アジア経済の現状と見通し : 2016年 2月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2016年 2月
中国、香港 、シンガポール
●中国は、個人消費は堅調とみられるほか、鉱工業生産や住宅販売でも持ち直しの動きがみられます。ただ、株価は不安定な動きが見込まれるほか、人民元も一段の下落余地があります。とはいえ、景気の底堅
さが確認されるにつれ、金融市場も徐々に落ち着きを取り戻す見通しです。香港は、米国の追加利上げ観測が強まれば、不動産市場などが一段と調整を余儀なくされる可能性があります。また、株価は中国本土
株の動きに左右されそうです。シンガポールは、昨年10-12月期の国内総生産(GDP)が高い伸びを示すなど、景気回復の兆しがみられます。
図表1.中国の株価と為替
(月末値)
5000
(円/人民元)
21
為替
(右目盛)
4500
4000
20
18
3500
17
(円/香港$)
17
16
28000
香港 ハンセン指数
(左目盛)
19
中国 上海総合指数
(左目盛)
図表2.香港の株価と為替
(月末値)
30000
26000
15
14
2500
13
2000
12
1500
11
10
11
12
13
14
15
16
14
24000
13
22000
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
12
20000
為替
(右目盛)
10
9
16000
10
11
12
13
14
15
16
(年、月次)
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表4.韓国の株価と為替
(円/100ウォン)
12
韓国 総合株価指数
(左目盛)
2200
11
2000
9
1800
8
為替
(右目盛)
1600
7
1400
6
11
12
13
図表5.台湾の株価と為替
(月末値)
10500
14
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
16 (年、月次)
(円/台湾$)
4.2
4.0
10000
9500
10
10
3400
90
85
3200
80
75
3000
70
2800
65
為替
(右目盛)
2600
60
55
2400
10
11
12
13
14
15
16
(年、月次)
●アジア金融市場の見通し
●韓国は、景気は内需主導で回復しつつあるほか、ウォン安が輸出の追い風となりそうです。ただ、北朝鮮にかかわる地政学リスクなどが
株価の上値を抑えそうです。台湾は、1月の総統選で野党・民進党が勝利したものの、経済・金融市場への影響は限定的でしょう。
(月末値)
95
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
韓国、台湾
2400
(円/シンガポール$)
シンガポール ST指数
(左目盛)
11
18000
(年、月次)
3600
15
16
3000
図表3.シンガポールの株価と為替
(月末値)
3.8
台湾 加権指数
(左目盛)
9000
3.6
8500
3.4
8000
3.2
7500
3.0
2.8
7000
為替
(右目盛)
6500
6000
10
11
12
13
14
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/4
2.6
2.4
15
16 (年、月次)
(株式)アジア経済は今年、緩やかな成長が見込まれます。中
国についても、消費は堅調であるほか金融緩和や財政出動など
の政策効果もあり、急激な景気後退は考えにくいでしょう。た
だ、アジアの株式市場は、米国の追加利上げをめぐる観測など
により不安定化する場面がありそうです。
(為替)米国の利上げが開始されたものの、アジア通貨への直
接的な影響は現時点では限定的です。人民元はさらなる下落が
予想されますが、これまで割高だったため、適切な調整と言え
ます。また、日銀がマイナス金利導入を決めたことから、極端
な円高・アジア通貨安は当面想定しにくいでしょう。
(金利)原油など資源安などに伴う低インフレは長引く可能性
が高いため、アジア各国で金融緩和が続く見通しです。よって
当面、各国の金利が大幅に上昇する可能性は低いとみられま
す。
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アジア経済の現状と見通し : 2016年 2月
タイ、インドネシア、マレーシア
●タイは、消費や観光が回復傾向にあります。ただ、輸出の伸びが鈍いほか、政局不安が株価の重石となりそうです。インドネシアでは、インフラ投資などにより成長率は徐々に高まりそうです。1月に首都
ジャカルタでテロが勃発したものの、市場への影響は小さいでしょう。マレーシアは産油国であり、原油価格の急反発が見込みにくいことから、経済成長率は低迷する見通しです。
図表6.タイの株価と為替
(月末値)
1800
(円/バーツ)
1600
タイ SET指数
(左目盛)
1400
(月末値)
4.0
6000
3.8
5500
3.6
5000
3.4
3.2
1200
(円/100ルピア)
図表7.インドネシアの株価と為替
1.1
2.8
2.6
為替
(右目盛)
800
インドネシア ジャカルタ総合
(左目盛)
1.0
4000
0.9
600
10
11
12
13
14
15
3500
2.2
2000
0.8
為替
(右目盛)
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
11
12
13
14
15
16 (年、月次)
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/フィリピンペソ)
図表9.フィリピンの株価と為替
フィリピン 総合指数
(左目盛)
6000
700
2.8
650
2.4
図表10.ベトナムの株価と為替
(月末値)
3.0
2.6
(円/100ベトナムドン)
0.60
0.55
600
2.2
4000
2.0
3000
為替
(右目盛)
1000
10
11
12
13
28
26
1400
為替
(右目盛)
24
22
1200
11
12
13
14
15
16
(年、月次)
550
0.50
0.45
14
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
16
(年、月次)
為替
(右目盛)
450
0.40
400
1.8
350
1.6
300
●インドは、高めの経済成長率が予想されるものの、経済改革の遅
延が懸念されます。
図表11.インドの株価と為替
(月末値)
30000
(円/ルピー)
2.2
28000
2.0
26000
ベトナム VN指数
(左目盛)
500
5000
2000
1600
インド
8000
7000
30
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
●フィリピンは、旺盛な消費とインフラ投資により、今年は昨年を上回る経済成長率が予想されます。ただ、5月の大統領選挙をめぐる混
迷が株価の重石になる可能性があります。ベトナムは、海外からの投資拡大が続く中、景気や株価は底堅い動きが予想されます。
9000
32
1700
10
フィリピン、ベトナム
(月末値)
FTSEブルサマレーシア
KLCIインデックス(左目盛)
1300
0.7
10
16 (年、月次)
34
1500
3000
2500
36
1900
1800
4500
2.4
(円/マレーシアリンギット)
2000
3.0
1000
図表8.マレーシアの株価と為替
(月末値)
2100
為替
(右目盛)
24000
1.8
22000
1.6
20000
18000
0.35
10
11
12
13
14
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2/4
15
16
(年、月次)
0.30
1.4
インド ムンバイ
SENSEX30種指数
(左目盛)
16000
14000
10
11
12
13
(注)直近は2016年1月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
14
15
16
(年、月次)
1.2
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
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アジア経済の現状と見通し : 2016年 2月
図表12.アジア各国・地域の長期金利
16
図表16.アジア株と日本株
(%)
16
14
インド
中国
韓国
14
12
台湾
シンガポール
香港
ベトナム
タイ
(%)
インドネシア
マレーシア
フィリピン
220
200
アジア株
日本株
12
180
10
10
160
8
8
140
6
6
120
4
4
100
2
2
80
0
0
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
16
10
11
12
13
14
15
16
(年、月次)
(注)長期金利は10年国債利回りの月末値。直近は2016年1月
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(10/1=100)
60
10
11
12
13
14
15
16(年/月、月次)
(注)アジア株:MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円ベース)
日本株:日経平均株価
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表13.アジア各国・地域の政策金利
16
(%)
ベトナム
インドネシア
14
フィリピン
タイ
12
マレーシア
16
インド
台湾
14
12
中国
シンガポール
韓国
香港
10
10
8
8
6
6
4
4
2
(%)
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
16
0
10
11
12
13
14
15
16
(年、月次)
(注)直近は2016年1月。香港とシンガポールは、参考金利としてインターバンク3か月物金利、ベトナムはリファイナンス金利を表示している。
(出所)各国通貨当局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
(10/1=100)
(%)
150
アジア債券
先進国債券
国内債券
140
アジア通貨(対円)
130
ドル円
120
110
90
80
11
12
13
14
15
16
(年、月次)
(注)アジア債券:シティアジア国債インデックス
先進国債券:米国10年国債、国内債券:新発10年国債
(出所)Bloomberg、シティグループ証券よりデータ取得し、しんきん投信作成
2014
2015
2016
(予)
2014
2015
2016
(予)
7.3
6.9
6.7
2.0
1.4
1.8
3.3
3.9
2.5
2.9
2.6
0.9
3.3
2.4
2.7
2.3
1.3
1.2
4.4
1.0
0.7
-0.3
3.0
-0.5
1.7
1.1
3.0
0.5
3.8
5.3
4.9
6.3
6.6
7.8
1.9
6.4
3.1
4.1
4.1
5.9
-0.9
6.4
2.1
1.4
0.6
1.5
4.8
2.9
3.0
4.0
5.5
0.9
5.0
6.0
6.1
6.0
7.3
2.4
2.1
2.7
4.8
4.7
5.8
6.7
7.4
5.0
(注)インドは年度データ(4月~3月)。
実績はBloomberg、予測(斜体数字)はアジア開発銀行
(出所)Bloomberg、アジア開発銀行 「Asian Development Outlook Supplement December 2015」
よりデータ取得し、 しんきん投信作成
100
10
中国
NIEs
韓国
台湾
香港
シンガポール
ASEAN
タイ
インドネシア
マレーシア
フィリピン
ベトナム
インド
図表15.アジア通貨とドル円
図表14.債券利回りの比較
(前年比、%)
②インフレ率
①GDP成長率
2
0
図表17.東アジア各国・地域の経済見通し
10
11
12
13
14
(注)アジア通貨:JPモルガンELMI+(アジア)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3/4
15
16
(年/月、月次)
(2016.2.8 チーフエコノミスト 辻 佳人)
しんきんアセットマネジメント投信株式会社
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4/4