Kobe University Repository : Kernel Title 流動性と價値の保藏 Author(s) 新庄, 博 Citation 国民経済雑誌, 76(3): 1-24 Issue date 1944-03 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/00055793 Create Date: 2016-02-15 流動性 億億 の 研 三 究 保 歳 新 皮 貨幣 は財 貨及 び用役 に封 す る支配力 を現在及び将来任意 のとき に行 使す る可能 性を保謹す る手段 であり 、而 し てま た それ故 に財産 を貨幣 形態 に於 て保持す ると 云ふことが将来 任意 のとき に自 ら欲す る財 貨著 -は用役 への流動 化を茸 硯 す るときま で T蚊的 な形 に於 て憤値 を保蔵 す る手段 た-得 ると理解 され てゐるo Lかし我 々は既 に戦時経酉 を契 横 とし てか 1る貨幣 の特質 が、特 に前者 に ついて著 し-そ の趣 きを壁 へつ 1あ るJ Jとを認 めざ るを得 な いであらう。 ま た後 者 に ついても例 へぼ支那 に於 け る通貨制度 の推移を知 るも のは少-とも支部 に於け る貨幣 を他 の諸 国 に於け ると 同様 に慣値 保蔵 の手段 と見倣 し得 るかを疑 問 とした に相 違な いO 上 に掲 げた命題 は 1定 の園 に ついて而し て 1定 の時 三 1こ 1 期 については疑 ひも なく 正し い認識 とし て承認 され なければ ならな Sであらう 。しかしそ の限定 を越 え て 一般的 な安 流動 性 と僧 侶 の保歳 欝 七 十 六各 節 三流 常性を主 張し得 るも のかどうかは正常 に間毎 とされ てよ So (二 t二) 二 凡そ敢脅 .挺酒 に関す る畢間 は必ず や 一の認識 L E的を看たねば なら ぬ。 こ 1に謂 ふ認識 目的 とは認識封象 の意 では な-'終 局的 にそれ が如何怒 るT T .T : 的 のため に研究 せられ つ 1あ るかの自覚を指 して謂 ふO最近 に於け る甥諭蛙済撃 の 動向 が謂はゆ る政治軽擁単 的な性格 への時 換を促 がされ つ 1あ ることはま さにこのことを示すも のに腔かならな いo 我 々の見解 によれ ば我 々が貨幣 を研究 封象 とし て取 上げ る場合 、そは必ず 一定 の時虚位 に限定された る貨幣 を問題と し、即 ち特定 の貨幣経済 に於け る貨幣を問題 とす るのであ って、時代を離れ園を離れ て貨幣 を問題 となし得 るも ので はな S。時代 から抽象 せられ 、国籍 を離 した観念 的恕貸簡概念を定 立することが軍閥的 に如何な る意味をもち'如何 なる目的 に役立 つかは今 日 に於 ては十分反省 せられ て然 るべき であらう。 我 々の串間は歴史的な撃間 に屠す る のであり、そ こでは貨幣 がそれ自 らとし て問題 とな る のではな-. 1定 の貸簡 経済 の認識 のため に貨幣 が開竃とせら る べき であ る。従 ってそこでの貨幣概念 は 山定 の且鹿 的汝貸簡経 済 に於 て捉 え られた謂 は ゞ理想型 とし て、また廠 限概念 とし ての性格をも つも のJ ・ 見 てよ いO貨幣 が完全た流刑性を保持 し、且 つ 最も完全な慣値保耗 手段 であ ると云ふことは確 かに正し い。しかしそれ 盟 関連 のどと- 一定 の皆懲解蹄を前損 とし て のみ iEL Sのであ -'云 は Z ^そ こでの観念 形態 に過ぎな いであらう。而 し てとのことはた ゞに時間的を限定 とし ての み ではな い。梢誇 張し て例 示すれ ば貨幣 は日本 にも喝逸 にも、英米 にち .支部 にも、蘇聯 にもあ る。しかしこれら諸 国 に於け る貨幣経済 が絶 て等 し Sも のであり' これら の謂国 に於け る貨幣 の本質 が絶 て共 通 であ ると見 るのは明らか に問 題 と されなけれ ばならな いe こ の小第 はそ のやうな意 味 に於け る貨幣 の概念著 -は貨幣 の本質 的機 能 を直接 問題 とす るも のではな S。 こ 1では 本来貨幣 が如何 な るも のであ るか否 か に関係 な-'詞はゆ る貨幣 の流動 性 及 び慣値 保蔵 の機能 が時虚 位 の関 係 に於 て 如何 に異 -来 る べきかを考察 せんとす るも のにはかならな Sが、 しかし このl Jとは確 か に右 の問題 に封 し て 1の傍 証 とし ての意 味 をも つでも あらう 。 ( 読) ある。特に同書第 7章参照 O ( 註) 拙 著 「廃 城経 済 と貨 幣 制 度 j (昭 和 十 八年 )は 同 じ顔鮎 から 鯛 瞭 金本 位 都 度 下 の貨 幣 の性 格 を甲 bかな ら し めん と した も ので 〓 数量 詮 的貨幣 理論 は貨幣 を革 に蘭 通手段 と し て規 定し 、そ の慣値 保薦 手段 とし ての役割 を軽硯 したっそ の理論 の梶 本 的 な映格 は絶 てこれ にそ の原因 をも つたと云ひ得 るであらう Q 思 ふに貨幣 の憤値 の尺度 とし て若 -は計算単位 とし ての機 難は これ を寡聞 的及 び時間的 の二面 に於 て詮 明 され ぬぼ なら ぬ。即 ちそれ は先づ現在 の寡聞 的境 が歩 に於 て 一般的交換 。流通手段 の機 能す るた め の要論 で象り、攻 に現在 と 牌釆 とを連繋 す る時 間的渡 がり に於け る倍値 の保戒若 -は謂 はゆ る繰延支 蹄 の梗準 とし てO而 し てか-貨幣 が将来 に 亘 って計算単位 た-得 る のは現在貨幣 に鰹 化 され る倍倍 をそ のま 1の太さ に於 て搭乗 に持越 す ところ の機能 を貨幣 が (二 一三) 三 つ-す と期待 され るから であ るO( 鼓 1)か- し て貨幣 の 一般 的交換 手段若 く は 1股 的捺通手段 とし ての横 取 と慣値 保 流 動 性 と 債 債 の保京 第 三就 (二 1四) 何 々のも のではな--そ の頃値尺度 若- は計算単位 としての機能 に由来す る二 つの側面 にはかならな か 第 七十六番 蔵 の機能と比別 ったo貨幣 に固有 な機能が交換手段 の面 にあ-とし て'債値保蔵 の機能を看過 せる主張が誤 った結論 を等 Sた所 以も また そこに存 す ると云ひ得 るであ らう 。以下 に於 て我 々の考察 が発づ貨幣 の償値尺度機能 から牽 足す べき必要を感ず るのも そ の故 にはかならな いO 説明 の便宜上 ワルラ スを引 かうO知 らる 1ごと- 盲 ワルラ スは l般均衡成立 のため の蹄抱 とし て計算単位 としての エ ユ ■ レ イル 貨幣 の存在 の要を説 いた.即 ち交換 が交換首尊者 によ って変換 による利益 の存す る限 り行 はれ る市場を仮 定すれ ば、 そ こで裁定 による交換 の行 はれ轟 す均衡状態 は総 ての商品 の債値 を共 通 に現はす特定 の 1財 を前提す ることによ って のみ驚 硯可能 であ- '即 ち 「 市場 に於け る二 つ宛 の商品 の均衡 が 7投 的均衡 た-得 るた めには任意 の二 つ宛 の商品 の pd , b -如 ・ - 債格 が任意 の第 三 の商品 を以 て表は せる夫 々の債値 の比に等 しくな ることが必要 であり.従 って攻 の方程式 が成立 せ ぬばならぬ」とした。 そ の方程式 とは周知 の 綻肢かならな S。( 註二 ) 野 ら か にと 1では aが これ ら の諸方 程式 を通約す る床 とな ってゐるご 式払換 えれ ば aが箪位 山を規 定す る役割 を果 ■ 1 111 ]r l .l にはかなら忽 い。而 し てそ こに記 され てゐるやうに発 づb商品 で詐憤 した a 商 品 の慣格 は、 a商品 で評償 した す 貨 幣 a商 品 の債格 と a商品 で評慣 したb商品 の檀格 の比 に等し-、而し て前者 は明らかに iであるから結 局逆 に評慣し免 償格 の逆数 とし て表 はれ る。次 にb商 品 で評慣 した C商品 の横 路 、例 へぽ C商 品 i個 はb商品三個 に相雷 す ると云 ふ 場 合 には、 これ が爾者 を とも に a商 品 で評償 した倍格 の比'卸 ち C商品 は 証の三軍位 ib商品 綻 aの t単位 の慣格 を も つこと によ って均衡す るO 以下同様 に均衡状態 に於 ては貨幣 以外 の二 つの商 品 の交換 割合 はそ の貨幣 で現は され た 夫 々の横路 の比率 に等 し-な ると云 ふのであ るO極 め て明瞭 であ るから これ 以上 の詮明 は不要 であらうO 以上 のどとき均衡状態 に於 て捻交換 は明ら か に等慣物 の交換 と覆り匂そ こで交換雷尊者は交換 によ って利益も得 な ニ ユ メ レ イル けれ ば損失も な い。 然 し か 1る等倍交換 に到達ず るま でにも 昆は貨幣 とし ての機能を 果 し っ 1あ った のであり' 即ち a の存 在 によ って営尊者 の利潤 の有無 大小が評量 せられ pそれ によ って交換 取引 が推進 せられ たも のにはかな らな S。 換言 すれ ば交換 流通 の前提 と し ての 孜の存在 は交換 ・流通 が利潤 の有無 大小を動 因 とし て行 はれ 、若くは少- とも損 失 な き ことを傑件 とし て行 は る 1場 合 に必ず 要請 され る のであ-/ 、逆 に云 へぼ然 らざ る場 合 には必ず しも か 1る客観 的な 債倍 尺度 の存 在 を必変 としな Sのであ るO こ ,把発づ客観 的な闇値 尺度 の春 泰 墜 父換 ・流 通 の行は る ゝ限 り常 に 爪ニ 1五 ) 五 必ず 必要 と され る のではな-3交換 缶流 通 が上 のご とき特 産 の保障 に放 て行 は る よ 懲合 望 別段要 件 に虹ま ることが観 取 さ る べき であらう 。 淡卦 性 と煩億 の陳裁 第 七 十大審 第 三耽 (二 一六 ) 六 さ て右 に於け る aは具鱈 的な 1の商品 でなければならな Sか'それとも軍 に抽象 的な計算単位 であ ることを以 て足 るか。 この鮎は我国 に於 ても数年前 ワルラスの場 合 j hJ . つSて硯鷺 に問責 とされ計算単位 は具濃 的た るを要 せず とし、 更 には赫 々 一般的計算単位 なるも のを必婆 としな Sと 云ふ詮 も出 た。( 撃ニ )貨幣 が完全 に国家的概念 であ-得 るな ら ば これ ら の見解 に異存 はな い。しかし信 用制度 が高度 に豪達し、特 に本位貨幣 と通貨との固定的連繋関係 が 解 か れ て'銀行券 が不換 券化 せる事茸 のみを以 て既 に aが完全 に抽象的な計算単位化 せるも のと考 へ得 べき であらう か。も し交換 ・流通 の市場 が 一個 の貨幣 の支配す る領域を単位として濁 立し' これら の領 域間 に跨 がらな いとすれば'そ こ で取 引 の約線 とし て要請 され る慣値 尺度 は各領域毎 に夫 々猫立 のも のであ ってよ- 、従 ってそ こ で抽象的な計算単位 化することも亦可能 であらう。しかしそ の常時 に於 て交換 ・流通 の市場 は賛際 か- の如-孤立 してゐたも のではな か った のであ って'貨幣 は単純 に国家的制度 と見ち る べき ではな-' 一の国際的制度 とし て見 ら るべき側 面をも った の であるO謂 はゆる自由主義的 「世界経癖」 の時代 に於 て各国 の商品 が 1個 の世界市場 を目標 とし て交換 ・流 通 せられ つ 1あ った ことは周知 のどとく であ る。然 りとすれ ば この世界市場 に於 て憤値 尺度 の機能 を営む aが抽象的な計算単 位 であり得 な Sことは明瞭 であらう。而し て閲際金 本位制 はか 1る 「世界経済」 の連行 を可能ならしめるため の貨幣 制度 にはかならな か った。即 ち先 に掲 げた るワルラ スの方程式 群は党づ金 の 1定量を aとす る 1の世界市場 に つ. Sて 成立するととも に'次 にそ の aに附興 せら る 1各国 の貨幣単位を夫 々aとす ること によ ってそ の部 分市場 とし ての各 国夫 々の市場 に ついて云は 三 一 段 に成立 し'これ によ って各国 の債格水準及び煩格鱒系 が相互 に比較 可能 のも のとさ れ た のであ る。従 ってaを抽 象的な計算量位 と誼 -も のは仝豊 の閲 堺 を舞 へ車 、後 の局面だけを切離 し て観察 せる に ょる.な は この場 合如何な る商 品 が右 の aの位崖 に就 -かは理論的 には決定不能 の問 題 であ-、金 がそ の位置 に つい た のは専 ら英樹 の主 導 の下 に国際 金 本位制 が成 立 した と云 ふ歴史 的事情 に鐸 せられ ねばな らな いのであ るO ( 註四) こ の故 に我 々は自 由主 義経 済鱒 制 豊 糾投 とす る限-貨幣 の本質 をそ の図 表的名目性 に求 め得ず '商 品金 のう ち に鐸 す べき を重富 とす る. そ こで蛋 問的損 がり に於 け る慣値尺度機能 を営 んだも のは現賓 に於 ては金 であ り'而 し てそ の ? l て る であらう。 金 に結び つけ られ た る貨幣 であ った 而 し て,. の認識 がそ の時代 に於 け る、著 - はそ の経済鴇 制 の下 に於 け る流動 性 選 鐸 及 び償値 保蔵 機能 の意 義 を極 め て容 易 に詮明 云 ふま でもな -貨幣 が債値 保戒 の機 能 を つ- すた め にはそれ が任意 の時 に於 て任意 の財貨岩 -は用役 に捧 換 し得 る ことを婆 件 とす るo 而 し て貨幣 が最 高度 の流動 性をも つと考 へられ 、謂 はゆ る流動 性選緒 の封象 とな る のは貨幣 が極 め て容易 にそ の欲す る も のに持 換 し得 る謂 はゆ る l股 的購 買 力 の故 にほかならな い。他 の如 何な る財貨も貨幣 のごと ・る意 味 に於け る 1殿的購 -容易 に偽物 への特 撰 が可能 でな いことは説明 を要 しな いo l観 に於け る通貨 一般も亦 か ・・ 買力 をも っこと明 白 であ る 。 しかしな がら発 にも 云 へるごと- 一因 の通貨 の効力 はそ の通貨 の支配す る 1個 の市場 の 中 に限 定 せられ' そ の購 払得 るも のは 1園内 に存す る財貨及 び用役 に限 られ るOも し他 国 の財貨及び 用役を膳 は んと すれ ば党 づ 以 てそれ を外貨 に代 へねぼならな S。即 ち貨幣 の財貨 への支配 力を軍 に 1園内 に於け るも のより世鼎市場 (二 1七) 七 に封す るも のに蹟 大 せんた め には .I園 の通貨 をせ鼎 的通貨 た る金 に樽 換す ることを必要 としたO而 し てそ の捧換 によ 流動 性 と倍 億 の侭 蔚 第 七 十 六番 第 三次 (二 1八) 八 って先 の流動性は 一壁 向められ て考 へ得 らるべき最 高度 のも のとな るO倫 敦宏 -は紐宵 に於 て啓貸著-は弗貸資金を も つことが何故 に夫 々の国 の自国貸費金をも つことよりも選好 せられ たか どこれ によ って詮明 され る のである。 後 に慣れ る'ことき各国 に於け る信 用 の流動化機構も亦か 1る方向 に於 て構成 され てゐた ことが注意 され ねばならな い。手形が小切手 で支沸 はれ '小切手 が銀行券 で玄孫を求められ'銀行券 が金 への允換を請求 された のはそれら が等 し-流通手段た る通貨 の機能 を営む にか 1はら す '夫 々のも つ慣値保臓機能若- は流動性 の度 合 に段階 的な距離 があ ったた めにはかならな い。借 料恐慌 に際 し て何故 に預金 が引出 され 、また資本 が閣外 に逃避 したかも同様 の理由 に基 C ■、 H Ⅶ U 以上は国際金本位制 の下に於け る貨幣 の流動性若-は僧侶保薦機能を主 とし て質問的損 が- に於け る貨幣 の横倍 尺 度機能 に即 し て説 いた のであ るが、他 面同じ機 能 がまた時間的損 が- に於け る慣倍 尺慶 機能 から合 せ詮 かれ ねばなら な いOけだし貨幣 が任意 の時 に於 てそ の欲す る財貨若-は用役 に容易 に韓換す ることを保詮 せられ るとし ても tか- し て貨幣 の韓換 L獲得 し得 る財貨薯 -は印役 の量 が時期 の経過 に伴 って縮減 す る危険 あ- とすれ ばt か 1る貨幣 が慣 値 の保蔵手段とし ての役割を果し得な いことは明際 であらうO例 へぽ イ ンフ レーションのごとく通貨 の購買力 が急激 に低 下す る場合、 か 1る通貨は依然 として交換 ・流 通手段 とし ての機能を果す にか 1はらす、横倍保顛手段 とし ては 一九二〇年代 の濁逸 のイ ンフ レー ション期 に同国 の資金 が投機的 に外貨 に逃避 し. 仝-そ の任 に堪 えな い。 この場合 に於 ては寧 ろ通貨以外 の財貨 の保持が この目的 のため に選ばれ るであらう。即 ち こ ・ ・ .では流動性 の大小 が逆 に孜 る。 且 つ弗貨 が直接 同国 の債値 尺度 の機能を営 んだと云ふことは この事茸を示す最もよき例 と云 へやう¢ か 1る事情 の存す る限りに於 て我 々が単純な交換 ・流通手段 とP流動性選韓 の封象 とな る慣値保蔵 手段 とを同 1成 し'同 1の概念を以 て律す べき でな Sことは多言を要しな いであらう0国際金本位制 の存皆 せる限-そ こ で終局的な 流動性選韓 の封象 となり慣値保蔵 の手段 と目せられたも のが英貨 であ-若-は米貨 であ-、而 してそ の然 る所以はそ れ ら の諸国 が最も多-金を産出 し且 つ最 も巧み に金 の慣格を管 理し.以 て自国通貨を最も確鷺 に金 に結び つけた鮎 に 求め得 やう。 こ 1にはそ の過程若-は方 法を詳詮す る飴裕 はな いO( 撃 豊 然 しな がらそ の理由は如何 ともあれ、か 1 る環境 の下 に於 ては爾飴 の諸国 の貨幣制度 はそれ が外見的 に如何 に猫立Lやうとも本質的 には絶 て国際 金本位制 の中 に開放 せられ る のであゆ、而し てそ の制度 を交配する国 の指揮下 に自ら の運命 を委 ねるf Jと 1ならざ るを得 な いであ らう。従 ってそこにもし貨幣 の国家性あ-とすればそば恐ら-英国と云払、米国 と云 ふ名稀を付 せら るべきも のにほ 鬼 頭 仁 三郎 氏 r 貨 幣 と利 子 の薮 腰 」 五 1八- 九貰参 照 o かならなか った であらう。 ( 鼓 一) r 凡 そ偶 債 の貯 蔵 な る も の は 三 つの健 件 を浦 さね ば な ら な い。 即 ち そ の !は そ のも のに鰹 化 さ れ た 慣 億 が将来 滅 少 し な いこと で あ り' そ の二は そ のも のを 保 有 す る た め に費 用 を要 しな いこ とで あ り、 そ の 三は そ の償 億 を 任 意 の時 に容 易 に実 現 し得 る こ と で あ るO L ( 鬼 娼氏 前 掲 書 ' 五 1七京) (二 1九) 九 高 田保 馬 氏 「 貨 幣 の本 質 に つ いて」' 中 山 伊 知 郎 氏 「貨 幣 の本 質 と そ の慣 億 」 ( 経 済 論 叢 、 昭 和 十 二年 十月 裁 及 同 十 三年 四 (託 二) 手 堅 欝郎 民 謡 「ワ ルラ ス純 粋経 済 学」 上へ T四 七試 o ( 註三) 流 動 性 と償 億 の保 戒 第 七 十 六番 第 三次 月 鋸)' 栗 村 経 書 氏 「償格 の T般 理論 」 八 七' 九 三貢 参 照 。 (註 四) 抑 著 「 栄 城 経 済 と貨 幣 制 度 」特 に第 二牽 参 照 。 (二 二〇) 一〇 (註 五) こ の鮎 を 簡 密 に し か も親 確 に詑 附 せ る も のと し て移 本 条 1氏 「統 制 経 済 の原 理 」 よ り左 の T節 を 引 用 し て置- o 「古 典 的 金 本 位 制 慶 は何 よ り も まう 国 内 的 には' 銀 行 券 の形 に おけ る財 産 を 何 時 に て も金 貨 幣 に免換 し得 る制 度 であ った 0 こ の 制 度 を基 礎 と し 中 央 銀 行 を 中指 と す る商 業 銀 行 制 度 が形 成 せら れ ' 生 産 物 に線 化 せ ら れ た憤 億 は' 商 業 銀 行 にょ る 手 形 割 引 中 央 銀 行 によ る手 形 再 割 引 の過 程 を 通 じ て、 銀 行 券 従 って 金貨 幣 に食換 せら るべ- ' 任 意 の とき に金貨 幣 に換 贋 す る可 駆 性 と いふ意 味 に おけ る 短 期 続 載 性 の原 則 は確 保 せら れ て ゐ た 。 同 じ庶 別 は国 際 的 にも ま た' 自 由 貿 易 にょ つて裏 づ け ら れ た る国 際 金本 位 制 度 によ って確 保 せら れ てゐ た。 即 ち 生産 物 に路 化 せら れ た る僧 億 は ' 盈 産 物 を外 国 に輸 出 す る こ と に ょ つて も これ を 金 に棒 形 す る ことが出 来 た の で あ る. いな 所 謂 「流 動 的 し な る生 産 物 に随 化 せ られ てゐ る僧福 のみ で はな い。 所 謂 「固定 的 」 な る 生 産 設 備 に鰹 化 せ ら れ てゐ る饗 本 項 値 も ' 不動 産 銀 行 が 釈 1銀 行 倒 産 の 1環 と し て中 央 撃 打 の統 制 下 にお か れ てゐ る かぎ り' 長 期 債 券 靖 侍 の貸 出 制 度 を 通 じ て免換 穿 し た が って 金貨 衛 に聯紫 せら れ てゐ る0 さ ら に商 品 取引 所 及 び 誇 弊 政 引 所 の制 定 が ' 上述 の銀行 制 度 と相 互補 完 的 に、 生 産 物 乃 至 盈産 設 備 に固 定 せら れ た る僧 侶 を欲 す る時 及 び虎 にわ いて菅 衛 化 し、 し た が っ てま た これ を 金 に鱒 形 す べき 可離 陸 を確 供 し 1 二貰 )O て あ る こと は いふ ま でも な いo」(同書 第 二車 「古 典 的 自 由 経 済 と 金本 位 制 慶 的統 制 の本 質 」 四 1 三 以上 に於 て我 々は国際金本位制下 に於 て流動性及び倍値 の保戒 が如何 な る形態 に於 て甥はれた るかを考察 し'而 し てそ こで貨幣 が如 何な る本質 のも のとし て特棲づけら るべきも のと夜 るかを明ら か にした。然 らば国際金本位制 が血 凝 せられ たる後 に於 ては如何。 これ が次 の問題′ とな る。 国際金 本位制 の止揚 は富然 に 「世界経済 」 の解 鰐 を 糾提 とし、而 し て差嘗 つてはそれ の贋 域経済 への分 裂を意味す る。来 遊共条 圏 が大東亜戦争 の完勝 によ ってはじ め てそ の完成 を期待 され ると 云 ふことほど 「世界経済」 の嘗秩序 が 英 米 の勢 力 によ って維 持 せられ てゐた虞葦 を明ら か に示す謹嬢 はな いであらう. か-し て国際金本位制 の後期 に於 て あ った貨幣 への国家性回復 の要 求は いま やそれ を茸 現し得 る 既 に謂 はゆ る管 理通貨制 の名 の下 に漸 次自覚 せられ つ -Y 環境 が閑 かれ る のであ るO この場合 に於 て貸衛 の 7殻的流 通手段 とし て機能す る範 域.若 -は流動性 の蛋間 的横 が・ s a は 「世界経 済」 の場合 よ-も少 -とも差貰 っては著 し-縮 小 せ られ る結果 とな ることは明白 であ るQ しかし決 し て個 々の国 家 の領 域 に限 定 され る のではな い。 そ こで債棺 尺度 とし て若 -は決済 手段 とし ての任務 を果 す中 心図 の貨幣 の ・ ・ ではそ の鮎 に立入らず '以 下 に於 て 効力 の及 ぶ限- に於 てそ の蛋 問的鏡 か少をもち縛 る であらうO( 読 こ しかしこ ・ は流動 性及び債健保蔵 を 一国を領 域と し て考 へる。 さ て通貨 は単 なる交換 手段 、革 な る流通 手段 ではな -1 一般 的交換手段 . 1枚的流通手段 であ ると理解 さ れ て ゐ るO既 に明らか にした やう にそ こで謂 はれ る 二 股的」 の内容 は決 し て 一義 的 ではな S. しかしな がら多少 にか 1は らず 1定 の損 がりをも つ 一位 的な購買 力を表象 す ることが必要 であ って、 これ によ ってそ の購買 力 が目的物 を特定 せ られ た預 り詔書 乃 至配給 切符 の類 と区別 せら る べLとす る のであ るO 思 ふに貨幣 経済 は通貨 によ って物 が購 はれ '物 の支配が貨幣類 で表 現 され る購 買力 の支配 を通 じ て間接 的 に行 はれ (ここ 二 二 ると云 ふ鮎 に共 通 の特 徴 をも つ。而 し てそ こで貨幣額 で表 現 され る購買力 の保有 及び磨分 に如何な る程度 の自由 が認 流 動性 と僧侶 の保赦 第 七十 六番 第三戟 (二二二) 1二 められ るかにご って同じ貨幣経済 が著 し-異なる内容 をも つ各種 の経酒鰻制 に種別 され るのであ る。購買力 の保有及 び鷹 分 に ついて完全な自由が認められ る場合 にはそれ は直 ち に物 の所有及び慶分 に つSて完全な自由 が認 められ るこ とを意味する。 これ に反 して前者 の自由 が著 し-制限 せられ るとき後者 の自由も亦営然 同じ程度 に制限 され る結果 を も つであらう0周知 のごと-典型的な る自由主義経済轄制 の下 では貨幣資 本 の保有及び慶分 には何等 の拘束 が加 へら れなか った のであ -'貨幣資 本 の所有 が凡ゆ る葦物資本 の支配力を表象 し得た のであ るO而 し て通貨 が最 大の茎間的 損 が- に於け る流動性をも つと云 ふことは明らか にか 1る場合を指宿 せるも のにはかならな S. 購買力 の保有者 は通貨を以 て物を購 ふことによ ってそ の流動性を失 ふ。通貨 によ って表 象 せ ら れ '保 赦 さ れ る 「一般的」憤値 が購 はれ た る物 の表象す る 「 特 殊的」宕 -は 「 特定的」慣値 に固定す るから であ る。購買力 の保有者 が 購 ひた る物を自 ら滑費 し若 -は充用す る場合 には紋 が梶釆保持 した る流動性はまさ にそ の目的 のため に保持 された の であ-、そ の喪失 軽 重も彼 の苦痛 とす るところではな いで卦らう。然 るに彼 がそ の購買力をそ の購買 力 の槍加を白的 として他財 の購買 に向け た場合 には明らか にそ の意味を異 にする0枚 はそれ の購買 のた め に購買力を永久 に喪失 す る 意固をもたな Sのであか、所期 の営利 の目的を達成し、而 し てまた達成す る こと困難な るか の判断 を下せる場 合 に於 てら亦 .直ち に元 の貨幣 形態 に戻 し てそ の流動性を保持 Lやう と考 へてゐる のであ る。貸衛資 本を物 の形 に投資 す る 企業者はか- し て常 に流動性 への復蹄を念 とし'賃簡形髄 に於け る流動性 の保持をそ の安住 の場所とす る。而し て彼 がか-考 へる所 以は貨幣 が最大 の涜勤性 を保護 せられ るも のであり、且 つそ の債値 を最も安全 に保政す ると倍ず るか ら に授かならな 58 購買力 の保有者はこれ を他 に貸 興す ること によ っても またそ の流動性を失 ふ。商 品市場及び謹券市場 の存泰はそ の やうな購買力 の保有者をして投資 に誘導す るF'Uと-、彼 の所望を満 足せしむ るため の制度 と考 ふべき であらうg手持 商 品が容易 に費れ る機合 を得 .供興 せる信 用が常 に回収 され ると同様 の効果を保謹 され ると云 ふことは明らか に彼 に と つては流動性を確保 される鼓 も好まし S施設 に相違な い。商品及び信 用 の謹券化 .特 に後者 の認容化はそれ が単純 な貸付謹券 の性質 のも のた る場合は勿論 .茸物資本 の支配力を表象 せる参 加謹券 の場合 に於 て更 に著 しく'最 も憶病 なる購買力 の保有者 を駆 って投資 を行 はしむ るに足 るであらう。 か-し て貨幣経済はそ の流動性 への憤れ の故 に鷲物 資 本 の支配 から金-遊離 された謹券 が謂 はゆ る擬制資本 とし て安男 の封象 とな る域 に進 んだ のであ- '物 の側 に於け る固定 が、そ の支配力としての貨幣 の面 では常 に流動化 せられ得 るどとき機構 を つ--上げた のである。 そればかり ではな い。市場 に於ける認容及び商品 の費員 が如何 に多量 にまた敏速 且 つ容易 に行 はれ るとし てもそれ のみにては常 該謹券及び商品 の所有者 の更巷 が極 め て頻繁 であ- 'そ の眉代-が容 易 に行 はれ ると云 ふに止ま って或 る瞬 間 に於 て何 人か 7人は必ず流動性を喪失 せる犠牲者 とな ってゐるに相違な い.それ が銀行 であ ったとし ても銀行 の貸出し得 べき資金 がそれだけ固定 され ると云 ふこと によ って結果は異ならな いO然 るに例 へぼ商 品手形 が銀行 によ って割引 かれ '更 に進 み て中央銀行 に於 て再割引 せられ'同時 にそれを保謹準備 として新 通貨 の豪行 を見 るとすれば (二二三 ) 1三 如何。 こ1に貨幣 面 に於け る購買力 の固定 は単 に個人的観 鮎よ-してのみならず'敢合金鰹 とし ても流動化を保謹 せ 瀧 弾性 と債 億 の保威 静 七 十 六巻 第三艶 られ る結果 とな るであらう。( 撃7 ) (二二 四) 1鴎 か-し て購買力 の保有者 は通貨 の保有 によ って極 めて容易 に凡ゆ る財貨 への流動性を保謹 せられ るととも に、蓮 に 財貨 の保有 '若 -は財貨 への支配力を表象 す る詮券 の保有 に於 てもそ の極 め て容易な る通貨 への復路 ・流動化 を保詮 せられた のであ る0回よ-彼等 が後者を促 有 せる場合 にはそ の慣格 の襲 勤 によ って或 る時は利得 し、或 る時 は損失す べきが故 に流動 性 のほか に'債値 の保蔵 をも併 せ保謹 せられ ることは出来な い。彼等 が前者即 ち貨幣 形態 に於 て購買 力を保有す る場合 に限り、右 の両者 が二 つとも保琵 せられ るも のとされ た のである。而 し てそ の然 る所 以が国際金本 位制 の下 に於 ては貨幣 単位 を金 の 一定量 に結び つけ ( 著- は封英著-は封米貨 に 一定 の連繋関係 を保たし めること に よ って)且 つ通貨畿行 の保誰準備 を割引 された る商品手形 に限定す る機構 の中 に説明 さるべき ことは既 に述 べた ると ころ によ って明 らか であらう。 さてしかし貨幣 の慣値 の 一定を保詳し以 て'貸幣 をし て慣値 の保薦機能 を督 ましむ るも のとされ た右 の二 つの前提 は今 日に於 ては明ら か にとも に捨 てられた。それ にも か 1はらす'許容 の流動性 は愉 らざ る程度 に保誇 せられ 、しか も通貨畿行 の原理が正常 に流通主義 より生産主事に時換 され ることによ って'前述 の新通貨 による社食 金牌 とし ての 信 用 の流動化 は却 って更 に 1段 と蹟 充せられ つ ゝあ るを見 るO果 し て然 らば今日 の制度 は物 の貨幣 形態 への流協 性 を 損 大す るため に、貨幣 を し てそ の債値 保戒 の機態を失 ふことを認むるに至 ったも のと解す べき であらうか。固 より さ う ではな い。既 に明ら か にされ たどとく国際金本位制 の下に於 ては各国 の貨幣制度 には原理的 に夫 々の図 の主鰹性 は 否定 され もしかもそ の調はゆ る自由主童的運行 の晋後 にか-れ て制度自照 の主席 性を把持 せるも のが別 に存 した。新 しき賠 制 はこれを匡し て国家 が貨幣制度 の主慣性を回復 し.且 つ経済 を自 ら の創意 に於 て指導 せんとするところ にあ ること多言を要 しな い。 国際金本位制 に於 ては貨幣畢位が金 の 一定量 に結 びつけられたoLかし金 の 一定量 にのみ結 び つけられ たのであ っ て他 の絶 ての財貨 はそ の慣格 の動 -ま 1に放任 された のである 申換 言すればそこで慣格 の公定され た のはた ゞ 一つの 商 品 に限られ'両もそれは我 々の日常生活 に必要 とするも ・3より著 し-懸離れた商 品.金 にはかならなか った。然 る に今 日我 々の眼前 に展開 し っ ゝあ るも のは国家が我 カの日常生活 に必要な る物資 を中 心に殆んど凡ゆ る慣格を公定 せ んとし っ 1あ る事葦 であ-.而し てそれ は国家が曾 ての'こと-金 に封す る購買力 の確保 によ って間接的 にと云 ふので はな-'直接各財貨 に封し て全面的 に貨幣 の購買力を確定し. しかもそれ を卓標的 に.絶対 に確保し やう とせる強敵 なる意欲を示すも のにはかならな So 而し てこのことは国家 が貨幣 を以 て貫 に流通手段若くは購買手段た ることを以 て十分な-とせず .依然慣倍 尺慶 の 機能をも これ に潜 ましむ る必要あることを認めた ること聖 がすO自 由躍蒋腰制 に於 て通貨牽行 が流通主義 の上 に行 は れ 、且 つ通貨 の 一端 が常 に金 の 〓正量 と結 び つ-ことが要請 された のは、貸幣 をし て 一桁的交換 ・流 通手段た ると同 時 にまた倍倍 保燕手段た るの任務 に堪 えしめるため であ ったことは既 に述 べたるととく であ る。か- し て貨幣 は葦 に (二 二 五) 一五 も のを購 ふため の手段 ではな-'所得 8貯蓄 の大さを示し'繰延 べられた る支排 の額を 示し'また資本 の蓄積 を琴 不 流 動性 と償億 の保裁 第 七 十 六番 第 三次 (二 二六) 7六 す る役割を果し得 る時間的境 がりに於け る慣値尺度 とし ての地位 を併 せ保持したのであ る。然 しながら新 しき鰭 制 の 下 に於 ては通貨畿行 の原理は流通主義 より生産主義 に時換 せられ、且 つ従乗 の私経済的資本中 心主義 よ-国家的宕- は国防的 目的達成 を第 1義 とす るも のに捧 ぜられ る.( 良三)従 ってこ 1では過去 に於け るごと-通貨 の創出量 が自 動 的 に財貨 の生産 量と 一致す るごとき自然的作 用は期待 されず'そ の調整 は別途 に人笈的政先約 に行 はる べきも のとな . る。も しこれ を行 はす とすれば諸 慣格 の安定 は望 み得ず 、通貨 の購買力 の低 下をまぬがれず 従 って貨幣 は憤値保蔵 手段 としての機 能 を失 ふこと 1な らざるを得な いであ らう。 か-し て新 しき惜別 の下 に於 ては貨幣 の流動性若 -は 1 枚的購買手段 たる機能を確保す ること 1、そ の債健保頗手段た る機能を確保す ること 1は必ず しも両立せず、 二者捧 1の閲係 にあり、覇者 をとれ ば後者 は失はれ、後者をとるならば貨幣 の流動性乃至 一般的購買 力はそ の必要 の程度 に 於 て制限 せられ ねぼならぬo Lかも前 句方法は謂 はゆ るイ ンフレー ションによる自由主義的解決 であ って国家 による . 切符 がなけれ ば購 払得な い商品が存在す ると云 ふことは貸筒 の 1股的流通 ・購買手段機 能 をそれ だけ制限するこ 指導的経済 の方法 と相容れざるも のであ ることは多言 を要しな い。物資 が計書的 に配給 せられ通貨 の保有 にか 1はら チ とによ って横倍 保赦 手段 とし ての機能 に支障なからしめんとせるも のにはかならな い。而し てこれ が園内 に於け る総 ての購買力を 一党づ貯蓄 の形 に於 て吸収 し、しかる後国家 がそ の管 理 .運用を指導 せんとす るため の不可快 の前提 と な ることは改 め て詳説す るま でもな いであらう。 (註 1 ) 拙稿 「東 夷 共栄 圏 に於 け る園 の機 能 」 (瀧 谷喜 一博 士 記念 論 文農 所載 ) (撃 7) 拙 著 「金 融 論 」( 新 経 済 拳 仝蔑 )第 八車 へ二 '信 用 の流 動 化 機構 」 o 北 尾 政 男 氏 「銀 行 の謹 多 投 竜 と其 の流動 性 」 (研究 と賓 料 、 昭和 十六年 九月 毅 ) 特 に T〇 三 - 七 質券 網 。 因 み にケ イ ンズは 「赦合 金姓 とし て投 資 物 の涜 勧性 ( 1 i qui di t y ofi nve s t m e n t )な る も のは存 しな い・・・・・・) と し て ゐ るO 彼 の場 合 ら そ れ と同 じ範境 のも の と し て考 妓 さ れ てあ る。 敬 って 通常 の銀 行 の甲兜 銀行 に封 す る信 畑姻 係 又 預 金 と 現 金 、 現 金 と本 に於 ては流 動 性 は銀 布 以外 の回 に つい て のみ考 (られて銀行 を含 め て考 へ れ て居 ら ず 、 銀 行 預 金 は貸 鰭 に対 立 す る も のと し て i ・な し 1 郎 博 士 記 念 論 文 集 併載 ) p・16 7) 位貨 幣 の関 係 に於 ける流 動 性 は関 越 とし て把 握 さ れ てゐ な いO 敬 って細 々融 督 金 線 と し て の涜 郵 鮭 が 存 す る か香 か ゞ開 ほれ て ゐ ( 金 融 鰭 磯 の問 題 」 (高 島 な い ので あ る. Keyne s }Gene I a ・tTh e ory,, p ]5 . E S 佐 ( 撃 ニ) 拙 稿 「生 産 力 増 強 と 四 貸幣 が経済 にと って単な るヴ ェール的存 在 ではな -、積 極的 に経済 の鷲質 に作 用Lbそれを奨勤 し牽 展 せしめ る作 用をも つた ことは香淀すべ-もな So Lかしか 1る作 用は抑 々貨幣 の如何 な る性質 に基 いたも のであらう か。貨幣 の 如 何 な る性質 を制限 し排除 す ることが指導的経酒 にと って要論 され る のであらう かO こ の間 厨に封 する我 々の解答 は 既 に上述 せると ころ によ って自 ら明白 であ らうO 我 々は これ を貨幣 の偶値 の保戯 手段横 髄そ のも のに掃 せず し て貨幣 のも つ流動性 に於 け る自由性 、宕 -盟 網はゆ る 〇 三 七) 7七 そ の 1般性 の制限 を以 て足り.慣倍 の保蔵 、著 -は所有 の否 定 を必要 とす る の 1校的購 買手段 に於け る 「一般性」 の中 にそ の根 元を認めやうとす る。従 って指導的 経済 の構 成 のため に必要な のは 流 通 ・購買手段 1敗 の排除 ではなく 流 動 性 と慣 債 の体 裁 第 七 十 六番 第 三貌 (二 二 Å) 一八 ではな い。 二目にし て云 へば貨幣経済 が否定 される のではな- .自由主義的な貨幣 経済 が香淀 され るのであ-、僧侶 保蔵 が否走 され る のではな-、偶人 の自 由意志 に結 び つ-慣値 の保鵜機能 が否定 され る のであ るQ而 し て現驚 の経 済 膿別 はこれ ら の否定若 -は制限 の方 法及び程度 に鷹 じ て夫 々の特徴 を 其 ふるであらう。 債値 の保蔵 手段若 -は流動 性選韓 の対象 とし ての賃幣 への関 心は既 に 「 所望 現金」成 仏は 「 手許 現金残高」 の形 で 理論 の上 に現はれ てゐた のであるが'最近 に於 て明確 に謁 はゆ る貨幣的経済理論 の立場 からこれ への注意 を喚起した も のは知 らる 1'.Uと-ケ イ ンズである。但しケ イ ンズ のこの間題 への接近 は自 由主薬的経済鰭別 の範囲 に 限 定 せ ら れ、我 々のこ ゝで間接とす るごとき統制 ・指導的鮮壇 への推移 に倖 ふそ の機能 の撃化 に関す る考察 ではな So彼 によ れば資 産所有者 の流動陸選樺 はそれ を直接的な流野 的な支配力 の形態 ( 即 ち貨幣 またはそ の代用手段) に於 て保 持す るか、それ とも か 1る直接的な支配力は これ を放棄 して或 る期間貨幣 形態 以外 の特定資産 の所有 を欲す るか によ って 定まり'而 し て右 に於 て決意 せられ る流動性選得票-は貨幣需要 の動機は衆 望 二者 に分けられ る とし てf 二 )取引 動機 、即 ち個人的並び に営業的交換 の経常 取引 の&.' めの現金 の必要O (二)預燐 的動 棋 r即 ち資産放覇 の 1定割合 に 。 (訪 こ こ聖 二者 のうち取引勤鵜 による現金 の必要は 等 し い現金を掃釆保持す る保語 のた め の要求. 二二)投機的動機 、即 ち堅 氷起 るべ旦 番柄 に ついて市場 よりも より よ く知 ることから利益を控 よう とす る目的。 の三者 を撃げ てゐる 横倍保菌 の意 屈 の有無 にか 1はらず流通手段とし ての貨幣 本乗 の麟窮 に基 -と見 るべ-p直接慣棺保殿 を目的 とす る 流動悦選韓 の動機 は後 の両者 に閲聯 す ること明白 であ. らうO ケ イ ンズが細 粒化 され た市場 のな い場合 には預燐 的動機 に基-流動 性選樺 が著 し-増加す べ-3 これ に反 し朗撤 化され た市場 の存す る場 合 には投機 的動機 に基-流動 性選韓 に大幅 な轡勤 が期待 されることを認 める のも そ のた めにはかならな い。 以下便宜 上ケ イ ンズ の撃 け聖 二つの動 擬 に即 し っ 1考察 を進 めた いO 党 づ預債 的動 機 に基 -流動 性選 韓 から。 ケ イ ンズがこ の勤 積 に基-試金需 要 が組織化 された市場 をも つ国 に於け る ほど少- .然 らざ る図 に放け るほど多 いと した の塗 約品慕 - は謹券 (ケ イ ンズ の至 とし て問題 とす る めは債権 とし て の後者 であ る) の現金 への換 債 が前者 に於 ては極 め て容易 で あわぅ揖 以 て現金 の形 に於 て準備保有 せず とも 必要 に際 し て直 ち に流動性 の選接を葦 現し得 るた め であ る ことは云 ふま でも な ㌍ 詔券取引所 が取 引所 上場 語券 のた め に、而 し て商 品取引所 が取 引所上場銘柄商 品 のた め に如何 に流動性 を確保 す る作用 を営 んだ かは菜 にも 三 日せ るごと- であ る。 しかし商品 は固 よ-g謹 寡 に ついても参加謹 券 は必ずしも 一定慌格 による換 慣性を保謹す るも のでな いことは明 白 であ-、従 って組 損化 された市場 によ って慣偶 保巌 の見 地 よりし ての長 も望 ま しき換 慣性を保 護 され るも のとし て は公政 債、優 良手形 のど とき貸付 謹券 に限 定 せられ る事情 を生 じたQ Jで激 し -志向 せられ てゐる のは常 に貨幣 形態 以外 のも のよ-貨幣 形態 への時換 であるm こ さ て右 に見 た ごと- こ ・ ゝる自 由な る支配力 の俣語 は雷然 に れ は何 のた め であ. らうっ 云 ふま でもな-それは汚頭 にも 述 べたごと-貨幣 がモ か所有者 の欲 す る時 に紋 の質 に必婁 な るも のを 目由 に購 買 し碍 せしめるカ モも つと喜 ぜ ら れる による 。 しか しながら か (1 三 九) 1九 輿 へられ るも のであ るか。 明 らか にそう ではな So折 々貨幣 はA の欽 す る貨幣 以外 の財貨 ・用投 を購 ふた め の手段 で 流動 性 と頂 億 の保 威 節 七十 六魯 第 三貌 〇三 〇︺ 二〇 あり'それ自ら の保有 に債値 あ るも のではな いQ梶 っても し紋 が貨幣 によ って必す Lもそ の欲す る財貨を購 払得な い とすれば、被 は晩 に所有 せる財貨を捨 て ゝ貨幣 を獲得しやう としな いに相違な S o こ 1では明 らか に財貨 が資却し得 るか ゞ問題 ではな-.財貨 が男 へるかどう か ゞ間撃 となる。換言すれば貨幣 への流動性 が問題な のでは忽く、貸魔 の 流動 性が問題 とされ る のであり 、而し てこ 1では財貨 が貨幣 を得 るた め の手段な のではなも 貨幣 が財貨を鷹 ふため の手段 であ ると云 ふ本乗 の紺係 に立握 って、貨幣 か ら財貨 への流動性が関 心され る¢例 へぼ貨幣 を所有す るとも財貨 が自 由 に購 ひ得な いとすれば殊更 に貨幣 への韓換 を欲するも のはな-、またそこでは貨幣 は慣値 促成 の手段 としての 意味を認められ難 -'速 に財貨 こそ憤情 操孤 の目的物とし て選 ばれ るであらう。更 に他 の事例 とし て財貨 の入手 が計 霊的 に割常配給岩 -は切符 制 による配給 によ って行 はれる経済鰭 制を拳げ ることが出乗 るo J J lでは隷倍的動機 よ- す る憤値 の保蔵 手段 とし ての貨幣 は少 からや意味を失 ふ。我 々は以上 によ って貨幣 の流動 性は貨幣 の財貨 への流動性 を確保 せられ る 一定 の客親 的環境を背景 とし てのみ語らるべき ことを認む べき であらう。 次 に投機的動機 に基-流動性選樺 につ Sて。周知 のごと- ケイ ンズは この動機 を移乗 の利子率 の不確嘗 性 に結 び つ け て流動性選韓 への群集 心理によ って定ま る利子率 の将栗 に関す る期待 が流動 性選韓 の上 にそ の反作 用をもたらす と 見 、利子率 の搭乗 が市場 によ って想像 され てゐる利子率よ-も高-な ると信ず るも のは硯鷲 の流動的な現 金 を 保 有 し、他方 それと反封 の推測を下すも のは長期 債樺を買 入れ るた めに保有 の現金 を手放 し、進 み ては現金を他 よ-借 入 れ てま でそ の購入を行 ふと見 てゐる。( 鼓 1)従 ってケイ ンズ によれ ばもし利子率 の将来 につSて意見が分れ異寂れ る 推 測を 下す飴 地なき確 嘗性 が利子率 の将乗 を支 配す るも のとすれば投機 の誘因 は滑城 Lp それ によ って派生す る流動 1 ではそ む鮎 に立入 る必要 はな いO要す る に投機 が 性選樺 も亦行 はれ る飴 鞄がな いわけ であ る。右 に於 てケイ ンズ には利子率 が資 本 の限界効率 を決 定す る のであ って、 そ の道 ではな いと云 ふ特有 の利 子理論 が介 在す る のであ るがp こ 市場 に於け る慣格 の轡勤を契機 とし て起 ると云 ふこと に何人も寧 ふ故 地がな いであらうO と ころ で曾 てみた るご と-利子率 が市場 の情勢 に従 って決 定 せられ ると云 ふがど とき状態 は既 に少- とも我国 の場 合 に於 ては今後 に於 ては考 へられ すF資本 の限界効率畠姦 利 子率 を拡介 とし てそ のあ るべき白 ら の位 置を見出す と云 ふ域 は過 ぎ て'国家 が直接的 に欄別資 本 の限界墾 準を指導 し決定 し得 る状態 に進 ん でゐ る。更 に個 々の商 品 に ついて 云 へぼ そ の慣格 は市場 の需給 によ って他動 的 に決定 せられ るのではなくD国家 が直接 これ を適 正 に公 定 し、.これ に帥 す るごと-需要 そ のも のが調巷 せられ る計富 的統制乃至指導的経済 の箪階 に進 ん でゐるO か-国 家 が経済 の主鰭 とな って仝鰹 を指導す る鰐制 の下 に於 ては'偶 々の経済者 の投機 に曾 てのど と-塾標 の調塾作 問を期待 せる意義 は仝-失 はれ 、逆 に投機 は 一定 の軌 道 の上を進 行 す べき経済 の撹 乱者 とし て禁 挺 せら るべきも のとな るo然う とすれば か 1る 環境 の下 に倍 且投機 を目的 とし て流動性 をだ撞 す ることは全 -無意味 な る のみならず 、か 1る動機 に基-流動性選樺 は国家的見 地よりし て明ら か に許 し姓 いも のな ること明畠 であらう。支部 に於げ る物 層流都 が 土着 の遊資著 - は投機 霊 」あ る。 資金 の浮動妨 害 にょ つて如何 に因軽 と され つ ムあ るかは聞知 のご と タ 卜 二二 こ こ1 鼓後 に取引勤 磯 に基 -流動 性選 得 につSてo覚 にも 三 出せるごと- この動機 に基 -現金需要 は前 二者 と著 し-趣 き 流動 性 と債億 の保鼓 第 七 十六番 第三班 (二三二) 二二 を異 にLt即 ち経済者 は貨簡経済を前提 とす る限 りP拍費 生活 に於 て消費財 を 買 入 れ 、配給槙能 に於 て商 品を仕入 れ、生産過程 に於 て算賃 そ の他 の支雄をなす には 二足の現金を尿涛す ることが是非とも必要 であ り、従 って彼等 はか ゝる目的 のた め に貸簡 形態 に於 て慣値 を保敢 す る結尭 とな るのであ るが、紋等 の意思は明ら か に債値 の保戴 そ のも の にあ るのではな い。換言すれ ばそこで必要な のは交換手段 ・流 通手段 とし ての貨幣 な のであ って慣情 操蔵手段とし て の貨幣 な のではな S。けだしも しそれ だけ で用を準 じ得 るも のとすれば彼等は 1股的購買手段 とし ての貨幣 に代 へて 夫 々の場合 に必要な る特 定 の購買手段若- は所要物資 の配給 切符 の保持を以 て営然満 足する に相違な Sから であ る. 従 って取引動機 に基-現金需要 は本来 の意味 に於けり る流動性選韓 の字義 に副はざるも のであり.蹄 の両者 とは琶別 し て考察 せら るべきを室常 とする であらデ。 萌 二者 と の性質 の相 違 は例 へば次 の薪 に現はれ るC預備的.及び投磯的動機 に基-現金需 要は指導 的統制経済 に放 ては夫 々異な った理由 から原則的 には否定 せら るべきも のとな るのであ るが、取引動機 に基-現金需要 は統制経済 が 現菅 に如何 に運営 せられ つ 1あ るか によ って決定 せられ 必ず しもそ の方 筒は 一義的 ではな い。例 へぼ従前 に於 て取引 が手形.揖貸借 そ の他信用 によ って決消 された のに反し、新事態 の下 に放 ては取引が原則 とし て現金受投 の形 で行 は るべき ことが要求 せられ るな らばそこでの現金需要 は却 って増 大す るであらう0而し てこのことは峯 に企業者 の取 引 に関 してのみならず 、消費生活 の場面 に於 ても等 し-あ てはま る。統制経済 への移行 に際 し て屡 々銀行券 の堕 行額 が 増加す る原因 の 1は こ 1に存 す ると考 へられ るO このこと姓か-し て偶章 せら る 1規金 保有 の増 大が棺 ともすれば投 磯 的動 機 に基 -流動 性選韓 に縛 化 し易 い故 に特 に注意され ねばなら ぬ。け だ し戟時経済 の要請 す る非軍需 産業 の方 向 樽 換及 び中 小企 業 の整 理鹿 合 のどとき場 合 に際 し ては従来 そ こに機 能 せる資 本 は解鰭 せら れ て貨幣 資本 の形 をと- I 停滞す ること ・ ・な るか ら.捉 塞取引的動機 に基 -現金軍 婆と しかも企業資 本 とし て再生産 活動を営 まず し てそ のま IT し ての意味を も ったも のがp こ 1に極 め て容 易 にそ のま ゝ藷 臓的動 機若 くは授槙 的勤 磯 に基 いて流 動性を選揮 せる場 合 と同 1の形 を とる。而し て曾 ての企業者 が従来 の自 己 の営 業部門 に屈 せざ る商 品 を買漁 って配給横横 を乱 し.投機 市場 に出 現し.薯 -は登-消費 者 とし ての立場 に樽 じ て慣格 を無成 し て消費財 の買漁 り; 買占を行 ふが'.f Jとき危険 が そ こ に濠想 せられ る のであ るO固 より これ らは解鰭資本 が適雷 に貨幣 貯蓄 とし て定着す る方途 を得 '配給機 構 が峯 備 し て拘費 の末端 に至 るま で配給過程 上 に於け る商品 の峯埼 逸舵 が琴 全に防 止 され ー且 つ消費 生活が適 正な る配給 によ 程 上 の取引 が馨 のど と-可及的 に信 用 によ って決済 せられ るも のとすれば 、取 引動 機 に基 いて殊更 に現金 を用意す る 必要 も亦失 はれ るであらう。 かやう に考 へれぼ '指導 的経済濃 制 の下 に窮 ては結局考 へら る 1総 ての動 機 に基-流 動性選 韓 は何れも そ の存在意 義 を失 ふべき であり'貨幣経 済 に放 ける 1切 の浮動 購買力を滑滅 せしめ. 以 てそれ が貨幣 経番 を し て勤務 す る経酒 た 爪二三三 ) 二 三 ら しめ つ 1あ る機 能 を路 規 せしめる こと によ って、貨幣 経済 を し て嘗質的 に謂 はゆ る貰物経済 たら しめ ることが政策 の目標 とさ る べき であらう0 ( 琴1 ) 流 動 性 と債 億 の探索 (註 こ 照. 第 七 十 六巻 第 三汝 ・7: 2,( 塩 野 谷 九 十 九氏 欝 p p .)66 Keynes ,Ge n e r a lTh e or ye t c , (二 三四) 二四 「雇 傭 ・利 子 及 び貸 幣 の 1般 理論 L T九 八- 二〇 大貫)参 ( 註 二) 経 済 の不 均 衡 を惹 き起 す肇 腎 の作 用 を な - す る た め には貸 借 の僧 侶 保威 機 能 そ のも の ゝ制 限 を 要 す る と見 る も のにゲ ゼ ル 1軟 の 「自 由 儀 鰐 」 詮 が あ る。 これ は 通肇 の田 上 に流 通期 限 を記 し或 ひ は印 紙 を貼 付 す る等 に よ り そ の通 用カ を 時 間 の経 過 と と も に漸 次 滑 耗縮 小 せ し めん とす るも ので あ るO か即ち こ ゝで は賃 幣 の 「流 新 性 」 を裸 書 ん と し て'「伺 償 保 戯 」を犠 牲 に供 す る考方 が と ら れ て ゐ る 。 ゲ ゼ ル等 の所論 は 岩 井 茂 氏 r異 質 F, ' 幣 静 研 究 」 に説 い て詳 し い。 つい て参 照 せら れ た い。
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