロイズ
0.8
26.6
13.2
10.9
7.7
総資産(上軸) 15年9月末
スタンダード・
チャータード
い魅力が健在であることを改めて評価した
0.7
従業員数(下軸) 14年末
9.1
(万人)
5
10
15
20
25
出所:Bloombergのデータよりアムンディ・ジャパン作成
30
ためと思われます。
通貨の信認向上につながる国際金融の高い地位
国際金融センターの地位について
は、いくつかの調査があります。ロン
ドン(英国)はおおむねニューヨーク
(米国)に次ぐ地位にあります。ロンド
ンは、人材、市場構造、制度などの
様々な面で、依然として高い評価を
得ています。
◇最近の国際金融センターのランキング調査
時期
2014年
2013年
調査元
Z/Yenグループ
新華社/ダウ・ジョーンズ社
1
ニューヨーク
ニューヨーク
2
ロンドン
ロンドン
3
香港
東京
4
シンガポール
シンガポール
5
チューリッヒ
香港
6
東京
上海
7
ソウル
パリ
8
ボストン
フランクフルト
9
ジェノバ
北京
10
サンフランシスコ
シカゴ
2012年
世界経済フォーラム
香港
アメリカ
イギ リス
シンガポール
オーストラリア
カナダ
日本
スイス
オランダ
スウェーデン
出所:内閣府「国際金融センター、金融に関する現状等について」2014.4.18よりアムンディ・ジャパン作成
今回の決定は、減速を強める中国経済の現状や、香港に対する中国政府の影
響拡大なども考慮されたといわれています。しかし、いずれにしてもHSBCホール
ディングスの英国本拠継続は、英国の市場としての魅力が総合的に評価されたこ
とでもあり、英ポンドの信認向上につながると思われます。
英国の市場としての高い地位は、
英ポンド投資の妙味にもつながりそうですね!
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