仕様書 【PDF:121KB】

二次元高速液体クロマトグラフ
質量分析装置の保守
仕 様 書
※本仕様書は、予告なしに修正又は訂正する場合があります。
その際は、当機構ホームページ上にて仕様書の修正又は正誤表等を
公示いたしますので、必ずご確認下さい。
独立行政法人製品評価技術基盤機構
1.目的
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「当機構」という。)では、バイオテクノ
ロジー産業の発展に貢献するため、微生物を学術・産業に利用するための基盤整備を行
っている。その一つとして、当機構バイオテクノロジーセンター安全・解析課(以下「安
全・解析課」という。)ではプロテオーム解析を実施しており、微生物から生産された
タンパク質を酵素により断片(ペプチド)化し、アミノ酸配列データからタンパク質を
同定することで必要となる情報を得ている。また、近年はこれらの技術を用いた、法令
順守及び社会的リスクの低減のための技術開発も行っているところである。
当機構では、上記に挙げたプロテオーム解析を二次元高速液体クロマトグラフ質量分
析装置で実施している。二次元高速液体クロマトグラフ質量分析装置は、キャピラリー
二次元高速液体クロマトグラフ質量分析装置及びナノ流速高速液体クロマトグラフで
構成されている。当該装置は常に稼働させており、不具合が発生する前に定期点検を実
施することにより、故障を未然に防ぎ効率的に業務を行う必要がある。また、故障した
場合には緊急に修理をする必要があり、専門的な知識と技術が要求されることから、当
該装置について保守契約を行うものである。
2.保守対象装置
(1)キャピラリー二次元高速液体クロマトグラフ質量分析装置
内訳:サーモフィッシャーサイエンティフィック社製 質量分析計 LTQ XL
平成15年度導入
管理番号:YK-00050-0000615
1式
平成16年度導入
管理番号:YK-00050-0000833
1式
計2式
(2)ナノ流速高速液体クロマトグラフ
内訳:エーエムアール社製
高速液体クロマトグラフ UltiMate3000
エーエムアール社製 オートサンプラー LSI-PAL
平成26年度導入
管理番号:YK-00050-0001775
1式
平成26年度導入
管理番号:YK-00050-0001776
1式
計2式
3.保守内容
定期点検及び故障発生時修理・調整を行うものとし、実施内容は次のとおりとする。
(1)定期点検
定期点検は、保守期間中に1回行うものとし、実施時期は安全・解析課担当職員
(以下「担当職員」という。)と協議すること。点検内容は、別紙による。点検の結
果、不適合の点検項目があった場合は、その項目につき適合となるまで修理・調整
を行うこと。作業終了後には定期点検報告書を作成し、担当職員に提出すること。
(2)故障発生時修理・調整
故障・トラブル等が発生した場合、その都度対応し、適切な処置をとること。保
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守作業は、当機構からの保守依頼に基づき可能な限り早急に訪問し、必要な修理・
調整を行うこと。修理・調整後には、正常に作動するか、動作確認を行うこと。ま
た、修理・調整作業報告書を作成し、担当職員に提出すること。
4.保守期間
平成28年4月1日~平成29年3月31日
5.作業者の条件
上記3.の保守作業は、当該装置に関する知識・技術を修得し、熟練している作業者
が行うものとする。また、ユーザへの適切なアドバイス、技術情報の提供ができる能力
を有し、使用言語は日本語とする。
6.注意事項等
(1)保守作業は、原則として行政機関の休日に関する法律第 1 条に定める日及び当機
構の創立記念日(毎年 5 月 1 日)を除く平日の 9:30~17:00 の時間帯で行うこと。
(2)作業中に担当職員の許可なく、指定区域外へ立ち入ってはならない。指定区域外
に立ち入る必要性が生じた場合は、必ず担当職員の許可を得ること。
(3)作業中に疑義及びトラブルが発生した場合は、速やかに担当職員に連絡し指示を
仰ぐこと。
(4)作業者の過失により、当機構が保有する物品、設備、施設等に損害を与えた場合
は、別途費用を要求することなくこれを補償若しくは復旧を行うこと。
(5)保守作業上知り得た事項について、いかなる場合にも第三者に漏らしてはならな
い。
(6)保守作業に関する部品費、運送費、技術料及び出張料等の当該保守作業に必要な
経費については、保守契約の範囲に含まれるものとする。ただし、消耗品につい
ては原則として当機構の負担とする。
(7)本仕様書に記載されていない履行上の疑義等については、担当職員と協議の上、
対応すること。
7.作業場所
東京都渋谷区西原2-49-10
独立行政法人 製品評価技術基盤機構
別館3階
プロテオーム解析室(本所 別3北307-310)
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(別紙)
定期点検項目
(1)キャピラリー二次元高速液体クロマトグラフ質量分析装置
点検箇所
質量分析部
点検内容
真空系の確認、真空ポンプのオイル交換
ターボポンプのメンテナンス
電気系統の動作確認
データ処理システムの動作確認
イオン源の洗浄
レンズ類の洗浄
総合動作確認
(2)ナノ流速高速液体クロマトグラフ
点検箇所
点検内容
ナノ流速高速液体クロマト ポンプシールの交換
グラフ部
PTFEシールの交換
ポンプヘッド及びピストンの洗浄
ペルスターポンプのチュービング交換
アウトレットチェックバルブの交換
ソルベントボトルOリングの交換
圧力トランスデューサーテスト
粘性テスト
オートサンプラー部
インジェクションユニットの点検、グリースアップ
X軸ユニットの点検、グリースアップ
Y軸ユニットの点検、グリースアップ
ウォッシュステーションの点検
インジェクションバルブの超音波洗浄と確認
ニードルシール・ローターの交換
冷却スタックの点検、グリースアップ
ファームウェアの確認
各オブジェクトの位置合わせ、動作確認