利益率 3.7% 4.0% 3.8% 11.6% 9.7% 10.5% 9.2% 8.6% 8.9% 回転率 0.92 1.01 0.96 0.86 1.03 0.96 0.80 0.93 0.87 レバレッジ 2.32 2.80 2.51 2.47 2.88 2.69 2.58 3.08 2.86 自己資本=純資産-新株予約権-少数株主持分 (注:金融庁 開示府令に準ずる) ROA:総資本利益率 = 当期利益 総資産をどれだけ効率的に活用し利益を上げたか、という資産全体の効率性をみる 総資産 指標。 ROIC:投下資本利益率= NOPAT 投下資本は株主資本だけでなく有利子負債(手許現金は控除)も含む。外部から調達 した資金 (出資+借入) をどれだけ効率的に活用し、本業の事業で利益を獲得したか、 投下資本 という付加価値と効率性の指標。 NOPAT:税引後営業利益=営業利益× (1-実効税率) ことによって、現場の高いモチベーショ 売上高 負債 ×1+ 自己資本 自己資本 総資産 × 財務レバレッジ 回転率 ンを 引 き 出 すことも 重 要である。 現 当期利益 総資産 当期利益 当期利益 = × = × 総資産 自己資本 売上高 自己資本 財務 =当期利益率× = ROA ×レバレッジ 場力を伴ったROE向上こそ日本の経 ROE:自己資本利益率= 営スタイルに適合する。 それは「日本 (図表2) 資本効率性指標 型ROE経営」ともいえる。」と提言し、 (出所) 「 「持続的成長への競争力とインセンティブ〜企業と投資家の望ましい関係構築〜」 プロジェクト (伊藤 レポート) 最終報告書」 の 「3 ROEと資本コスト、 資本規律」 「日本型ROE経営」の導入をも推奨 (注1) 2012 年暦年の本決算実績ベース、 金融・不動産除く (注2) 対象=TOPIX500、S&P500、Bloomberg European 500 Index 対象の企業のうち、必要な データを取得できた企業 (出所) みさき投資株式会社分析 (メリルリンチ神山氏の初期分析を基に、Bloomberg データを分析加工) 持続的な成長、 中長期的な企業価値向上 欧州 ROE 4.6% 6.3% 5.3% 28.9% 17.6% 22.6% 15.2% 14.8% 15.0% 営 者の責 務であるが、それを 各 種 指 米国 製造業 非製造業 合計 製造業 非製造業 合計 製造業 非製造業 合計 標に分 解し、現 場にまで落とし込む 日本 Ⅰ 命を ⑶ 全体最適に立ったインベストメ ント・チェーン (資金の拠出者から、 資金を最終的に事業活動に使う企 業までの経路) 変革を <図3:日米欧の資本生産性分解> なぜ、 今「ROE経営」 なのか? 伊藤レポートによ るROE向上の提 言 昨年秋頃からROE経営に関する 図表1は伊藤レポートからの抜粋 ⑷ 企業と投資家による 「高 質 の 対 話」 を追求する 「対話先進国」 へ 力とインセンティブ〜企業と投資家 で あ る。 主 要 メ ッ セ ー ジ の 2 点 目 セミナーの開催や書籍の出版が目に の 望 ま し い 関 係 構 築 〜」プ ロ ジ ェ ク で、投資家・株主目線での企業の収 つくようになってきている。その理 ト ( 伊 藤 レ ポ ー ト )最 終 報 告 書 」 (以 益性を示すグローバルに通用する ⑸ 「経営者・投資家フォーラム (仮) 」 の創設 下、「伊藤レポート」 という) にあるこ 有 力 な 指 標 と し て R O E( 自 己 資 本 由は2014年8月に経済産業省か とは周知のことと思う。伊藤レポー 利 益 率 )お よ び そ の 展 開 指 標 を 使 用 ら発表された 「 「持続的成長への競争 トの主要メッセージは次の5点と し、日米欧の比較・分析を行ったう え で、 日 本 企 業 は R O E 5 % の 水 準 (2012年暦年実績)から最低限 8%を上回る水準をコミットすべき と提言している(図表1)。 さらに、「ROEの向 上は確かに経 なっている。 ⑴ 企業と投資家の 「協創」による持 続的価値創造を (自己 ⑵ 資本コストを上回るROE 資本利益率) を、そして資本効率革 (図表1) 日米欧の資本生産性分解 パート 経理情報●2016.2.20(No.1438) 10
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