訴訟の提起について

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◎議案第4号の上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(稲葉昭宏君)日程第3、議案第4号
訴訟の提起についての件を議題といたします。
議案の朗読は省略して、提出者から提案理由の説明を求めます。
○町長(齋藤文彦君)
議案第4号は、訴訟の提起についてであります。
詳細は担当課長をして説明します。
(産業建設課長
○議長(稲葉昭宏君)
斉藤昌幸君
提案理由説明)
以上で提案理由の説明を終わります。
これより質疑に入ります。
質疑を許します。
質疑はありませんか。
○3番(長嶋精一君)
25年7月からということを聞いておりますが、これが解決するという
ことになりますと、3年以上かかるわけですね。この間、万が一災害が起きて、あのバリケ
ードによって住民はもとより観光客が通行できなくなるということは大変なことだと思うん
ですよ。そこら辺は当局としてもどのように考えていたのか。あるいはもし自分がその地区
に住んでいたとしたならば、自分としてどういうふうに考えるのか、行政マンとしてね。そ
ういうことをイメージしたのか、私は甚だ疑問に思うわけです。非常にその法的なことをる
る話して書いてあるんですが、ご無理ごもっともなんでしょうけれども、私としては、その
ような疑問、もし災害が起きて被害を被ったらどうするのか。
そして、わが町は観光立町を標榜しているわけです。このようなことを・・、長引いてい
て、観光客がどう思うだろうか、そういうこともイメージしたでしょうか。私はきれいごと
を言っているんじゃないんですよ。その辺はしっかりこれは反省するべきところは反省しな
きゃまずいと思います。
そして、これは聞きたいんですけれども、その25年7月以降、雲見の方との交渉があった
と思うんだけれども、役場としてはどのような記録がなされているのか。要するに交渉記録
ですね。日を追って交渉記録を聞きたいということと、それは顧問弁護士と相談してどうい
う回答を得たのか、どういう判断だったのか、そこら辺も私は知りたいと思います。以上で
す。
○町長(齋藤文彦君)
詳しいことは後から課長が答えるわけですけれども、長嶋議員が言っ
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ていることは本当にそのとおりで、本当にこの雲見の皆さんが自由に通行していた道路を突
然自分が権利があるからということで封鎖して長い時間が経つわけですけれども、その間区
の皆さんにもご協力いただきましたし、町単独でもやりました。また警察にも中に入っても
らっていろいろやったわけですけれども、解決をみることができなくて、長い年月がかかっ
てしまった。そして、今日に至ったということでございます。
○産業建設課長(斉藤昌幸君)
交渉の関係それから弁護士との相談内容ということでござい
ますけれども、交渉の関係については、いま町長が訴えましたとおり、我われも直接本人と
も会って交渉したり、更には警察にも協力を求めたりということで再三やってきたわけでご
ざいます。警察に関してもなかなかそちらの方についても出動が叶わなくなり、交渉しても
全然らちがあかず、また地元の住民の方からもお話を伺うと、本人と会っても全然らちがあ
かないということも聞き、なかなか難しいということで最終的にこのような形になったわけ
でございますけれども、その間弁護士の先生にも相談しましたところ、静観をしましたわけ
でございますけれども、本来ここの赤線の位置が付け替えられたと思われる道路ということ
で、位置の特定がなかなか難しいということで、いわゆる町道としての認定をしているもの
との確定がなされていないものに関しては、なかなか直ちに撤去の執行ができないような道
路ということでございまして、先生とも相談して結果的には地域の住民の方々とともに共同
で起こして、本件の問題の解決を図っていくしか仕方がないだろうという結論で、このよう
な形で手続きを進めさせていただいたという経緯でございます。
○議長(稲葉昭宏君)
ほかにありませんか。
○3番(長嶋精一君)
その顧問弁護士がそういうふうな回答をしたということは最終回答で
しょうけれども、まだその前の諸々の交渉記録というのを知りたいんですよ。
おそらく顧問弁護士がそういう回答をしたのは昨年の10月かそこらだと思うんですけれど、
それにしてもその回答自体が私にとってもものすごく遅いように感じるんです。警察と役場
当局がいろいろやって、警察の方からは民事で勝たなければ、我われは執行できないという
ふうなことを言いましたね。確か、警察の方は。だとしたならば、その時にもう既にこうい
うことを起こした方が・・、起こすべきではなかったかと思うんですよ。その点はいかがで
すか。
○産業建設課長(斉藤昌幸君)
先生の方とも既にこういう問題が起こってから再三協議して
きたわけでございます。ただ、警察の方の出動もままならないという形になり、更に先生と
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も話をしたわけでございますが、町単独で訴訟を起こすということになると、なかなか厳し
いというより、有利性が少ないんじゃないだろうかということで、できれば地区の住民の
方々の協力を得ることができれば、一緒にやれば強いということでのアドバイスを受けまし
て、地区の方とも、地区の区長さんにも一緒に協力の方をお願いしたいということで、最終
的に時間がかかりましたけれども、地区の住民の方々の協力同意を得ることができたもの
で、今回こういう訴訟を起こすこととなったということでご理解いただけませんでしょう
か。
○町長(齋藤文彦君)
25年7月から本当に長いあいだ封鎖されていて、本当に何か事があっ
た時の避難路になるわけですし、またインフラである上下水道等もあそこを通っているわけ
で、松崎町としても早く何とかしたいなとずっと思っていました。
それで、警察の皆さんにもいろいろ相談して、強制撤去のところまでいったわけですけれ
ども、あるところからそれはうまくないよということがありまして、最終的にはこのような
形になったわけでございます。
本当に雲見の皆さん方には迷惑をかけて、本当に申し訳ないなと思っているわけですけれ
ども、いかんせんこのような形になってしまいました。
また、町民の代表の皆さんと町が町民を訴えるということは非常に残念で申し訳なく思う
わけですけれども、このような形になって申し訳ないなと思うところでございます。
○議長(稲葉昭宏君)
質疑はほかにありませんか。
○3番(長嶋精一君)
住民の代表の人と交渉をしてこういうふうな結果になったというふう
に課長の方が答えたんですけれど、むしろ正確に言うならば、雲見の区長さんの強いリーダ
ーシップでこういう形になってきたというのが真実ではないかと思うんですよね。私は形式
的なことを言うんじゃなくて、むしろ役場の方が管理者ですから、道路のね。むしろ雲見の
住民に働きかけて、こうしたらどうだというふうな形でもっと早くできなかったのかという
ことを問いたいんですよ。ただ申し訳なかった、申し訳なかったじゃなくて、そういうこと
を問いたいんです。
そして私は、三浦の人間だからこういうことを言っているんじゃないんですよ。もしこれ
が八木山の方で起きたとしても私は入り込んでいって、かなり話はしたいと思います。そう
いう意味でどうですか、私はもっと早く、もっと早くできたんではないかと。言ってみれば、
行政の不作為ではないかと思っているんです。いかがですか。
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○産業建設課長(斉藤昌幸君)
確かに、議員の方の遅すぎやしないかということでございま
す。我われの方もこういう問題が起きてから地区の区長さんとも互いに協議をし、弁護士の
先生のアドバイスも踏まえて、共同訴訟を進めるという形になったわけでございます。
なお、やはり同じ住民同士で互いに訴訟をし合うということで、やはり住民の方もなかな
か精神的、心情的な面で厳しいことがあったんじゃないだろうかと思います。我われとしま
しても、当然のことながら地域の住民の方を巻き込んでの共同訴訟というのはなかなか難し
いんですけれども、やむにやまれずこういう形になったわけでございます。その間地元の区
長さんとも一緒になって地区の住民の方をまとめるように努力をしてきたわけでございま
す。でも、やはり地区の住民の方の心情の方を考えるとなかなかパッパとできる話ではない
ものですので、結果的には、こういう形で地区の住民の方が合意をしていただいた上で、今
回の訴訟の提起を上げる形になったわけでございます。確かに時間がかかり過ぎるという面
は議員の指摘のとおりでございます。ただ、地区住民の方が一緒になって戦うよというのに
時間がかかったという点だけでも考慮していただいて、ご理解をお願いしたいと思います。
○議長(稲葉昭宏君)
ほかに質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(稲葉昭宏君)
質疑がないようでありますので、質疑を終結したいと思いますが、こ
れにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(稲葉昭宏君) 異議なしと認めます。
よって、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
まず、本案に対する反対討論の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(稲葉昭宏君) 反対討論なしと認めます。
次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(稲葉昭宏君) 賛成討論なしと認めます。
これをもって討論を終了します。
これより議案第4号
訴訟の提起についての件を挙手により採決します。
本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
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(挙手全員)
○議長(稲葉昭宏君) 挙手全員であります。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
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