国別の CO 2 排出量割合では,CO2 排出量が多い上位 14 カ国が約 72

図 2-11 世界各国別 CO2 排出量割合(2012 年)(24)
その他
22.6%
中国
27.8%
2012 年度
総排出量:
32 562 Mt-CO2
その他上位排出国:
日本
ドイツ 2.2%,韓国 1.8%,
3.7%ロシア
イギリス 1.4%,メキシコ 1.4%,
カナダ 1.4%,ブラジル 1.3%,
5.4%インド
6.0%
インドネシア 1.2%,オーストラリア 1.2%,
イタリア 1.1%
図 2-12 日本:CO2 排出量の部門別内訳(2013 年度)(24)
その他
7%
転換部門
7%
6DS to 4DS
4DS to 2DS
2DS to 2DS-ET
産業部門
33%
2013 年度
総排出量:
1 310 Mt-CO2
業務部門
21%
図 2-14 運輸部門化の CO2 排出量予測(26)
GtCO2
運輸部門
17%
米国
15.8%
家庭部門
15%
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
2000
4DS
2DS-ET
2011
2020
2030
2040
2050
用量,技術の発展などによって,大きく異なる.IPCC
第五次報告は,いくつかのシナリオを置いて,今後の
世界平均地上気温変化
6.0
2081~2100 年
平均
過去の期間のモデル結果
RCP2.6
39
RCP8.5
4.0
〔℃〕
CO2 排出量を予測している.これらの予測では代表濃
度経路を複数用意し,それぞれの将来の機構を予測す
42
0.0
-2.0
1950
32
2000
るとともに,その濃度経路を実現する多様な社会経済
シナリオを策定できる「RCP シナリオ」を用いている.
ここでは,気温上昇の抑制幅を基準に四つのシナリオ
2.0
RCP2.6
RCP4.5
RCP6.0
RCP8.5
図 2-13 気温上昇の予測
(21)
にて試算しており,2100 年には,0.3∼4.8℃気温が上
がり,26∼82 cm 海面が上昇すると予測されている(図
(21)
2-13)
.
e
l
p
m
2050
2100
運輸部門から排出される CO2 排出量については,国
際エネルギー機関が Energy Technology Perspectives
にて 2050 年までの排出量を予測している(図 2-14).
国別の CO2 排出量割合では,CO2 排出量が多い上位
現在の傾向が続いた場合,2050 年の CO2 排出量は,
14 カ国が約 72%を排出しており,そのほとんどは先進
2000 年時点の約 2.5 倍になると予測される(26).
.
国である (図 2-11)
(2)政策
(24)
Sa
CO2 排出量の部門別内訳は,日本では CO2 排出総量
(a)国際的取組み
12 億 2 400 万 (2013
t
年度)のうち,約 20%が自動車を
地球温暖化の科学的影響は必ずしも証明されていな
(図 2-12)
.
はじめとする運輸部門から排出されている(24)
いものの,1980 年代より国際的な取組みが論議されて
この割合は地域により差はあるものの,米国では約
いる.並行して,世界気象機関(WMO)と国連環境計
30%,欧州では約 20%を占めている.
画(UNEP)
が,気候変動に関する最新の科学的知見を
(b)今後の予測
CO2 排出量は,人口増加,経済成長,エネルギー使
14
取りまとめ,各国の政策に科学的な基礎を与えること
を目的として,IPCC(International Panel on Climate