横浜市政新聞2016年早春号外 - 日本共産党 横浜市会議員団

横浜市は
「営利目的の開発計画にストップ!環境・緑・生態系を守れ」
この圧倒的多数の声をこれからも市長に届けよう!
港南台9丁目のマンション付近から見た上郷猿田地区。
左端の舞岡上郷線道路より右側の緑地のほとんどを開発しようとしています。
上郷深田遺跡
上郷猿田地区は、
横浜市が公費投
入も含め、緑の全
面保全に責任を
負うべきです。
都市計画道路
舞岡上郷線
…
横浜市議団
市民の運動で守られてきた上郷の緑が
同時に、長年にわたってこの地を守ってこら
れた地権者の方々にとっては、土地の活用につ
ホームページをごらんください
貴重な動植物が息づき、夏にはホタルが飛び
交う緑の宝庫、上郷・瀬上の森。幾度となく開発
2016 年 早春号外 日本共産党横浜市会議員団 横浜市中区港町 1-1 市役所内 TEL:045
(671)
3032 FAX:045
(641)
7100
30
い て の 先 行 き 不 安 が あ る の は 当 然 で す。将 来 の
見通しについては、東急建設と横浜市が責任を
負う必要があります。
都市計画市素案(案)」の説明会で説明する横浜市担当者
=2015 年11月30 日、栄公会堂。
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計画が持ち上がりましたが、緑を守りたいとい
う住民の声に押され、実現には至っていません。
ところが横浜市は、この地域を開発する計画を
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発表。上郷の緑に危機が迫っています。
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形式的なアリバイづくりの説明会
1990年前後、バブル崩壊後、開発が抑制され
ているにも拘わらず、東急建設は「市街化調整区
域」である瀬上地区の田んぼや畑30 数㌶の土地
取得を強行し、住宅や商業施設をつくる計画を出
しました。
しかし、20 数年経過した現在も、
「調整
区域」という重い事実がネックとなって開発計画
は実行できませんでした。
そこで横浜市は、その「調整区域」を開発可能
な「市街化区域」に変更する態度へと変えたので
す。その結果が今回の
開発計画素案(案)
です。
上郷開発から緑地を守る
ためにがんばりましょう。
ま た、説 明 会 で の 説 明 に 対 し て、﹁わ ず か
∼ 分 間 は ひ ど い﹂﹁早 口 の 専 門 用 語 で 話 を さ
れ て も、何 を 説 明 さ れ て い る の か わ か ら な い﹂
﹁意 見 を 言 う 時 間 が な か っ た﹂等 の 苦 情 が 相 次
ぎました。今回の説明会は、極めて形式的、ア
リバイづくりといえます。
皆川 昭一
「上郷・瀬上の自然を守る会」「上郷開発から緑地を
守る署名の会」
「ホタルのふるさと瀬上沢基金」の3団
体は、
「上郷・瀬上の自然を守る請願署名」
10万 9,611
筆を横浜市長と市議会議長宛に提出しました。
=2014 年2月7日、横浜市役所。
改めて説明会と
意見募集を
上郷開発から緑地を守る署名の会 世話人
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日 本 共 産 党 横 浜 市
会 議 員 団 は、改 め て
わかりやすい説明会
を 行 い、 月 日 に
締め切った﹁素案︵案︶
﹂
への意見募集を引き
続き行うよう求めて
います。
■ご一緒に緑地を守りましょう!
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東急案ほぼまるのみの市計画案
パリでは世界中の国が集まってCOP21が開
かれました。
この会議は、地球温暖化ガスの削減
に向けて各国の削減目標を決める歴史的なもの
となりました。
これまで消極的だったアメリカと中
国が前向きに方針転換したことが、会議全体を大
きく動かしました。
しかし、恥ずかしくもみっともなくも、我が横浜
は上郷のみどりを破壊して必要のない市街地を
作り、地球温暖化ガスを更に排出しようとしてい
ます。世界の趨勢に反する行動は行うべきでは
ありません。
昨 年 月 日 に﹁計 画 素 案︵案︶﹂の 説 明 会
が行われましたが、関係地域住民への事前周知
は全く不十分なものでした。
山仲 章介
横浜市は、2014年1月に東急建設から提
出された栄区上郷猿田地区開発計画のほんの一
上郷瀬上の自然を考える会 代表
部を修正し、﹁都市計画市素案︵案︶﹂を発表し
ました。
案では、舞岡上郷線西側のほとんどの緑地部
分を含む約 ・5㌶ を住宅や商業用地等にする
改 変 計 画 で す。東 急 建 設 の 開 発 計 画 に 対 し て、
﹁緑・環 境 を 守 れ﹂と 万 人 を 超 え る 反 対 署 名
が市に提出されています。
■横浜市は温暖化防止に貢献しよう
検索
ほたるの里、貴重な動植物の宝庫、古代遺跡
緑地から港南台方面を見る
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瀬上沢の森を守ろう!
認定NPO法人﹁ホタルのふるさと瀬上沢基金﹂理事長 角田
東一
栄区港南区は人口減少社会に突入し、宅地開発は必要
性も許可の根拠も失いました。緑地の喪失による地球温
暖化は、猛暑や豪雨被害をもたらしています。
上郷開発が認められない理由
●谷戸埋立て偏土圧断面図・地盤面データ・取付け道路
●人口フレーム割当根拠がない
●国交省第五次国土利用計画、県線引き基準、市マスター
プ ランに不整合
風速測定の不正
●製鉄遺跡の破壊
●地球温暖化を加速する、などからです。
﹁ホタルのふるさと瀬上沢基金﹂は、上郷開発地区の土
地取得・借用を目的に平成 年発足し、現在会員は300
人、寄付は延べ1万3千人、約1千万円となっています。
この三浦丘陵一帯は、古代に
おける砂鉄の重要な供給地の
智恵美
ひとつと考えられ、鉄生産の
中心として重要な役割を担っ
ていた地域と考えられるので
はないだろうか﹂と報告して
います。また、遺跡は﹁当初
の予想に反し、きわめて規模
の大きい﹂もので﹁その充実
した内容から、一部を未調査
のまま埋め戻して保存する﹂
と報告しています。今後の調
査が待たれます。
今回の東急の開発では、こ
の遺跡は破壊するとなってい
辺には古墳時代の豪族の墓と ます。上郷深田遺跡は、業者
考えられる七石山横穴墓群も 任せで記録保存を前提とする
あります。
ことなく、横浜市としてきち
発掘を行った横浜市埋蔵文 んと調査し歴史の解明へと取
化財調査委員会は﹁おそらく、 り組み、後世に手渡すべき場
所ではないでしょうか。
横穴墓群、栄区小菅ヶ谷町周
この遺跡付近には縄文集落
がありました。また、近隣の
県立横浜明朋高校には松ヶ崎
上郷深田遺跡は、横浜市の
都市計画道路﹁舞岡上郷線﹂
建設に伴い、1986年から
翌年にかけて発掘調査が行わ
れました。調査の結果、7世
紀中頃から9世紀前半にかけ
て約200年間にわたって営
まれた古代の製鉄遺跡である
ことがわかりました。
日本共産党横浜市会議員みわ
﹁上郷深田遺跡﹂
県内唯一の古代製鉄遺跡
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井端 淑雄
出典 横浜市ふるさと歴史財団
埋蔵文化財センター資料
ホタルの谷戸
銅の精錬炉
上郷・瀬上の自然を守る会
下の写真はいずれも上郷深田遺跡で見つかった遺構
◆1992 年 1 月 東急 建 設が開 発 申 請( 開 発 面 積 約
35.8ha)
◆2007 年12月 市民が緑地保全を求める署名 9 万
2000 筆を横浜市長に提出
東急 建 設が都 市 計 画 提 案 提 出( 同
約 20.6ha)
◆2008 年 7 月 横浜市提案評価 委 員会が提案否決
9月 横浜市 都 市 計画審議会が東急の計
画提案を正式拒否
◆2012 年 3 月 横浜市が東急建設に
「助言書」
を交付
◆2014 年 1 月 東急建設が都市計画提案の再提案
(同約 12.5ha)
◆2014 年 2 月 開発予定地
(上郷・瀬上)の自然を守
る請願署名10万 9,611筆を横浜市
長と市議会議長に提出
◆2015 年 6 月 横浜市提案評価委員会が提案に対す
る評価書を提出
◆2015 年10月 横浜市が評価書に沿った都市計画素
市案
(案)
を公表(同約12.5ha)
鉄の精錬炉
画 で、地滑り・液状化などの自然災害の誘発が
危惧されます。
上郷開発これまでの経緯
開発反対の署名 万余筆︵栄・港南両区で約2
万5千 筆︶に対し、開発を望む署名は900 筆弱 。
また、市のアンケート結果でも、市民の %以
ないの?近所ではどんどん空き
家が増えているんだけど。
(30 代女性・港南区)
さらに、国が今年の夏決定した国土利用計画
の大方針﹁自然災害の未然防止﹂に逆行するも
のです。
谷戸に向かう道にある東急建設の柵
上が緑地の維持・拡大を望んでいます。
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今回の開発計画で約9・5㌶の緑地が消滅しま
す。民意を無視しているだけではなく、市民に
みどり税を課し、緑被率アップをうたう市の方
針にも全く反しています。
開発計画地は、約 年前に軟弱地盤の上に大
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この緑をなくして住宅街をつ
くるなんて、栄区の住宅が足り
規 模 盛 土 が 施 さ れ て い ま す。今 回 、そ の 上 に
最大で ㍍もの盛土をして市街地を造成する計
提案区域( の内側)
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民意を無視した開発は許されない!
上郷の自然を守ろう!